さて、ようやく「キリコ祭り」をとおした『“ざっくばらんな”田舎ライフスタイル体験 “キリコ祭り” in “里山里海”能登・穴水町』の本編である。(前回の話しはこちら)
穴水町岩車のキリコ祭りスタート前の余興
キリコ祭りの余興として、17:00から、岩車の集会所広場で太鼓のパフォーマンスが始まり、その後集会所でイベリコ豚の煮込み、鍋、お寿司、刺身などの豪華な料理を食べながら、みんなで交流する。
【能登・穴水町岩車の「キリコ祭り」 まずは地酒・料理で腹ごしらえ】
祭りスタート!の前に…キリコ祭りってなに?
「キリコ祭り」を初めて耳にする人たちは、「よく見る『切子』グラスと関係はあるの?」と思うことが多いようだ。
グラスの「切子」と「キリコ祭り」は全く関係がない。その一言につきるのである…
キリコ祭りとは能登を代表する秋祭りで、7月初旬から10月中旬まで、能登各地で開催されるお祭りだ。
代表的な「キリコ祭り」は、キリコやみこしが大暴れする能登町宇出津「あばれ祭り」、6本の巨大なキリコが舞う七尾市の「石崎奉燈祭(いっさきほうとうまつり)」、100本を超えると言われ一番多くキリコが担ぎ出される富来地区の「八朔祭り(はっさくまつり)」などがある。
穴水町では、キリコを担いで海に入る「沖波大漁祭り」があるが、町の中でも、各地区でいくつかの「キリコ祭り」が行われている。
キリコは、神輿(みこし)の供をして、神様を守りながら、神輿の夜道を照らす役割を担う。
神を守りながら漂い、乱舞(らんぶ)する祭りを「キリコ祭り」と呼ぶ。地域によって、豊漁や水稲を祈願する。
キリコ祭り本番!
穴水町の岩車地区では、椿崎という別荘地近くにある奈古司神社(なこしじんじゃ)から神輿が担ぎだされ、海を渡り、岩車の船着き場に到着する。
キリコは海からやってくる神様をのせた神輿を出迎え、前夜祭「キリコ祭り」が本格的に開始する。
「キリコ祭り」で神輿を神社へと先導した翌日、別の奈古司神社に神輿が奉納されるわけだ。それが「本祭り」となる。
「キリコ祭り」をまとめた映像がこれだ。
村の人たちが総出で祭りを創り上げる
穴水町岩車地区のキリコの数は合計5基。各キリコの担ぎ手約20人~30人が、5班に分かれる。
肩が痛くなるので…担ぎ手の肩に座布団をのせてキリコを担ぐ。キリコが傾いて倒れないように縄で支えるシカイ縄役は男女6人。
子どもたちはキリコに乗り、キリコにのった太鼓の深いリズムが夜通し鳴り響く。
その昔、キリコの担ぎ手、シカイ縄役、太鼓叩き役は全て男のみで行われていたそうだが、担ぎ手の減少もあり、そのあたりは柔軟に男女問わず、役が振り分けられている。
海を渡ってきた神輿。キリコは神輿の道を照らして奈古司神社へと向かう。
そして、岩車のキリコ祭りの掛け声は、「いやさかさっさー」だが、「チャッチャカッチャッチャーチャッチャー…」などの掛け声も鳴り響く。
この掛け声とともに、キリコを激しく乱舞させ、神輿をキリコが先導して、民家をまわるのだ。ちなみにこの「チャッチャカ…」は、穴水町の隣 能登町で行われる“火”が舞うキリコ祭り「あばれ祭り」の掛け声。穴水町岩車では、若い人たちが数年前に始めて、今ではすっかり定着している。
「キリコ祭り」のクライマックス…「奈古司神社」の坂へ向かう。
【能登・穴水町岩車の「キリコ祭り」 平田さんと田代愛里さんは同じ班】
キリコ祭りは20:00から始まり、0:30ごろに終了する。昔は、翌日の5:00ごろまで行っていたそうだ。
キリコ祭り終了後も宴会は続く…
キリコ祭りは0:30に終了したのだが、ぼくらの飲みは続いた。参加者の“一人”が「中高年」や「ぽっちゃり」呼ばわりされたことで、飲み会が盛り上がったのだった(笑)
翌朝4:30頃、まだ宴会は続いていたが、早朝ゴルフのため、富山に向けて帰るひろしさんを起こしたが、その後もなんと!5:30ごろまで飲みは続いた。
ちなみに、祭りからの“運”なのか…キリコを担ぎすぎて筋肉がほぐれたのか、翌日のひろしさんのゴルフは絶好調で終わったそうだ。
そして、翌日10:00からは、本祭り前の宴会・交流会がある。(続きはこちら)
<前回のストーリー: “キリコ祭り”の『田舎ライフスタイル体験』5話目: 能登の“崖っぷち”絶景スポットへ>
<次回のストーリー: 写真で振り返る 能登の『“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験』のキリコ祭り>
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3年ぶりで開催されました「岩車キリコ祭り」は、金沢大学生と皆さんに担ぎ手として参加していただき賑やかな祭りになりました。ありがとうございました。<br /><br /> 写真も綺麗で、素朴さや宮坂を練り上がる勇壮な場面など雰囲気がそのまま表現されていていいですね!<br /><br /> この「キリコ祭り」も過疎化により担ぎ手が不足してきて、維持が難しくなってきています。これをご縁に、皆様お誘い合わせの上今後も是非担ぎ手として参加していただければと願っています。<br /><br />新田信明