日産自動車は、キャラバンとバネットをベース車両にした車中泊仕様の「キャラバン MYROOM」と「NV200バネット MYROOM」を2024年中に市場投入する。
その名称「MYROOM」のとおり、車内の雰囲気は“動く部屋”がイメージでき、内装に“クルマ感”がない。
日産の「MYROOM」の打ち出しは実に興味深く、今後、「車中泊」「キャンピングカー」業界、クルマをベースにした“暮らし”の動きは劇的に変化する可能性が高い。
ちなみに、トヨタは2018年に、パレットのように車体を載せ替えられる「e-Palette(イーパレット)」の概念を打ち出している。
◆ 【ざっくり特集 – VANLIFE 1】車で“移動暮らし”『バンライフ』できる時代到来 『移動型定住』『動くX』とは? |
これまでは、キャンピングカーを製造する「キャンピングカー・ビルダー」が、自動車会社からキャラバンやハイエースなど、バンやトラックの車両を仕入れて、内装や外装をカスタマイズし、キャンピングカーとして販売していたが、大元の自動車会社がキャンピングカーの製造に参入することで、市場競争が激化することだろう。
自動車メーカー各社は、今回の日産のように「キャンピングカー」感をなくし、「クルマ×家」「クルマに一部屋」的な形で、家の空間をより強くイメージさせるクルマを打ち出して、市場投入する可能性が高い。
だが、競争の激化よりも面白いことは、”動く家”というクルマをベースにしたライフスタイルの拡がりが一気に拡大するということだ。
2024年1月の能登半島地震、その他の災害などでも、部屋や寝床となったキャンピングカーやクルマの活躍が目立った。コロナ禍では、クルマを仕事用の“動くオフィス”として利活用する人も多かった。キャンピングカーの出荷台数も右肩上がり。納車も1年半、2年待ちの状態だ。
クルマを“動く家”として利活用し、生活・仕事・旅行をするバンライファーも増加傾向にある。ぼくが広報を担当するCarstayがバンライファーの数を概算している。その数は100万人。インスタグラムのハッシュタグ数は2021年4月末に約8.5万件だった数字は、現在約33.1万にまで増加している。
日本のインフラは豊かで、どこにでも綺麗なトイレ、温浴施設、コンビニやスーパーなどが存在し、テクノロジーも発展していることから、今やバンライファーのような生き方があっても不思議ではない。
さらに、自動運転が発展し普及すれば、クルマに運転をまかせ、助手席で仕事をしたり、仮眠をとりながら移動する時代が到来する。
やがて、人は「仮眠どころか、クルマで超快適に寝られるし、住めるんじゃない?!」と“錯覚”を起こし、実際そんな人たちが増えることも予想できる。
そんな”動く家”が現在の車両価格前後になり、内装が快適なほど、バンライファーの増加の可能性は高くなることだろう。
今後、トヨタや日産のように信頼性が高い世界の大手自動車メーカーが直でキャンピングカーのような“動く家”を製造する方向になれば、もはや、クルマが家として使われる新たな生活様式が拡大する。
そのうち「バンライフ」の名称も当たり前に、一般化してくることだろう。
ただ、”動く部屋””動く家”をどこに”置く”のか?
駐車場など空き地を車中泊スポット、”動く家”向けのスペースとして登録してシェア、キャンピングカーなどの車中泊仕様のクルマを”動く家”としてシェア・”賃貸”することができるCarstayのプラットフォームの実用化に期待も高まりそうだ。
クルマがベースとなる生活は今後も拡大することは確実。
日産の”動く家”の名称は現在「MYROOM」だが、「MYHOME」になってくる時代はそう遠くない。
クルマには常に夢が盛り沢山積まれている。
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