能登を代表する「能登のキリコ祭り」が、7月5日(金)と6日(土)開催の石川県能登町宇出津の「あばれ祭り」を皮切りにスタートする。
「キリコ祭り」とは能登を代表する祭りで、7月初旬から10月中旬まで、能登のあちこちの街中や、小さな農村漁村など、計200地区で開催するお祭り。「灯り舞う半島 能登 ~ 熱狂のキリコ祭り ~」として、文化庁が日本遺産に認定している祭りでもある。
「キリコ」は、神輿(みこし)の供をして、神輿にのる神様を守りながら、神輿の夜道を照らす役割を担う。神を守りながら漂い、乱舞(らんぶ)する祭りを「キリコ祭り」と呼ぶ。地域によって、豊漁や水稲を祈願する。
「各地で開催する」と書いたものの、能登半島地震の影響もあり、今年の開催を見送る地域も多いことだろう。最近の朝日新聞(2024年6月30日)の報道によると、多くの祭りが中止または検討中という状況になっているようだ。
穴水町では、キリコを担いで海に入る「沖波大漁祭り」があるが、今年開催するかは検討中のようだ。
ぼくの移住先・穴水町岩車でも「キリコ祭り」を開催していたが、2020年に新型コロナウイルス感染症が発生してからは中止が続いている。コロナをきっかけに、「キリコ祭り」の開催は今後控えたいと思っている住民がほとんどだろう。
実際のところ、高齢化、キリコの担ぎ手不足などが背景となっていて、今後の開催は困難な状況と推測している。
【動画】田舎の夜を彩る“素朴で綺麗な”能登穴水町のキリコ祭り ~ 切子グラスとの関係は?! ~ |
せめてキリコ1基でも出して、子どもたちにも「キリコ祭り」を体感させて、祭りを維持したいところだが残念だ。
能登の多くの地域でも同じ状況になる可能性は高い。
さぁ、キリコやみこしが、炎とともに大暴れする能登町宇出津「あばれ祭り」、一体どんな祭りなのか、写真をとおしてみてみよう。
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