最終話:<動画あり>プライベートツアー映像と写真で見る のと鉄道 新型観光列車「のと里山里海号」徹底分析

本題に入る前にまずは…なぜバックパッカーのぼくがのと鉄道を紹介しているのか?

①能登の地元の取り組みを紹介したい、②ぼくの奥さんがこの「のと里山里海号」のアテンダント、③「のと里山里海号」の取材・撮影班として招待された…という背景。

そして、列車は旅の足として純粋に楽しいと思っているからである。

のと鉄道 のと里山里海号 内装 アテンダント

さて、のと鉄道が公開した新型観光列車「のと里山里海号」へ入ってみよう。

実際、この「のと里山里海号」が運行するのは約一ヶ月後の2015年4月29日(水)から。七尾駅から穴水駅間を約1時間10分かけて“ゆっく~り”とジョギング感覚で走る。

のと鉄道 のと里山里海号 バックパッカー のと鉄道 転職 中川結花子

席の予約受付は既に3月29日から開始していて、のと鉄道「のと里山里海号」専用ホームページから申し込むことができる。まだまだ空席は沢山ある。

 

二つのコースに、二つのプラン

土日祝日や夏休みの期間には「ゆったりコース」があり、その乗車料金は1500円から。

「ゆったりコース」の中には以下2二つのプランがある。

①NHK朝ドラ「まれ」の津村希(つむら まれ)役を演じる土屋太鳳(つちや たお)さんの製菓指導をした七尾出身のパティシエ 辻口博啓(つじぐち ひろのぶ)さんのスイーツ/お菓子を楽しめ、最近“話題”の二三味珈琲(にざみこーひー)が“飲み放題”!となっている「スイーツプラン」(3000円)

②珠洲焼・輪島塗・能登島ガラスのぐい吞みの能登ならではのコップを使い、能登の地酒である宗玄(そうげん)、竹葉(ちくは)、能登ワイン、日本海倶楽部のクラフトビール(地ビール)などを堪能できる「ほろ酔いプラン」(3500円)

料金は全て乗車運賃を含んだ額で事前予約が必要

平日には「カジュアルコース」があり、普通列車に「のと里山里海号」1両を増結する。

乗車区間の料金プラス整理券300円で乗ることができる。平日でも団体や個人の申込み状況で、貸し切りにすることもあるようだ。

のと鉄道は、観光列車「のと里山里海号」に4人の専任アテンダント/ガイドをつけるのだが…実はその内の一人がぼくの妻・結花なのだ。

…っということで、結花はバックパッカーからのと鉄道スタッフに転職した。

「のと里山里海号」にあるトイレの横にも黒漆の土台に沈金で描かれた"能登ならでは”の「キリコ祭り」や「青柏祭でか山」

先日このストーリー「のと鉄道 穴水駅 3月1日からオープンする『四季彩々(しきさいさい)』に…」で紹介し、ぼくが勝手に“裏”名物ガイドに仕立てようとしている“花輪君”こと東井豊記(とうい とよき)さんに続いた名物アテンダントになる可能性を秘めているのが結花らしい!?

そんな背景だったり、のと鉄道の人たちと親しくさせてもらっていることから、今日の報道関係者向けイベント後の公開を条件に、のと鉄道常務の蜂須賀和行(はちすが かずゆき)さんと結花から一足先に内部の紹介含めた撮影をさせてもらった。

 

のと里山里海号の全てがわかる映像公開

まだ“研修中/トレーニング中”で本番のガイドは4月29日からなので、“優しい目”でアテンダント結花のガイドっぷりの動画を見てほしい。

「のと里山里海号」の大きさは…燃費は…デザインはどこが…?

「のと里山里海号」は、“里海車両”と“里山車両”の2車両から成り立っている。長さは18メートルで、のと鉄道の普通列車の車両と同じ。JRの車両より2メートル短い。

のと鉄道はディーゼル車で、燃費はリッター2キロ。燃料タンクの大きさはドラム缶2本分の約500リッター。リッター2キロの燃費は…中々なエネルギーの使用具合だ。

「のと里山里海号」の里山車両のNT301と里海車両のNT302は新潟トランシス、内装デザインは名古屋で工業デザインを手掛けるコボ社によるもの。

のと鉄道 観光列車 内装

「のと里山里海号」の1車輛の里山号。ヤマセミ、キリシマツツジ、ブドウなど能登の里山をイメージしたデザインで内装が描かれている。

のと鉄道 観光列車 内装 アテンダント

「のと里山里海号」の1車輛の“里海”号。里山号とは違い、内装のデザインイメージは“能登の海”。田鶴浜建具(たつるはまたてぐ)にはめ込まれた枠に描かれている輪島塗に描かれる沈金の絵は、能登島水族館のジンベイザメ、七尾北湾の野生のイルカ、サヨリ、ハチメなど。

 

能登ならではの高級感&高品質なデザイン

“高級感”でいえば、「のと里山里海号」に3億2千万円前後の大規模投資がされていることは前回のストーリーで伝えたが、車両内のデザインはやはりそれなりに高級だ。

輪島塗珠洲焼田鶴浜建具輪島塗/沈金のアート作品が一体化した仕切り/パーテーション(6枚のパーテーションに11枚の輪島塗アートが融合している)、座席に設置されている能登ヒバのテーブル、スイーツやお酒などが置かれるサービスカウンターののれんや座席のヘッドレスト(頭もたせ)には能登上布(麻素材)など、能登半島全域にいる職人が手掛けたあらゆる作品、各20~30万円する高品質で高級なアート作品が内装に利活用されていたり、ガラス囲みの展示スペース/ショーケース内に飾られている。

そして、それら作品には、世界農業遺産の象徴である“能登の里山里海”に関連するアートが描かれていて、一つ一つのデザインに細かいこだわりが感じられる。運転席や車両内の全席の椅子の生地には、4月下旬ごろから見頃を迎える能登キリシマツツジが描かれている。

のと鉄道 観光列車 内装 アテンダント 中川結花子

里山号にはサービスカウンターが設置されていて、休日の「ゆったりコース」のスイーツやお酒などがここに置かれる予定。

 

トイレは輪島塗なのか…?!

一度、輪島の塗師屋の家で漆塗の便器を見たことがあることから「トイレの蓋部分まで輪島塗か?!」とも思ったが…そうではなかった。

のと鉄道 のと里山里海号 内装 トイレ

「のと里山里海号」のトイレは、里海側の車両にある。手洗いの鉢/シンク部分には、能登島ガラスが活用されている。トイレの”質”もすごい。

トイレはクルマ椅子が入れるスペースが確保されているため広い。トイレまで輪島塗だったら(ブランドイメージはともかくとして…)「輪島塗トイレ列車」として注目を浴びていたことだろう。

輪島塗 漆器 トイレ

ちなにみこれが輪島の塗師屋で見た輪島塗のトイレ。

 

気になる「のと里山里海号」運行時刻は?

「ゆったりコース」は全席指定の予約制で、土・日・祝日・夏休み期間のみの運行となる。


のと里山里海号 時刻表

※2017年4月6日現在。最近、寿司御膳プランを導入した。最新の運行時刻はこちら

のと鉄道 観光列車「のと里山里海号」の「ゆったりコース」の時刻表。「スイーツプラン」の1号の七尾発は、2号と4号の穴水駅発、「ほろ酔いプラン」(土曜日のみ)は5号の七尾発のみだ。

朝からスイーツを体内に入れて元気に!昼過ぎに能登の地酒と地ビールを飲みながらゆった~り楽しい雰囲気で、くつろごう。

内装デザインや展示品を見れば、「のと里山里海号」の“高級さ”が良く分かるだろう。この観光列車内の広々した“スペース感”がリラックスしてつくつろげる快適な雰囲気を創りだしている。

それに加えて、のと鉄道の延線上は里山里海の自然環境を感じられるスポットがいくつもあるので、家にいるような感覚の中、能登の景観を体感できるのではないだろうか。

あとはこの新型観光列車の導入を機に、広告や広報などのマーケティング戦略で、どれだけの人を呼び込めるかにかかっている。

鉄道 新型観光列車 のと里山里海号

車庫から顔を出したのと鉄道 「のと里山里海号」。

4月中旬には一部を対象に試乗運行が予定されている。約1ヶ月後の4月29日から、一般向けに、「のと里山里海号」は走り出す。

 

列車に“ちょっと”住むプランは?!

この日(報道向けの公開日前日)、ぼくは新型観光列車「のと里山里海号」の撮影取材前に、トヨタや日産で中古の軽自動車を見に行き、丸一日が“乗り物”デーとなっていた。

自身、いつでもどこでも“ゆっくり”休め、“私事(しごと)”ができるトヨタ・ハイエースがベース車輛の“動く拠点”を活用、そしてテントなどを担ぐバックパッカー旅スタイルであることから、乗り物を見ると「これは快適に長期間過ごせそうだなぁ」「この乗り物だったら住めるなぁ」「どうやったら快適に住めるかなぁ」と、どうしても“より身近で楽しく活用する”方向へと考えてしまう…

この新型観光列車… “遊牧民”的な考え方が頭から離れないせいか…“ちょっと”住んでみたいと思ってしまう乗り物だった。

それにしても「常に移動する列車に住む」という発想…毎日“常に動いている暮らし”、毎朝起きると「んっ??今日はどこで一日過ごすんだ?」という好奇心溢れるライフスタイル…中々楽しそうなプランじゃないかぁ…

っと締めくくった一日だった。

 

旅の足「のと里山里海号」で能登に足を踏み入れたあとなにをするのか?!

そんな能登への旅については、これからどんどんこのinaka-backpacker.comが「能登の田舎人」「隠れた能登の田舎旅先」などを切り口に特集を組んでいく。期待していてほしい。

鉄道 新型観光列車 のと里山里海号 内装 デザイン キリシマツツジ

のと鉄道新型観光列車「のと里山里海号」の“里山”側の列車。4月下旬ごろから見頃になる能登キリシマツツジの絵。

能登 霧島 つつじ

能登 キリシマツツジ

「のと里山里海号」の内装デザインの多くに能登キリシマツツジが描かれている。これがそのツツジ。都会で見かけるごく一般的なツツジとは全く違う。

大きさはツツジの“大木”サイズ!約2メートル前後の大きさ。花びらは都会で見かけるごく一般的なツツジに似ているが、大きさは全く違う。

のと鉄道 のと里山里海号 内装 デザイン

牡蠣の“絵”。のと鉄道「のと里山里海号」の「里海車両」内装のデザインには“里海”イメージが描かれている。ただの輪島塗ではない、沈金が埋め込まれているのだ。

里海号は白漆の土台、里山号は黒漆の土台を使い、能登に関連するデザインを描いている。

この写真は能登=牡蠣を意味する。穴水町の中居や岩車の牡蠣は絶品なのだ。

「のと里山里海号」にあるトイレの横にも黒漆の土台に沈金で描かれた"能登ならでは”の「キリコ祭り」や「青柏祭でか山」

のと鉄道新型観光列車「のと里山里海号」内。黒漆に沈金で描かれた「青柏祭でか山」と「キリコ祭り 」[/caption]

のと鉄道 観光列車 内装 デザイン 朱鷺 絵

のと鉄道新型観光列車「のと里山里海号」内。能登への飛来も目撃されている朱鷺(トキ)の絵。内装は上品。

鉄道 新型観光列車 のと里山里海号 ロゴ

のと鉄道新型観光列車「のと里山里海号」のロゴ。

“能登の里山里海”と4月下旬ごろから見頃になる能登キリシマツツジの花びらがイメージとなっている。

ロゴに描かれている山はのと鉄道沿線上から見れる二子山(ふたごやま)だ。二子山は穴水町と能登町の境にそびえたつ。

のと鉄道 観光列車 里山里海号 輪島塗 漆器 珠洲焼

のと鉄道新型観光列車「のと里山里海号」内。輪島塗のお椀、珠洲焼の花瓶など、能登ならではの素材や技術から完成したアート作品がショーケースに展示されている。

のと鉄道 観光列車「のと里山里海号」のチラシ(表面)

のと鉄道 観光列車「のと里山里海号」のチラシ(表面)

のと鉄道 観光列車「のと里山里海号」のチラシ(裏面)

のと鉄道 観光列車「のと里山里海号」のチラシ(裏面)

 
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inaka-backpacker

日本の田舎/地方をバックパッカー旅する中川 生馬(なかがわ いくま)。バックパッカー✖ハイエースがベースの“動く拠点”(ファミリーワゴンC)で、聞いたことがない田舎を旅して、そこでのライフスタイルを探求する。ときには、飛行機、電車、夜行バス、スクーターなどの乗り物のテクノジーも活用。   旅先は基本、これまで聞いたことがない田舎/地方のマイナースポット。 小学校・中学校のころ、社会科で使用していた帝国書院の地図をパッと開き、「ここは聞いたことがない!」と思た場所。途中、『ここもいいねぇ~』と“気になるスポット”を見つけたら、寄り道して、“気になるスポット”も探求する。トラベルスタイルは自由奔放。   基本、旅先の事前調査などはせず...現地の人に話しかけながら、一歩づつ進む。   約10年間の東京や鎌倉での会社中心の生活を経て、2010年10月から、会社中心以外の新たなライフスタイルを探求したく、都会での生活を離れ、“聞いたことがない”日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅へ。   「自分が過ごしたいライフスタイルは、これまで過ごしてきた場所以外にあるかもしれない、自身で体感したい」「ライフスタイルやワークスタイルにもっと選択肢はないのか?」という疑問を抱き始め、旅歩くことを始めた。旅先の田舎で出会う人々とコミュニケーションをとり、より自身に合いそうな田舎でのライフスタイル(暮らし方)を探す...   仕事面に対しては『約10年、企業で培ったスキルをフル活用、今後も仕事して学んでいくから、仕事はなんとかなるだろう!』という楽観的な考え方。バックパッカー旅への初めの一歩を踏み出す。   気になる...知らない...スポット...日本の“マイナー”スポットだからこそ発掘しがいがあるのだ。「日本のマイナーな田舎/地方を発掘、そこでのライフスタイルも実感する、そして人生/ライフスタイルの選択肢は幅広いことを多くの人に届ける」ことを、ぼく自身を軸に発信する。   ITベンチャー、国内独立系最大手の広報代理店 共同ピーアール株式会社や、電機とエンタテインメント世界大手企業 ソニー株式会社などで広報職を経て、フリーランスで独立。   2013年5月、能登の岩車(石川県鳳珠郡穴水町)に移住。大抵、ぼくと同年代であれば、“仕事ありき”で移住することが多いが、『自身のスキルと現在のテクノロジーをフル活用すればなんとかなる!』という、漠然とした根拠と楽観的な考え方から二歩目を踏み出す。   移住後、自身のスキルをフル活用し、東京のベンチャー起業・地方/田舎の小規模企業などの広報、ライター、執筆・撮影・基盤構築含めたウェブ制作、海外の著名人への取材依頼・現場取材・ラフ原稿執筆含めた取材コーディネート、ブロガーとして活動を開始。 能登では、地元の人たちと連携して「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」、「田舎旅するショッピング」として地元の海産物の販売サポートなども行っている。   フリーランスや田舎バックパッカーとしての主な持ち物は...テント、寝袋、自炊道具、衣類など生きるために必要な道具。そして、メモ帳、スマートフォン『Huawei Mate9』、タブレット『Surface Pro 3』、ミラーレス一眼レフカメラ『ソニーα6000』、一眼レフカメラ『キャノン7D』、ICレコーダーなどのIT/ガジェットグッズ。   鎌倉の深沢中学校卒業後、1994年、15歳のときに1人、アメリカ・オレゴン州のValley Catholic High School(バレー・カトリック高校)へ。半自給自足生活をする家族と3年間暮らす。2001年に同州・オレゴン大学を卒業。約8年弱のアメリカでの田舎暮らしを経て、帰国。   現在の拠点は能登の岩車(石川県鳳珠郡穴水町)の古民家(家賃1万円)と、ハイエースがベースの“動く拠点”『ファミリーワゴンC』。家族3人で暮らしている。1979年生まれ。   働き方/ワークスタイルは基本『とにかく自由奔放』で、いずれ、常に移動して暮らすことが定住のような『遊動民』的なライフスタイル『移動型定住』を目指している。  

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