能登・穴水町(石川県) – 今日、奥能登の玄関口の穴水町に新たな旅人向けスポット道の駅「あなみず」がオープンした。
道の駅「あなみず」は、のと鉄道穴水駅に併設していて、主に穴水駅前の駐車場、物産館「四季彩々」、駅前の交流館施設「さわやか交流館プルート」とその駐車場から成り立っている。駅やそのプラットホームなどは含まれない。
穴水町内では唯一、石川県内では24番目の「道の駅」となる。
穴水駅では1月9日から、牡蠣(かき)を“破格”でふるまう食堂の「穴水駅ホームあつあつ亭」がオープンする。焼き牡蠣7個、牡蠣フライ、牡蠣ごはんセットの「あつあつ盛りセット」が1600円と安い。
能登の牡蠣(かき)を目当てにしたキャンピングカー、ハイエース、軽ワゴンなどでクルマ旅をしている旅人が増えることだろう。
旅人が道の駅に求める設備とは
物産館「四季彩々」では地元の特産品販売をしている他、うどん、そば、カレーなど安価で簡易的な食事ができる。
穴水町駅前の図書館や遠藤関の資料館がある町の憩いの施設「さわやか交流館プルート」(開館時間:午前9時~午後9時まで、休館日は月曜日・祝日・年末年始)も今回の道の駅「あなみず」の登録に含む。
「プルート」や穴水駅では無料で使えるWi-Fi(無線LAN)を完備している。
道の駅の外に電源はないが、「プルート」2階にある図書館(開館時 9:00~17:45)に行けば、パソコンを電源につなげることができるデスク、インターネットを使えるパソコンもある。
図書館にはもちろんのこと地元の新聞もあり、「四季彩々」以外でもここで最近の地元情報を入手することが可能だ。
仕事をしながらの「移動型」ワークスタイルの旅人は、ここで仕事もすることができる。
道の駅のゴミ箱は穴水駅の待合スペースにあるが、建物の外には設置されていない。
のと鉄道は穴水駅を2015年早々に改修したばかりで、四季彩々やトイレの建物は新しい。そんな背景からトイレはかなり綺麗だ。
だが…気になるのは、隣の人の小便シーンが丸見えの男子トイレの小便器。(笑)
なぜこのような小便器になったのかはわからないが、「丸見え」型の小便器は気になるところ…
駐車スペースは合計70台。
イベントなどがない限り、満車になったり混雑することはないが、1月9日から穴水駅で牡蠣盛り沢山の「穴水駅ホームあつあつ亭」がオープンすることから、駐車場は一杯になる可能性が高い。
道の駅「あなみず」以外の車中泊…クルマ泊、店、温泉、釣りスポットは?
穴水町内には、今回登録された道の駅「あなみず」以外に、クルマ泊/車中泊スポットとして適していそうな中居の「中居湾 ふれあいパーク」や「あすなろ広場」がある。
「中居湾 ふれあいパーク」には、駐車場の目の前に、湖のように穏やかな里海、そしてその上には能登や穴水町の代表的な“海の幸”牡蠣の筏が浮いている。“穴水らしい”車中泊となると、一押しのスポットだ。ここには釣り客も多い。
近々、中居地区では静岡と金沢出身の移住者が牡蠣の食堂「コーストテーブル」をオープンする予定だ。
しかしながら、冬、北陸の天候は変わりやすく荒れることが多いので、役場近くにあり、毎年1月末の週末に開催する「雪中ジャンボかきまつり」の会場にもなっている屋根付きのスペース「あすなろ広場」もお薦めだ。ここはつい最近見つけたクルマ泊スポットだ。
両駐車スペースにはトイレもあり、「あすなろ広場」はスーパーにも近い。また、屋根付きのスポットもあり…バックパッカーや自転車旅人のテント泊もできるだろう。もちろんのこと火気厳禁。
無料高速道路「のと里山海道」を出た周辺には、地元の人が利活用するスーパー「どんたく」、安価な酒屋「酒のキング」、ホームセンター「コメリ」、電機屋「100満ボルト」がある。その他、コンビニが4つぐらいある。穴水町は9000人を切ろうとしている田舎だが、お店はそこそこ充実している。「どんたく」で地元の食材を購入して、クルマで調理したり、「どんたく」内の休憩スポットで飲食もできる。
町にはガソリンスタンドが4つもあるのだが、残念ながら、町から約25分離れた輪島と比較するとリッター約10円以上も高い。
鉄道駅の併設タイプの道の駅って珍しいのか
全国的に「鉄道の駅に併設した道の駅は珍しいのか!?」っと思ったが…
そうでもないようだ。鉄道駅に併設/隣接した道の駅は四国・高知県にある道の駅「田野駅屋」、徳島県の「日和佐」、岩手県の「のだ」、和歌山県の「なち」、「湯西川」などがある。
そもそも「道の駅」って?
さて、そもそも「道の駅」とはなんなのだろうか?
多くのクルマ旅人が活用している「道の駅」とは(基本 道路利用者が)いつでも自由に利用できる休憩施設で、利用者の休憩、地域の情報発信、地域の人たちの連携、これら3つの機能を併せ持つ。
地域の人たちは「道の駅」で、地域の特性を活かした「個性豊かでにぎわう場所」を創ることができ、地域活性化の促進を図ることができる。
「道の駅」には、無料駐車場、トイレ、情報を提供する施設、地域特産物などを提供するお店やサービスが主に設置されている。
1991年(平成3年)に「道の駅」の設置が実験的に開始され、1993年(平成5年)から「道の駅」の登録が本格化された。
道の駅「あなみず」含め、これまでで合計1079駅の「道の駅」が登録されている。
道の駅のユニークな活動
以上のような機能は道の駅として「基本条件」。
その他、道の駅ではどんな活動をしているのか…こんな例がある。
四国へのバックパッカー旅の途中、道の駅「宍喰温泉」では…(今も行っているのかはわからないが)毎週日曜日に漁師の豪勢な“ふるまい”があり、そこでは田舎ならではのフレンドリーな集いがあった。
そして、これは…「道の駅」としての取り組みではないが、高知県の道の駅 「すくもサニーサイドパーク」には旅人に優しいお好み焼き屋さんがある。お好み焼き屋さんは家を失った猫の面倒も見ている。
●高知県 宿毛 道の駅「すくもサニーサイドパーク」 “優しい旅人哲学”をもつお好み焼き屋『もくもく屋』の平田秀美さんと田舎バックパッカーの出会い
これから道の駅「あなみず」にはどんな旅人がやってくるのだろうか…
旅人に優しく、外から来た旅人と沢山コミュニケーションが取れるスポットになるといいね。
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