「やりたいことは『自由に旅をしたい』という夫婦の共通点」から、旅を始めて、本格的なバンライフをスタートした神奈川県横浜市出身の秋葉博之さんと洋子さん。(前回のお話しはこちら)
だがだがだ…
バンライフを開始してほんの1カ月半で直面した壁は、世界を大パニックにした「新型コロナウイルス」だった。
感染拡大を防止するために旅は自粛ムードに。
「バンライフにはよろしくない」タイミングとなってしまったのだ。
秋葉さん夫婦がバンライフを開始した1月末時点ではまだまだ、「コロナ」を耳にしていなかった時期。
せめて見かけるのは、スーパー「どんたく」で販売されているメキシコ産の「コロナビール」ぐらい。
そう、人口8,000人の田舎・穴水町でも、コロナビールは購入可能。他にも、サミュエル・アダムズ、ハイネケン、バドワイザーなど、多くの大手海外産ビールを取り扱っている どんたく。どれも、薄味ライトビールなので、ぼくの好みではないが、田舎のスーパーの意外でユニークなビールの品揃えには驚かせられる。
…と、好きなビールねたに話しがそれそうになってしまったので話しを戻そう。
秋葉さん夫婦がバンライフを始めた1月末、その当時、「田舎バックパッカーハウス」には2組のバンライフ夫婦が滞在中で、「コロナ」の話しは世の中のトピックにすら挙げられていなかった。
2020年3月になると… 世の中は予想もしていなかった事態に。
<< バンライファーにとっても大変な時期 >>
2020年3月ごろから、新型コロナウイルスに関する情報が報道され始め、日本含め世界の人たちが緊迫した空気に包まれた。
感染を抑え込むことが困難な事態となり、外出は自粛に、日本政府は4月7日に「緊急事態宣言」を発出。各県でも順次、独自の取り組みを発表し始めた。
それに合せて多くの店が閉店。
秋葉さん夫婦のバンライフが始まり約1カ月半、あっという間に「日本全国を旅したい」どころの雰囲気ではなくなってしまった。
秋葉さん夫婦の旅先は田舎ばかり、また、キャンピングカーが「家」なので、ほぼ隔離状態ではあるが、車両ナンバーは、コロナが蔓延している神奈川の「横浜」という背景から、あちこちへと移動/旅することで、周囲の人に不快感を与える行動をとることは避けたかった。
この時期、みんな大変かとは思うが、「モバイルハウス<動く家>」を暮らしの完全基盤とした「本格バンライファー」にとっても、大変な時期でもある。
固定された家で暮らす人は、自宅にトイレ・風呂・料理場など基本的な生活インフラが整っている。
しかし、秋葉さん夫婦は自宅を売却・断捨離し、現在は、キャンピングカーが自宅、各地で車中泊し、風呂は温泉などの公衆浴場を利用、食事は総菜や外食など産地の料理を楽しみ、旅をしながら生活している。
これが一般的なクルマ旅スタイル、旅好きな人にとっては理想的な暮らし方である。
だが、新型コロナウイルス禍、密閉空間・密集場所・密接場面など、3つの「密」により、クラスター(集団)発生のリスクが高い場所は、自主閉鎖となってしまう。
多くの店は通常どおりオープンしていない。< 続きはこちら >
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