能登・輪島市三井町(わじまし みいまち)にある築150年の風情ある茅葺(かやぶき)屋根の休憩スポット『茅葺庵(かやぶきあん) 三井の里』が2018年4月1日に、リニューアルオープンした。
今回は、“ざっくり”そのオープニングの様子を写真メインで載せる。次回は、「茅葺庵 三井の里」での食事に関して載せたいと思っている。
「茅葺庵 三井の里」を指定管理事業者として運営するのは、株式会社百笑(ひゃくしょう)の暮らし。
今回、「茅葺庵 三井の里」の運営に手を挙げたのが、百笑の暮らしの代表で、輪島市の元地域おこし協力隊、東京から輪島に移住した山本亮くん(31歳、東京都世田谷区出身)だ。
三井町でのあらゆる“里山体験”ごとを介して、地域経済がサイクルする仕組みをつくりだそうとしている『里山まるごとホテル』構想を掲げている。
能登の里山の“食”、里山を体感することができる“遊び”、里山の自然空間を活かした女性向けのオイルトリートメントによる“癒し”、農家民宿での“宿泊”などを提供。もちろん、そこでは、さまざまな交流も発生する。
外からやってくる旅人にとっては、ほんの短期間の滞在かもしれないが、その間、いかにも「三井町の里山で暮らしているか」を体感できる総合的な田舎暮らしの“空間”を提供したいと考えている。その全体の根幹に「里山まるごとホテル」構想があるわけだ。
今回の「茅葺庵 三井の里」のリニューアルオープンに伴い、ここを拠点にした「里山まるごとホテル」構想のスタートを切った。
【地域の人とうまく事業展開していけそうな雰囲気のオープニングセレモニーだった】
山本亮くんは全体を統括、リラクゼーションでは亮くんの奥さん・晶子ちゃんが、クロモジやツバキなどの能登産オイルを使った女性向けリラクゼーションサロン/エステ・マッサージのサービスを提供したり、経理も担当する。
そして、「茅葺庵 三井の里」の“田舎料理”に関しては三井地域の人たちがメインで担当、亮くんはしばらくの間、サポートに入るそうだ。
宿泊では、三井町にある「農家民宿 弥次(やじ)」とも連携する。2019年度には、今後の目玉となる茅葺屋根の宿泊棟のオープンも目指している。
今後、一棟貸しも検討していて、1組のみで“くつろげる”空間の提供も予定しているようだ。
「茅葺庵 三井の里」の“食”は、これから食べに行きたいと思っているが、ざっくり「どんな料理があるのか!」を紹介しよう。
メインメニューの「里山まるごと定食」(1,300円)プレートには、旬の野菜や山菜を使った天ぷら、釜戸で炊いたご飯、地元のあご出汁(飛魚(とびうお)煮干)でつくった味噌汁、旬の野菜サラダ、煮物や漬物、酢の物、季節のなめ味噌などがのる。天ぷらには能登の塩をつけるのがお薦めとのことだ。
【この1枚板のテーブルが…また雰囲気あっていいなぁ。1枚板好きにはたまらない。っと…一枚板かと思っていたら…どうやら2枚板らしい(笑)】
そして、あご出汁や味噌を隠し味に、旬の野菜を具材にした「のと里山カレー」(500円)もある。カレーのトッピングには、「能登豚」のメンチ(300円)、野菜の素揚げ(200円)などがある。このカレーメニューの開発では大手企業ハウス食品や栄養士も協力したそうだ。
「茅葺庵 三井の里」の概要
● 営業時間: 9:30〜17:00(昼食 11:00〜14:00)予約可。2018年7月から夜の宴会予約の受付開始。
● 定休日: 水曜日
● 場 所: 石川県輪島市三井町小泉漆原14-2
● 電 話: 0768-26-1181
● メール: info@satoyamamarugoto.com
● 駐車場: 20台以上
● アクセス:
・飛行機 - 東京・羽田空港から約1時間10分(能登空港からはクルマかバスで)
・クルマ – のと鉄道 穴水駅から約15分 (こちら) 和倉温泉から約45分(こちら)金沢駅から約1時間30分 (こちら)
・バス – バス停「小泉」で下車。「輪島マリンタウン」行きのバスで、金沢駅からは約2時間(こちら)、能登空港からは約10分(こちら)。のと鉄道 穴水駅からは、「輪島駅前」行きのバスで約20分。
輪島市長・梶 文秋(かじ ふみあき)さんや、石川県議会議員・宮下正博(みやした まさひろ)さんなどが参列して、「茅葺庵 三井の里」のオープニングを祝っていた。
「茅葺庵 三井の里」は穴水町から輪島への国道1号線と271号線が交わる輪島の出入り口的な場所に位置している。人の出入りが多くなる最高のロケーション。
オープニング当日には早速、団体予約の問い合わせがあったことをアナウンスしていた。今後の盛り上がりが期待できそうだ。
【「茅葺庵 三井の里」のオープニングセレモニーで鏡開きのお酒を参加者のみんなに振る舞う山本亮くん】
茅葺の屋根の家と言えば、岐阜県の白川郷、富山県の五箇山などを思い浮かべる人もいるかと思うが、能登にも茅葺の里山スポットがある。
ここ奥能登の「茅葺庵 三井の里」エリアは、白川郷や五箇山と違い、混雑しておらず、人が出入りしやすい低い里山に囲まれたスペース感あるスポットだ。
日本の“知る人ぞ知る”田舎/地方には、昔からの“リアル”な日本が眠っている。そんな日本を能登で体験しに来てはいかがだろうか?
最終的に、「里山まるごとホテル」構想が提供する里山での“体験空間”が、「田舎でも十分満足した暮らしができる!」という現実味あるイメージにつながり、田舎に人が流れてくる仕組みがつくれればいいね。
さて、近々、「茅葺庵 三井の里」の料理を体験しに行きたいなぁ。
「みんなの夢AWARD」を主催、百笑の暮らしに出資した一般社団法人ソーシャル・ビジネス・ドリーム・パートナーズの理事 中川直洋さんもセレモニーで挨拶をした。
山本亮くんは2017年の「みんなの夢AWARD」で2位に輝いた。「みんなの夢AWARD」での、山本亮くんの講演内容は以下。
【「茅葺庵 三井の里」のオープニングセレモニー冒頭の権現太鼓によるパフォーマンス】
【「茅葺庵 三井の里」のオープニングセレモニーが初めてのライブとなった亮くんの友人バンド】
能登・輪島「茅葺庵 三井の里」の駐車場やトイレは24時間オープンしている。地元の人によると、季節になると、車中泊スポットとして活用している人もいるそうだ。
その後、ぼくの移住先 穴水町岩車へともどり、“畑公園”で伸び伸びとお遊び。
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