能登・輪島市(石川県) – (6話目) 「ただ、漆器を棚に置いておくだけではつまらない」。単純に完成したものを並べるだけでは、飾り物で終わってしまう。日常の生活で漆器の活用をイメージさせるような、展示方法が大切だ。
夫婦向けや家族向けのセット売りなど、売り方や展示の仕方も考えなければいけない。
例えば、現代社会は、子持ちの家族が少ないので、夫婦セットにして、結婚記念日のプレゼントとしても使える。まず「漆器を使ってもらい、身近に漆器と触れ合ってもらう」ことから始めなければいけない。輪島塗を普段の生活に溶け込ませること、生活にあるべき器をイメージさせることが重要だ。
スザーンさん家庭では18年も使っているお椀もあるそうだ。「漆器は長持ちする。毎回、同じ漆器を使うと、作ってくれた人を思いだす。もらってよかったと嬉しい気持ちにもなる。
スザーンさんの子どもも彼女が作った漆器を使っている。将来、別々に暮らす日が来たとしてもきっと漆器を見るたび、お母さんのことをきっと思いだすだろう。
プレゼントされると、毎回自分のことを思い出してくれる。
展示の場で、そんな嬉しさを提案する説明があっても良いかもしれない。

石川県輪島市 – 輪島塗の器でコーヒーを飲めたら…雰囲気感じるだろうし、上質感あっていいね。「塗太郎」でコーヒー(住所はこちら)
また、輪島が一体となって連携し、お互いのよさを組み合わせて、メッセージを発信することも重要。例えば、輪島内のレストランで輪島塗の食器セットを使用する。活用をイメージさせる展示だ。
訪問者に輪島塗の食器セットの良さをわかってもらうためだ。石川県全体で展開しても良いかもしれない。(続きはこちら)
<前回のエピソード『輪島塗にオリジナルの技法を…独自の付加価値を』>
<次回のエピソード『輪島塗を活性化させたいスザーン・ロスさんの取り組み』>
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