能登・輪島市(石川県) − ようやく、漆芸作家/輪島塗職人のSuzanne Ross(スザーン・ロス)さんの家に着いた…っと思ったら、クルマを駐車したところは雪の上…
周辺にはすごく冷たそうな川が流れ、家が見当たらない。流れる川の音と白い雪景色によく感じられる静けさのみ。
「ん?ここにイギリス人の漆塗(うるしぬり)職人が住んでいるんですか?!」と思ってしまう雰囲気で、家は…見当たらない。
まず…家はどこに?!そして、一体どんなライフスタイルを過ごしているのだろうか…
Suzanne Ross(スザーン・ロス)さんの家は牛小屋だった どんな小屋でも改築すれば住処になる
車を駐車して、しばらく雪道を歩くと、童話に出てきそうな温かそうな「山小屋」らしき家が見えてきた。
まず見えたのがスザーンさんのスタジオ(アトリエ)だ。かつては牛小屋だったこのアトリエ。
このアトリエをつくるのに約3年、住める状態にするのに約10年かかったそうだ。
穴水町役場の新田信明(にったのぶあき)さんから、7年間使用されていなかった“空家”を紹介してもらい、牛小屋をアトリエに改築した。
こんな“小屋”の活用方法は初めて聞いた。
自身の努力次第で、どんな小屋だろうと改築すれば、“住処”にできる。
そんなスザーンさんの暮らしも興味深い。昔は、屋根から雨漏り、ガス、水、電気、電話もない状態で借りていたそうだ。
新田さんも木材を運んだりして、この牛舎をアトリエにするまでスザーンさんをサポートしたそうだ。「関わった責任。できる限りのサポートをする」と新田さんは話す。
【石川県 輪島市 牛小屋を改築したSuzanne Ross(スザーン・ロス)さんの家と アトリエへ続く道はこんな感じ…】
牛舎から人間の住む家へ
その後、アトリエとして牛舎を改築するだけでは終わらなかった。
当時、別の場所に住んでいたそうだが、家族のメンバーが増え、スペースが狭くなり、引っ越しすることになった。
そして、アトリエの隣の小屋を住処として改築することになり、家に大変身させた。
新田さんとスザーンさんは12年前に出会った。
「アトリエ向けの空家がないか」とスザーンさんが穴水町役場に勤める新田さんに相談。
当初、町内の小学校を貸す予定だったそうだが、町が急遽キャンセルしたそうだ。
その他 町内の地域でも空家を探したが、良いところが見つからなかった。
そして、“空家”になっている牛小屋を改築すれば、アトリエとして使えると新田さんはアドバイスし、新田さんの協力の元、改築が始まったそうだ。
スザーン・ロスさんの家にはテレビもなく、水は山からひいている。
現在、スザーンさんは旦那のClive(クライブ)さん、子ども二人の四人家族でここに暮らしている。
【石川県 輪島市 牛小屋を改築したSuzanne Ross(スザーン・ロス)さんの家。自然とうまく融合している。存在感あるスザーンロスさんの家とアトリエ(工房)】
イギリスから日本へ…スザーン・ロスさんが2015年に最近出版した本。日本への移住した当時のストーリー、漆や日本のアートに対する想いがこの本に綴られている。詳細ストーリーとして、この本を読むのもおもしろそう。 |
温かそうな田舎暮らしのイギリス人家族。(続きはこちら)
<前回のストーリー 『day 70 石川県穴水町から輪島へ ~ 田舎に高速道路は必要なのか? ~』>
<次回のストーリー 『day 70.2 漆芸作家Suzanne(スザーン)さんとClive Ross(クライブ・ロス)さんとの出会い ~ 別れるか日本へ行くかの選択 ~』>
【お知らせ】牡蠣<かき>販売のサポート開始! 水揚げ直後の牡蠣<かき>があなたの手元に最速翌日届く!能登半島の“奥” 石川県穴水町岩車の牡蠣<かき>を購入!鮮度抜群なので、牡蠣ならではの臭みなし! |
お知らせ:『田舎バックパッカーハウス』をオープン!日本初の“住める駐車場” 能登半島にある小さな田舎町<石川県穴水町川尻>にシェアハウスとオフィス、コワーキングスペース、そして、住める駐車場・長期間滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も! |
TVみました初めまして東中豊貴と申します
あなたの作品感動しました
お皿に興味を持たない自分ですがぐっと惹きつけられる魅力繊細さ、誇りを感じました
恥ずかしながら僕も父も各々作品作りに励んでいます。
父は金をベースに漆で透かし彫りとかで、色々な作品を作っています、すごく素敵です
木の性質を生かして色々な作品を作っています
これからも素敵な作品作り頑張って下さい。
素敵な刺激を受けました。
ありがとうございます
これからも、あなたの漆を楽しく頑張って下さい。
応援してます