新型コロナウイルスの感染拡大と「緊急事態宣言」による外出自粛などで、「#東京脱出」「沖縄行きの便が満席」「精製水の品薄」「トイレットペーパーがなくなる」などに関する誤報が、ツイッター、フェイスブックなどのSNS/ソーシャルメディアで拡散している。
一体「どのメディアが当てになるのか?」を考える良い時期ではないだろうか?
そもそもだが、SNS/ソーシャルメディアはあくまでも“意見”的な存在に過ぎない。
SNS/ソーシャルメディアは仲良しサークルのようなもので、極端に言えば自身の意見を書いた日記的、“お薦め”的で、曖昧な内容がほとんどと考えたほうがいい。
誰もが自由に発信することができるので、そのあたり、しっかりと見極めて情報を信頼すべきだろう。
従来のマスメディアでは、現場を取材した記者が記事を書き、その記事を編集/デスク/副編集長、編集長などがチェック、赤入れを行う。これらプロセスを経て、ようやく情報が世の中に公表される。そのような背景を見ても、従来のメディアのほうが、頼りになる気がしてならない。
ぼくの広報の職業柄という背景もあるが、SNS/ソーシャルメディアでは、自由になんでもかんでも発信できる分、言い方は悪いが、情報の信頼性に関しては“安っぽさ”があるというのが、ぼくの意見だ。
もちろんのこと、しっかりと取材をしたライターなどが、ソーシャルメディアに書いた内容であれば、話しは別だが、基本、SNS/ソーシャルメディアに関しては、あくまでも“意見”や“参考”としてとらえるべきで、読者は、“自分”を持って読むこと、鵜呑みせずに一歩引いた立場で、あくまでも「参考情報」として、内容を読むべきだ。
SNS/ソーシャルメディアの投稿記事は、個人が徹底的に“取材”して事実の裏取りをしていない場合が多い。あくまでも個人の主観的意見と考えたほうが良いだろう。
人が支える従来のメディアも時には誤報を出すことがあるが、情報の公開は、上で書いたとおり、相当な“責任”プロセスを経て発信されている。
● SNS/ソーシャルメディア: あくまでも個人的な意見。主観が強い。特にツイッターは“人”が見えず匿名感が強い。フェイスブックは“人”が見えやすい。インスタグラムはネット上の写真アルバム的な存在。“専門家”の回答が多く、ある程度信頼性が強いソーシャルメディアはQuora(クォーラ)。これは最近のお薦めである。(以前Quoraに関して書いた記事はこちら)
● 従来の報道/マスメディア: 基本 現場取材がベース。日経グループ、読売、朝日、毎日、産経、共同通信、時事通信、ブルームバーグ、AP通信などのニュース系メディアに関しては信頼性が高い。週刊誌系に関しては訴訟問題を抱えるほどのゴシップ系もあるので要注意。
日本人は「人の目」を気にして流されやすい。拡散=多くの人の目に留まればとまるほど、人に流されやすくなるので、今後のSNS/ソーシャルメディアの情報には気を付けたほうがいい。
今のご時世、在宅勤務だからこそ、あらゆる“舞台”はネットに早変わりする。飲み会すら、Zoom、メッセンジャーなどのネットを介して行われている。
そんな時代だ。情報の信頼性には気を付けたいところである。
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