2010年10月20日(水) – ランプの宿の温泉(葭ヶ浦温泉)に入り、宿の駐車場にテントを張って休みたいところだったが、テント泊交渉“決裂”となり、クルマで乗せてもらった道を歩いて引き返す。(前回の話しはこちら)
19:30を過ぎで、引き返す道は暗闇だった。懐中電灯がないと、先の道が見えない。風呂の次に、テントを張れそうな場所を探す。
<< ボーイスカウトのときの“肝試し”の話し >>
暗闇の中、ぼくは、ボーイスカウト時代の肝試しを思い出し、完全に疲れ切っている結花に話す。
ぼくは、小学生ときにカブスカウト、小学5年生ぐらいから中学生まで、ボーイスカウトだった。
夏になるとキャンプがあり、肝試しがある。昔、戦があったような山や暗闇の道を一人で歩かされるのだ。
持っていけるものは、手に提灯(ちょうちん)のみ。肝試しが始まる前に、必ず、隊長がぼくらに怖い話をするのだ。この話で肝試しを、さらに怖くさせようと、隊長たちは必至。
「この山では昔、戦があり…多くの武士が死んだ。今でも彼らの魂は、この山に眠り続けている…自分も提灯を持って戦があった場所に行ったことが何度もあるが、本当は提灯を持っていかない方が良いんだよ。提灯を持っていくと、提灯の光で、歩く先に人影が見えることがある。見たくもないものが見えることがあるんだ」などと、肝試し前に、いらん怖い話を必ずするのだ。
これを聞いたスカウトの皆は、「行きたくない」と本気で泣き出す。
カブスカウトは、うさぎ、鹿、熊のランクに分かれている。
うさぎは、まだ低学年で幼いため、肝試しの山へ、二人で行くことができる。
鹿と熊のランクのカブスカウトは、一人で行かなければいけない。
しかし、“ずるい”鹿スカウトは、山道の途中で止まり、後から来る鹿のスカウトを待って、二人で進もうとするのだ。
ずる賢いが、その行動が隊長にばれると、「おまえら皆一人で行け」と指示がでて、後から山に行くうさぎのスカウトに迷惑がかかり、みんなが泣きだす。
ぼくは怖くなかったのか、泣くことがなかった。
いつも「とりえず行くしかない」と思い、一人「よし、行くか」とぶつぶつ言いながら暗い道を進むスカウトだった。
文句を言わず、物事をやることが評価され、「優秀スカウト賞」を受賞したこともあった。まぁ、昔から「タフさ」だけはあるのだ。
<< 珠洲…奥能登先端でのテント泊 >>
そんなことを話しながら、国指定天然記念物の須須神社方面へと向かい、テントが張れそうな場所を探す。
結花は、もうかなり疲れていて、「砂浜で草が生えているところにテントを張ろうよ」と、繰り返しぼくに言う。しかし、砂浜は、海目の前で、波に近すぎるので、万が一津波がおきたり、満潮になると最悪なので、別でテントを張れそうな場所を探し続ける。
結花は「これ以上歩くと能登半島が嫌いになる。石川県を嫌いになる」と繰り返し言う。
須須神社を通り過ぎ…地面が乾燥し廃墟になってしばらく経っていそうなガソリンスタンドでテントを張ることにした。
須須神社には、行かなかったが、ここには重要文化財の「木造男神像」、義経が奉納したと言われている「蝉折の笛」や「弁慶の守刀」があるそうだ。(続きはこちら)
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