突然だが、そもそも議員って必要なの?議員の役割ってなんなのだろうか?
地方に住むと、血族・親族、利害関係をものすごく身近で体感する。
そういった町の真実を描き、フェイスブックなどにブログ記事を投稿すると、「生馬さん、内容見ましたが、他の人たちがわかってしまうので、いいね!すらできませんでした…」という声も。コメントも全て匿名だ。
地元の人々は必ず感じていることではあるが、親戚や利害関係があるため、そんなことを町外に暴露することはない。闇は田舎外には滅多に露呈しないのだ。
地方では「議員って必要なの?!」って質問すらできないだろう。親族が議員に立候補しているからだ。投票の際、「あんたに投票したいけど、親戚にXXXさんがいるから、(投票できないの)ごめんね」という声もよく聞く。
こういったことは、人口1万人前後の町で感じることで、これは田舎に実際住んでいないと、本当に体感できないお話しだ。ちょっと訪問、短期間滞在したぐらいではわからない。
メディアの人たちでさえ、「市町村との関係を悪化させたくない」「関係を悪くすると、今後、取材し辛くなる。出入り禁止をくらう」と考え、そう大事でなければ、滅多に暴露話はしないだろう。
多くの移住者も同じだ。なんとか町と溶け込もうと、町で“起きたこと”で悪いことは表に出さない。
お世話になっているからといって、おかしなことはおかしいと言える田舎になってほしいもんである。
まぁ、そんなこんなとと話しは続くが…
<< ドキュメンタリー映画「はりぼて」 >>
現在、地方議員制度を問うドキュメンタリー映画「はりぼて」が公開中だ。
監督は富山県のテレビ局チューリップテレビの元アナウンサー/レポーターで大阪出身の五百旗頭幸男(いおきべ ゆきお)さん。五百旗頭幸男さんは現在、石川テレビ所属のレポーターで、つい先日ぼくのことも取材いただいた。(こちら)
地方自治体のあれこれ、このドキュメンタリー映画をきっかけに、一体全体、議員など含め政治家の役割ってなんなのか?を追求していただきたい。
一般的に言えば、議員や政治家など「いるのが当たり前」「それが普通じゃん」の世の中になっているが、時代とテクノロジーの飛躍的な発展に伴い、「そもそも今の制度って必要なの?」と根本から問い質す時なのかもしれない。
まぁ、それは議員など行政機関からは絶対に出てこないトピック/疑問点かと思うが。
不正をすること、そして、不正が発覚して、それに対応することが、政治家のお仕事になっているような気がする今日この頃。
自分が支払っている税金が、そんな“お仕事”に使われているということ、自分含め国民全員が気づくべきことだと思う。
霞が関の中央政権のみが頻繁に注目されている社会だが、言うまでもなく、田舎にある地方自治体の数は半端ない。地方自治体の本質にも目を向けるべきだろう。
何十年と続いている“地方活性化”や“地方創生”と名付けられているバラマキ補助金、「補助金ゲット」が目的になり、「こんな程度の活動に対して、地方でいつも決まった“なんちゃってコンサル”に多額の補助金がおちる」という方程式が出来上がっていると言っても過言ではないほど。
本当に現場でごりごりと長年取り組んでいる人たちに落ちているのだろうか?と…疑問に感じることは多々ある。
もろもろ全体が見直されるべき時期だと思う。
もちろんのこと、すべての地方や議員がこれに当てはまるとは言わない。ぼくが移住の際、お世話になった元役場職員で元議員は仕事に全うしていた。ぼくが“とある”移住定住関連のプロジェクトで議論に巻き込まれたときも、徹底的にその内容について調査してくれた。役場の応対はひどいものではあったが…
田舎へのバックパッカー旅と車旅で、多くの人たちから同様のお話しを頻繁に聞いたし、自分自身、移住先で体感した。
しっかりと、公の仕事に全うしてほしい。
「そもそも本当に議員制度って必要なのだろうか?」
時代が違うわけだから、そもそもの根本から考えるべき時なのだとも思っている。
そんな五百旗頭幸男さんに、以下記事を見せたとき、「これぞ、まさに報道調査ですよ、中川さん」と言われたときは嬉しかった…というよりも本当に共感できる人と出会えてよかったという気持ちでしかなかった。
穴水町役場 無責任な『報酬』発言と『証拠』 – 地方自治体のあるある?!<その1> |
五百旗頭幸男さんは地方政治に関しても共感できるレポーター。
議員の人たちにはもちろん、ぜひ、地方にいる人たち、国民のみんなに観てほしいドキュメンタリー映画である。
そして、「私たちの市町村の議員、役場って本当に必要?大丈夫?」などと、あらゆる視点から疑問視してほしい。
そんなこんな言いつつも… ぼくは五百旗頭幸男さん本人からこのドキュメンタリー映画についてお話しを聞いただけで、まだ映画は観れていない。
お話しを聞き、予告を観ただけで共感できたので、近日中に観たいドキュメンタリー映画ナンバーワンである。
現在、公開予定の映画館はこちら。北陸エリア、富山県では10月31日から「ほとり座」、現在未定だが「DaFriends x HOTORI-ZA」、石川県では9月19日から「シネモンド」、福井県では「福井メトロ劇場」にて公開予定だ。
長年、生ぬるい時間を過ごしてきた地方自治体、自然豊かで暮らしやすく穏やかな地方ではあるが、今後、根本的かつ“極端”な変革が必要だろう。
こちらの「文春オンライン」の記事も大変参考になる。
「富山市議14人ドミノ辞職」スクープから4年…映画化で波紋「富山ではどこで」「正直やめてほしい」 |
これは田舎問わず、都会だろうと“あるある”のお話し。
そんな“やり手”報道マン五百旗頭幸男さんに現在取材され、感謝である。ちょいと恐る恐るではあるが… w
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