さて、今夜はためていた“ざっくり”ロングストーリー。以前から“ちょい”だししていた“移動型定住”に関するもの。
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こんなクルマ(写真のような車)があったら、もう“楽に暮らせる”時代が来ている。
最近では『バンライフ』とも呼ばれ、『車中泊』や『車上生活』といったこれまでのイメージを超えて、「クルマを中心にした新しいライフスタイル」へと進化しつつある。
【これはトヨタのハイエースがベース車両となっているアネックス社の「ファミリーワゴンC」】
クルマ自体の進化もすごいけれど、活用方法の“工夫”によって、従来の「移動の道具」から、「動く家」「動く仕事場」へと、車の役割がどんどん広がっている。
そして今、自動運転も現実に近づいている。
ここ数年、いや5年もすれば、もう当たり前になるかもしれない。すでに空飛ぶクルマや空飛ぶタクシーの実証運転も始まっているのだ。
日本経済新聞によると、2019年時点で経済産業省と国土交通省が東京、大阪、福島、三重で「空飛ぶクルマ」の実証実験をスタートしているという。(こちら)
「自動運転がやっと始まるのか!」と思ったら、すでに“空を飛ぶ”クルマが視野に入っている。
ほんとうに、そんな“未来っぽい”時代が、気づけばもう始まっている。もはや、ドラえもんの世界だ。
たとえば、こんな感じだ。
「クルマさんよ、自分が寝てるあいだに、次の目的地まで運転しておいてくれ。で、到着の45分前には必ず起こしてね」
そんなふうに、クルマに話しかける日も、そう遠くない。
運転中には、膝の上にノートPCをのせて、仕事をしたり読書をしたり。
これまでナビがあった場所には、15インチくらいの大きなタブレットが備え付けられていて、膝にキーボードを置いて、快適に移動しながら作業をしている…そんな未来が、もうそこに来ている。
【テスラのダッシュボードは、もはやパソコン。Bluetoothでスマホをつなげて通話も可能】
テスラのクルマなんて、もはやすでに“そんな仕様”に近づいていると言っても過言ではない。
それほどまでに、“クルマ”は時代とともに走り、そして進化している。
「クルマ」と「暮らし」が融合する―― そんな時代が、もうすぐそこまで来ているのだ。
もう始まっている「モバイル」「動くX」の新たなライフスタイル
都会のワンベッドルームのアパートに住むよりも、自由に動けて、しかも同じくらい快適に眠れるなら、クルマで暮らすほうが“自由で楽しく”、なにかとお得かもしれない。
ちなみに、田舎バックパッカーハウスの“動く拠点”、ハイエースの寝床はというと…
これがもう、驚くほど快適で、冗談抜きで家の布団やベッドよりも深く眠れる。
すべてをフルフラットにすれば、寝床の広さはクイーンサイズ級。「え?これがクルマの中?」ってくらい、ぐっすり寝られるのだ。
家賃が月5,000円〜3万円程度で済むならまだしも、8万円、10万円、15万円と高額なうえに、そこに光熱費、維持管理費、そしてクルマを持っていれば車両の維持費や駐車場代など、毎月何万円もかかってしまう。
正直、かなりもったいないと感じる。
特にアパートなどの借家に住んでいる場合は、それが自分の資産になるわけでもない。極端にいえば、“お金を捨てている”ようなものかもしれない。
もしワンルームで十分な暮らしなら、その広さはクルマでも実現可能だ。
それならば、賃貸物件にお金をかけるより、自分の“モノ”に投資したほうが、お得感もあるし、納得感もある。
将来的には、「借家」ではなく、こんなふうに“暮らせるクルマ”と、それを停められるスペースがセットになったスタイルが、住まいの選択肢として主流になるかもしれない。
さらに近年では、ICT(情報通信技術)とクルマを融合させた移動サービスとして、「MaaS(Mobility as a Service:モビリティ・アズ・ア・サービス)」という概念も登場している。
クルマはもはや、ただの移動手段ではなく、“暮らしの一部”になり始めているのだ。
世界的大手の自動車メーカー・トヨタも、「モバイル・ホテル」や「モバイル・ショップ」といったコンセプトを持つ、コンセプトカー『e-Palette(イーパレット)』を打ち出している。
まさに、これは“動く暮らし”のわかりやすい一例だ。
【トヨタの「イーパレット」構想。 研究すら車内でできるようになる】
自動車メーカーにとって、「動くコンビニ」「動く打ち合わせスペース」「動く家」なんて、もはや“お手のもの”。
既存の車両をちょっと改装すれば、すぐにでも実現できてしまうのだろう。
……とはいえ、もうすでにそんなクルマは存在している。
キャンピングカーや移動販売車、ハイエースやキャラバンといったワンボックスカーをカスタマイズした、「バンコン」と呼ばれる車たちだ。
これからは、あらゆるものに“動く”がついてくる、そんな時代がやってきそうな予感がする。
これまでは、こうした車両をベースにして、キャンピングカーを製造するのが主流だったが、今後はメーカー自身が、“動くX”という新しい暮らし方・働き方に合わせた車を、コンセプトとして開発・販売する時代になるのかもしれない。
【2019年1月、米国ラスベガスで開幕した「CES 2019」でコンチネンタル(Continental)社が発表した自動運転車とロボット犬】
こうした「モバイル」をベースにした“動くX”のクルマには、自動運転機能や空を飛ぶ技術など、さまざまな先端テクノロジーが搭載されるようになってきている。
そうなると、自動車メーカーは今後、不動産会社や建築会社と連携しながらも、ときには競合する存在になっていくかもしれない。
なぜなら、これからの暮らしは“建物”ではなく、“モビリティ”がベースになる時代がくるからだ。
もしかすると将来、不動産会社は「土地付き一戸建て」ではなく、豪華な“自動運転モバイル・アパート”の賃貸サービスを始めているかもしれない。
よくよく考えてみると、家の取り壊しや引っ越し、修繕などを考慮すると、家が“動いてくれた”ほうが効率的だ。
特に田舎や地方では、空き家問題や宿泊施設の不足、二次交通の課題など、多くの社会課題を抱えている。
「動く家」や「動くホテル」といった“移動型”の方が、費用対効果やリスクの面でも、「そっちのほうがいいんじゃないか?」と考えられるのではないだろうか。
また、リサイクルやリユースも、固定された家よりは手軽でお手頃だ。
ただし、“動くX”を駐車する場所や炊事場、トイレなどのインフラは必ず必要となる。
「そんな“動く家”があったら嬉しいけど、基盤となる駐車スペースはどうするの?」という課題については、別の話(第2話、第3話)で詳しく語りたい。
自動車をコアとした産業も、一気に変化していく予感がする。
移動型ライフスタイルも、確実に始まるだろう。
日本では、トレーラーハウスやキャンピングカーで暮らす人はまだまだ少数派だ。
ハイエースや軽トラックがキャンピングカー仕様になることすら知らない人がほとんどかもしれない。
しかし、これだけ豊かな時代になった今だからこそ、“動く拠点”、“動く家”、“移動型定住”――つまり“モバイル”や“モビリティ”をベースにした新しい暮らしの概念があってもいい時代なのだろう。(続きはこちら)
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