石川県野々市市、2021年1月16日 – 今日、コロナ禍、緊急事態宣言発出の中、控えるべきなのだろうが、重要な仕事の案件で、能登・石川県岩車から千葉県金谷に向けて出発した。公共交通機関ではコロナが心配なので、今回は“足”と“宿”機能を備えたハイエース“動く拠点”での移動だ。
今はその途中、数時間、野々市で「待ち」の状態。
現在、金沢で、ハイエース“動く拠点”に冬季欠かせない装備 ベバスト製のFFヒーターの清掃・部品交換・修復中。
修復に持ち込んだのは、以前、この“動く拠点”のソーラー発電導入の際、施工をお願いした移動販売車、移動式店舗などの施工を手掛けるゼック(こちら)。
出発前からゼック代表の永井さんとメッセンジャーを介して、症状や修理日について、相談させてもらっていた。
ゼックではキャンピングカーの修理、設備の施工、周辺機器の修理も手掛けている。今後、荷台トラックに載せる箱型の“家”の製作や販売も手掛けるそうだ。田舎には荷台トラックを持っている人たちが多い。軽トラを利活用した楽しみを提案することができれば、需要が高いと思われる。
ちなみに、“動く拠点”と呼ぶ車は、キャンピングカービルダーのアネックス社から9年前に購入した「ファミリーワゴンC」だ。2012年からぼくの重要な“動く拠点”となっている。
【エンジンをかけなくても起動することができるFFヒーター。小型だが強力だ】
その当時、ファミリーワゴンCに、オプションで導入したベバストのFFヒーター。
キャンピングカーや車中泊の業界では有名なメーカーだ。ファミリーワゴンCを購入したのは2012年5月、使い続けて、あと少しで、もはや約10年が経つため、もしかすると、そろそろ寿命なのかもしれないが…
その“動く拠点”のFFヒーターだが、年末年始の鎌倉への実家への帰省クルマ旅の途中、不調となり、使えなくなってしまった。
ちなみに、FFヒーターとは、車のエンジンをかけなくても、超少量の車の燃料とバッテリーで動かせるヒーター。
寒い冬場の車中泊、暖かい羽毛布団や寝袋がなくても、FFヒーターさえあれば、超快適な車旅や車中生活<バンライフ>を送ることができる。冬の車中泊グッズ・アイテムでは欠かせない装備で、マイナス温度さえ乗り越えられる。
【FFヒーターはこのワークスペースの椅子の下奥の隅に設置されている】
FFヒーターの基本的な構造は、冷たい車内の空気をヒーター内に取り込み、完全に仕切られた燃焼室の周囲で、その車内の冷たい空気が暖められる。暖められ温風となった空気は、再び車内へと流れるという仕組み。
一般的な燃焼式暖房の場合、室内の空気を燃やして、それを室内へと排出する。一方、(繰り返しとはなるが)FFヒーターの場合、燃焼室と室内用の空気は、完全に仕切られている。
燃焼室で空気は燃やされるが、その燃やされた空気は、車内ではなく、外へと排出される。車内へと流れる空気は、燃焼室の周りで温められるだけ。そのため、車内に流れる温風は“綺麗”で、一酸化中毒の心配はないのだ。
車のエンジンをかけっぱなしのアイドリングでの車中泊は、排気ガスと騒音による、“近所迷惑”や環境問題にもつながる。また、ガソリンなどの燃料をかなり食ってしまう。
長時間のアイドリングは、オーバーヒートなどエンジン不調にもつながる。実際、別の車両でその経験をしたことがある。
そういった背景から、FFヒーターは、冬場のバンライファー必須アイテムと言っても過言ではない。
さて、修理が必要になってしまったFFヒーターの症状を書き留めておこう。
<< FFヒーター不調、主な症状は? >>
〇 FFヒーターをオンにすると、しばらくは起動、空気は出るが、暖かくない常温の空気が出てくる。その後、しばらくすると、その空気も出なくなり、電源ダイヤルのランプが長く1度、短く5回ほど点滅し続ける。
〇 車外FFヒーターの外の排気口からは、濃い白い煙が排出する。
〇 この症状が出始めた日、夜FFヒーターをオンにして車中泊。夜中、暑くなったのでオフにし、その数時間後、寒くなったので、再びオンにすると、上に書いた症状が起きたわけだ。
〇 ネット検索すると、一度の長い点滅は燃料や電気不足が原因。だが、燃料と電気は満タンだったので、どうやら、燃料不足ではない。サブバッテリーは最近新品のリチウムイオン式に交換したばかり。しかし、燃焼室が煤でいっぱいになると、十分な燃料が燃焼室に行き届かないため、「燃料不足が原因」となるのだろう。
〇 使用して長年経っていることから、オーバーホール、いわゆるFFヒーター内部に煤(すす)がたまっている可能性が強いとの見方が濃厚。
〇 フレームセンサーの断線かショートの可能性も在りうるとのこと。
〇 ちなみに、長時間 点滅後、スイッチをオフにしなければ、FFヒーターは停止した状態に。ランプは点滅した状態だが、FFヒーターは動作しない状態となる。再起動するには、スイッチを全開にまわし、FFヒーターの元となるヒューズを取り外し、再起動することで、電源がつく。
【FFヒーターにたまった大量の煤。これが原因で燃焼ができない状態となっていた】
結果、オーバーホールで、大量の煤がたまっていた。繰り返しだが、FFヒーターを使ってもはや約10年近いので、長年の使用が原因となったようだ。
その修理の間、近辺で旅の買い物をしようとアルビスへと行ったが、アルビスはコロナ関係なく、賑わっていた。
それにしても、車中泊仕様のクルマを使った出張旅というのは、自宅のワークスペースをそのまま動かしている感覚なので、準備がほぼ不要で楽である。
何泊分かの衣類、タオル、文房具、電気、外部モニター、マウス、食器類、コーヒー、米や車載炊飯器、暖房(FFヒーター)、寝袋などをハイエース内に常設常備しているので、いつでも・どこへにで、すぐに出発可能だ。ほぼ準備不要。
今回、ゼックの代表・永井さんには丁重かつ迅速な対応をしていただいた。
ぼくの個人的な都合で申し訳なかったが、今週末出発の出張旅で、寒い山間部を抜けて、千葉へと車旅をすること、穴水から千葉への途中、金沢エリアを通過するので、急ぎ対応をお願いした。
すると、今日土曜朝の時間帯で修理時間を確保してくれた。
症状はオーバーホール、写真のとおり、かなりの量の固体化した煤が出てきた。それに加えて、ガスケットセット/燃料ポンプの部品交換も行ってもらった。
清掃の所要時間は約3時間。9:20ごろハイエース“動く拠点”を引き渡し、昼の12:40頃には作業が完了していた。
工賃費用は部品込みで(少し割引をいただき)36000円。
さて、FFヒーターの修理が終わり千葉へと向かう。今回はどんなルートで関東・千葉方面へと向かうか…(続きはこちら)
< FFヒーター内の写真 >
今回、FFヒーターの分解・清掃・部品交換時、せっかくなので写真を撮っていただいた。約10年、FFヒーターを使用するとどうなるのか?
新品を購入すると、脱着、交換などで合計30万円ほどはかかるだろうから、この額で正常な状態に戻ってよかった、よかった。
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