出発当日、ぼくら田舎バックパッカーは早朝4:30ごろ(この時点でのクルマの走行距離は912キロ)、鎌倉高校駅前あたりで平田さんと田原菜津子(たはら なつこ)さんを、6:00ごろ八王子駅で、“古里を愛する“という まさに今回の企画に“ぴったり”の名前の持ち主 田代“愛里”(たしろ あいり)さん、藤田牧子(ふじた まきこ)さんをピックアップ。
長野県、岐阜県などを経由して石川県穴水町(あなみずまち)へと向った。(この企画内容や「穴水ってなに?」は一話目のこちら)
【石川県 穴水町の一年中穏やかな海 今回の田舎体験ではこの海で洋上パーティーを行う予定】
田舎体験参加者ってどんな人?
今回の参加者は、ぼくら含め合計6人なので、ロードトリップ/クルマ旅にはちょうど良い人数だった。
全員がアメリカのオレゴン大学時代からのつながり。
平田さんはみんなと初対面だが、メンバー全員が基本“ざっくばらん”な感じで、みんな昔から知っているような感じがする。
平田さんは昨晩、仕事で徹夜…寝ていない状態だったか、クルマで寝ながらも、この田舎ライフスタイル体験に参加。
【今回、田舎ライフスタイル体験ロードトリップに参加してくれたみんな】
能登までの長い道のりを、快適に過ごせるように工夫を…
クルマは、ハイエースだが、ただのハイエースではない。
横になることはもちろん、ハイエース・バンが“旅”仕様に進化したタイプなので、快適なロードトリップができる。
そして途中には、あの懐かしい…1984年に放映された映画「ドラえもん のび太と竜の騎士」を見ながらの… 実にざっくばらんなロードトリップとなった。
映画を見ながら移動できるというのも、ロードトリップの魅力の一つだ。
ロードトリップの途中、長野に寄り道
八王子から長野県松本インターまで高速で行き、変わらない景色の高速ドライブに飽きると、田舎の自然をドライブ。
山梨県北杜市の道の駅「はくしゅう」を8:10ごろ通過。長野の道の駅「風穴の里」で一休み。
「風穴の里」に着いたのは、9:30ごろ(クルマの走行距離は1231キロ)。安房峠(あぼうとうげ)を抜けて、飛騨へと向かった。
【長野県 関東から北陸方面へ向かう国道158号線沿いにある道の駅「風穴の里」でジャンプする菜津子!】
途中、“マイペース“な集まりなぼくらは、岐阜県の飛騨高山でお昼を食べつつも、上二之町(かみにのまち)や恵比須台(えびすたい)の古い町並みも見学。
今夜のお楽しみの “のと猪部里児豚(いべりこぶた)“にそなえ、飛騨牛を我慢して、お昼には明治31年創業の手打ちそば「恵比須」で、蕎麦(そば)を食べた。
1時間ほど、飛騨でお昼休みをして、12:30ごろ飛騨を出発した。ここまでの走行距離は379キロ。
ようやく石川県に到着
穴水まで約20キロ手前に位置する七尾(ななお)の国民宿舎「能登小牧台」の温泉(500円/人、休館日: 火曜日)で、七尾湾を目の前に、40分ぐらい温泉で体を癒し、穴水までの最後の道のりを進む。
そんなこんなのロードトリップを楽しんでいるうちに、17:00ごろ、穴水町 岩車(あなみずまち いわぐるま)に住む現地の世話人 新田信明さん宅に到着。
ずっと運転していたわけだが…みんなのおかげで、そんな長時間・距離を運転している感じはしなかった。
石川県 岩車周辺を散策
穴水町に到着早々、まずは新田さんの手作りシーカヤックの説明を聞いて、岩車周辺を軽く散策。(新田さんの手作りシーカヤックの話しはこちら)
【穴水町 岩車の新田さん宅のガレージで まずは新田さん手作りの杉材で作ったシーカヤックの説明。 3人は世界チャンピオンからシーカヤックを習っていた 「シーカヤックなら任せて!」と愛里】
愛里、牧子ちゃん、菜津子の女性陣3人はシーカヤックを世界チャンピオンから習っていたので、相当なスキル保持者たちのようだ。
出発前から、愛里からは、「シーカヤックなら私にまかせな!」とのメールが飛び交っていた。
【穴水町 岩車の新田さん宅周辺を散策. 湖のように穏やかな七尾北湾穴水町 岩車の新田さん宅 ぶら下がっているのは玉ねぎ】
さて、これから穴水町鹿波(かなみ)の農家体験先 道坂一美(みちざか かずみ)さん宅へと向かう。
道坂さん宅に近づくにつれて、田舎道になるので、道幅が心配だったが、なんとか通過。
イベリコ豚BBQの準備に取り掛かる
新田さんの軽トラックに積んだBBQ(バーベキュー)セットをおろしたり、ジャガイモの皮をむいたり、野菜を切るなどして、みんなでBBQの準備をする。
【穴水町 鹿波の農家 道坂一美さん宅で里山の幸BBQの準備. まずはミントで虫よけ. お待ちかねの猪部里児豚(イベリコブタ)ももうすぐ食べられる】
自然の山中に道坂さんの家がポツンと一軒。当たり前のBBQのように聞こえるかもしれないが、かなりのオープンスペースと緑に囲まれた中でのBBQだ。
あたりにはブヨがいたが、道坂さんの“家畜の庭”で採ってきたミントを、体に擦りつけ虫よけがわりに。ミントの香りは、虫に効くのだ。
まぁ、そんな感じで、みんなで準備をしているわけだが…
【穴水町 鹿波の農家 道坂一美さん宅で里山の幸BBQの準備】
みんな“早く飲みたい!”ムードになってきているところ。
穴水到着前、「早く飲みたいよね」と騒ぎ、ドライバーのぼくはもちろんのこと、みんなも飛騨の地ビールを我慢していたぐらいだ。
そんなタイミングとぼくらの心を読んでいたかのように、
新田さんが「道坂さん、一杯やりながら準備するというのはどうでしょうか?」の一言!
この “すばらしい一言“が…みんなの耳に鳴り響いたのだった~!
この時、皆の笑顔が本当に“素直”に芯から嬉しい!って感じだった…
新田さんのグッドタイミングな掛け声から始まり、みんなの表情が“にやにや”だらけの笑顔へと切り替わった。
【穴水町 鹿波の農家 道坂一美さん宅で、飲みながらの里山の幸BBQの準備 「穴水にようこそ!」】
イベリコ豚&里山BBQスタート!
そして、ここから始まる “のと猪部里児豚(イベリコブタ)” だ!今晩のお楽しみ食材!
【穴水町 鹿波の農家 道坂一美さん宅で里山の幸BBQ. のと猪部里児豚(イベリコブタ)の鉄板焼きステーキ!これがうまい!】
とんでもなく大きい道坂さん家畜農家自家製“のと猪部里児”のステーキ、ニンニク、トウモロコシ、ジャガイモなどの鉄板焼きや野菜の炭火焼が始まる。
【愛里と猪部里児豚(イベリコブタ)。能登・穴水町鹿波の酪農家 道坂さん宅】
この “のと猪部里児豚” のサイズはなんと…厚さ約2センチ、幅…約20センチから30センチある。
そんな猪部里児豚を、炭で熱くなった鉄板で豪快に焼くわけだ!
お~!何とも言えない贅沢な食の楽しみ…!!ここにいるメンバーしか味わえない楽しみだ~!
【平田さんとジャンボサイズの猪部里児豚(イベリコブタ). 能登・穴水町鹿波の酪農家 道坂さん宅にて】
お腹空いているぼくらにとっては、たまらない!
その上に、道坂さん宅の庭で採れたミントをふりかけ…その香ばしさもすばらしくたまらないわけである。
今回の田舎ライフスタイル体験を企画した側だが…もうこれは想像以上だった!!
ぼくがイメージしていたのは、チャーシューぐらいのサイズを細々と焼いて食べる…という感じだった。
イベリコ豚は…約200グラムから300グラムのステーキから始まり、結局、つまみ食いなどもありで、一人合計300グラム以上は食べたのではないだろうか。
【大喜びの菜津子と猪部里児豚 能登・穴水町鹿波の酪農家 道坂さん宅】
そもそもイベリコ豚…ってよく聞くけど、想像しづらくないだろうか??よく耳にするけど食べるのは初めてだったりする。
【能登 里山の幸 猪部里児豚(イベリコブタ)を黙々と食べる牧子ちゃん. 能登・穴水町鹿波の酪農家 道坂さん宅】
道坂さん宅で採れるやニンニクとミント、塩コショウをイベリコ豚にかけて、各自、豚をレアからミディアムに焼くわけだが…
最高にうま~い!穴水へ行く途中、飛騨の町並みに寄って、飛騨牛を食べなくてよかった~と思える一品。
その他の食材は、循環型農家ならではの、トウモロコシ、ジャガイモなど。野菜は新田さん宅で採れたもの。
【里山の幸 猪部里児豚(イベリコブタ)を食べて外でみんなで語る 能登・穴水町鹿波の酪農家 道坂さん宅】
蛍を見に行く…
これら野菜は普段、猪部里児豚、牛、ヤギの飼料となるものだが、全く問題なく人も食べることができる。
サイズや小さなキズなどが原因で、農協から出荷されない農作物が道坂さん宅に届くわけだ。
道坂さんは、ジャガイモ、トウモロコシ、豆腐、おから、スイカなど 消費者の手に届かなかった農作物を家畜の飼料として再活用して、ヤギ、牛、豚などの家畜を育てている。
そして、家畜からの堆肥を、放牧地や畑などで再活用している。この堆肥で育てられた草や野菜などを、家畜が食べる。そしてまた堆肥が作られる…っと、このプロセスが循環されているわけだ。
ちょっとしたキズで野菜が出荷されず、商品にならないことを考えると、贅沢な世の中だと思う一方、ここの家畜は最高の食べ物で育っていることがよくわかる。
BBQセットを片づけ、「蛍(ホタル)を見に行きますか」と、新田さんと数人で少し歩き始める。
さすがに時期が外れていたので、残念ながら、多くのホタルには遭遇できなかったが、数匹のホタルが、山の中でぼくらを迎えてくれた。
そんな感じで、1日目のロードトリップと、山の幸BBQが終了した。
この日は、道坂さん宅で、農家体験民泊(のうかたいけん みんぱく)。
さて、明日午前中は“ちょい”酪農農家体験。
そして、昼過ぎからは“里海”での “洋上パーティー” だ。(続きはこちら)
田舎ライフスタイル体験ロードトリップin “里山&里海”能登・穴水町の最初のお話しはこちら
写真で振り返る『“ざっくばらんな”田舎ライフスタイル体験ロードトリップ1日目』
<前回のストーリー 『田舎バックパッカー、第一弾目『“ざっくばらんな”田舎ライフスタイル体験』実施!一足早い夏休みを能登・穴水町で』>
<次回のストーリー 『田舎ライフスタイル体験ロードトリップ in “里山&里海”能登・穴水町 Day 2: 映画のような田舎での夏休み…「たくましいみなさん」と “ちょい”農家体験と能登・里海を活かした“洋上パーティー”』>
![]() |
【お知らせ】牡蠣<かき>販売のサポート開始! 水揚げ直後の牡蠣<かき>があなたの手元に最速翌日届く!能登半島の“奥” 石川県穴水町岩車の牡蠣<かき>を購入!鮮度抜群なので、牡蠣ならではの臭みなし!ぜひぜひ、ご注文くださいね!^^ |
![]() |
【お知らせ】『田舎バックパッカーハウス』をオープン!日本初の“住める駐車場” 能登半島にある小さな田舎町<石川県穴水町川尻>にシェアハウスとオフィス、コワーキングスペース、そして、住める駐車場・長期間滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も! |
![]() |
キャンピングカーレンタル、車中泊スポットの検索や予約ならバンライフのプラットフォーム「Carstay(カーステイ)」が便利! |
ようこそ能登穴水へお越しいただきました。<br />私も大変楽しい一時を過ごさせていただきました。<br />道坂さん宅での猪部里児豚は美味しかったですね。<br />また、道坂さん宅は動物〈家畜〉と共存・共生していて、誰でもやさしくなれる場所だと思いました。〈動物は飼い主に似てくるのでしょうか?〉<br /><br />次回の「洋上パーティ」も楽しみにしています。