能登・輪島市&穴水町 – この晩、「イク、今晩、そっちに泊まってもいいか?」 っと…アルチャから電話があり、夕方の用事を済ませたアルチャが21:00ごろ、うちへやってきた。
一話目と二話目の話しはこちら。
能登移住検討中?!理想の“田舎暮らし”掲げるドイツ出身の19歳の旅人 ~ 自分の想いを大切に生きる ~ |
能登移住検討中のドイツ出身の19歳 ~ やろうと思えばなんでもできる ~ |
ぼくはビールを飲みながら、サッカーの日本代表戦をテレビ観戦していたので、目が半開きの“眠~い”トークとなり、正直…あまり話せる状態ではなかった。
今日は寝ることにして…明日を迎えた。
“おもしろい”輪島のお寺『龍昌寺』へ
まずは、昨晩、クルマを実家の田鶴浜(たづるはま)に返さなければいけなかったので、宿泊できなかった岡雄太さんを穴水駅でピックアップ。
関西学院大学の夏休み期間、アルチャと一緒に、能登の“奥”を体感したいということで、早くからのと鉄道にのって、穴水までやってきた。彼はこれから就職活動が始まるので、今、いろいろと体感したいのだろう。
ぼくらも、可能な範囲で半自給自足暮らしをしているのだが、能登の「自給自足」生活でぱっと思い浮かぶのは、 最近、『“ざっくばらんな”田舎ライフスタイル体験』でも連携させてもらっている輪島の与呂見(よろみ)地区にある龍昌寺。
いろいろな人たちのライフスタイルの選択肢を見て体感することが重要だと思っているので、龍昌寺に話しを聞きに行くことにした。
この龍昌寺はお寺と呼ぶよりも、一つの『村』と呼んだほうが相応しい場所なのかもしれない。 龍昌寺の敷地には5世帯・14人が住み、住職の村田和樹さんや奥さんの啓子さん含め自然と融合した暮らしをしているのだ。
龍昌寺は禅寺で、座禅、お経などの寺らしいことは行うのだが、修行や拝観料などで収入を得るようなことはしない。
その昔、和樹さんは一枚板でテーブルを作ったり、農家のように完全無農薬のお米を作り販売、啓子さんは素材を活かす“自然”料理を教えたり、京都の料亭で料理をサポート、時には、修行的な感じで、誰かが龍昌寺に住み込み、能登の里山での“静けさ”を体感しながら、心落ち着く田舎暮らしの“体験の場”も提供する。
ちなみにここ龍昌寺の玄米、白米は最高に美味しい。他能登のお米も美味しいのだが、龍昌寺のお米はまた一味違う。
自給自足を目標とする人たちや、一味違う田舎でのライフスタイルを味わいたい人たちにとって、龍昌寺での生活スタイルは面白いだろうし、能登だけでなく、『田舎ってやつを“ちょい深く”体感するスポット』としても、面白いと思っているので、アルチャを龍昌寺へと連れて行きたかったのだ。
穴水町の空き家見学
そして、ぼくらの空き家探しなど移住をサポートしてくれた穴水町岩車の新田信明さんにも協力してもらい、穴水町内の空き家を見学。
探れるところはどこまでも探る…という感覚。「類は友を呼ぶ」って感じだった。
自身で過ごしたいライフスタイル…自身で決めて、確立していきたい。ぼく自身が同じ感覚だったので、その気持ちは本当によくわかる。
最後に、アルチャは、穴水町岩車の漁港から海に向かって「よかった~!!!」と、集落全体に響くような大声で叫び…岩車をあとにした。
なんとも愉快で元気な奴だ…「能登に来たらおもしろくなるだろうなぁ~」と心から思ったこの数日間だった。
今夜、アルチャは夜行バスで金沢から東京へ向かう。その後、成田空港からドイツへと戻る。
ドイツへ戻ったら、能登もしくは日本の田舎で暮らしをスタートするために、しばらく、仕事をしてお金を稼ぐそうだ。
彼は本当に能登に戻ってくるのだろうか…考え方や、やりたいことに変化はあるだろうが、1年後、能登で再開できることを楽しみにしている。
また会おう、アルチャ。
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