これはつい最近あった北海道知床(しれとこ)での「羆(ヒグマ)」の遭遇ストーリー。その時の想いは、全て秒速単位で感じていたことだ。*北海道のヒグマ亜種は、エゾヒグマとも呼ばれる。
ぼくら田舎バックパッカー夫婦はこの日、世界自然遺産の北海道・知床半島にある「カムイワッカの滝(別名: カムイワッカ湯の滝)」に向かっている途中だった。
ぼくは車窓から顔を突きだして自然を感じていた。
蝦夷鹿(えぞしか)はいたるところにいる。ぼくが窓から顔を出して探していたのは熊だ。滅多に遭遇しないという話しを聞いていた。
常に黒いものをみると、「ん?!熊か?」と気持ちが先走ってしまう。
早朝6:00ごろ、ぼくらは2頭の羆(ヒグマ)と遭遇した。
その瞬間、冷静に興奮した状態で「熊だ!いた!」と、結花と運転していた二階堂さんに静かな声で叫ぶ。二階堂さんは北海道出身でハイエースであちこちへとクルマ旅している大分で出会った友人。
ヒグマは、ぼくらがクルマで走っている砂利道から下の坂 約30メートル先にいる。
坂の角度は約25度。車がとおれる砂利道の両サイドには笹や木が生え、ヒグマが歩いている周辺には泥っぽく、池がある。
「ヒグマ…でかい…」まさに野生のヒグマだった。
傾斜なので、車から降りないと撮れない。「ヒグマには滅多に遭遇しない。
これを逃したら、もう一生野生のヒグマに遭遇することはないかもしれない」と瞬間的に感じたぼくは、クルマを降りて、クルマの近くで撮影を始めた。
望遠での撮影だが、少し遠くてヒグマを撮れない。ヒグマは先へと進んでいるので、距離もどんどん遠くなる。
クルマから少しづつ離れ、ヒグマに見つからないように望遠レンズを使った撮影を始めた。
さすがに傾斜をおりることはできない。危険すぎる。
ぼくがヒグマを撮影していた時間は約10分間。一枚目は6:05に撮り、最後は6:13に撮影している。
興奮しすぎて、時間はそこまで気にしていられなかったが、おそらく10分ぐらいだったかと思う。
ぼくは、ある程度の距離はおいたまま、ヒグマに少しずつ距離を縮めようとした。
ヒグマの一歩は大きいため、歩きでもかなり早いスピードで進んでいる。
止まって撮影していると、ヒグマはどんどん先に行ってしまう。撮影が追いつかない。
しかも、大きい動物なのに、走ると時速50キロから60キロ。人よりも、はるかに早い。
ぼくは、2頭のヒグマの斜め右前へと回り込み、シャッターをきる。ただ心臓が「ばくばく」して手が震えるばかり。「武者震い」の最高点に達していたのだろうか…
しかし、手が震えて中々写真が撮れない。
距離もどんどん遠くなっている(続きはこちら)
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