2010年10月14日(木) – そして、地域活性化プロジェクトの仕事に携わるNOTO Shift(ノトシフト)のオフィスについた。
オフィスは新設されたばかりなのか、中をいろいろと整理していた。
NOTO Shiftの代表は鈴木久善さん。NOTO Shiftの名称は、能登<NOTO>を活性化させて、“上”へとあげる<Shift>という想いから名付け、役場の仕事をアウトソースされ地域創り協議会の事務局を担うそうだ。
事務局には、このプロジェクトをサポートする穴水町役場 企画情報課の干場聖司さんもいた。
穴水の人口は最近、1万人を切った。20~30代の若者が少ない。
若者は故郷に戻りたい意思はあるが、雇用先がないため戻ってこられないと話す。また能登半島の大地震で、多くの商店街が潰れてしまった。
仕事を継ぐ、後継者もいないそうだ。最近では、バブル時代ににぎわった町の別荘地を安く売る人も増えてきたとのこと。
町の復興と活性化は現在も続いていて、鈴木さんたちは、この町を元気づけようと頑張っている。
突然の訪問だったが、彼らと1時間ほど話した。町の取り組みなど、いろいろとお話を聞くことができた。穴水町は能登半島地震で被災して影響を受けた町。
繰り返しだが、若者も少なくなってきて、人口1万人をきってしまった。
現在、役場では、町全体を元気づけようと、地域づくり協議会を立ち上げ、地域活性化を目指した取り組みを実施している。
穴水町では、『スローライフ・スローフード(ゆとりある暮らしと自然豊かな食)』をライフスタイルテーマに、地元の良さを地域内で再認識し、地域資源を地域内外に発信していくために、様々な取り組みを行っている。
<< ノトリアーナとは >>
その一つが、「ノトリアーナ(NOTO and Italia From Anamizu)」だ。
能登半島は、地形を逆さにすると、イタリアの地形(ブーツ型)に似ていることから、能登(NOTO)とイタリア(Italia)を架けて、このプロジェクト名にした。
現在、穴水町では、ノトリアーナ・プロジェクトの一環として、能登の食材を主にし、能登の食材を幅広く知ってもらうために、「ノトリアーナ 創作パスタ 料理コンテスト」を実施している。
このイベント/パスタ料理(パスタ、うどん、そば、ラーメンなどの麺類)をとおして、能登の食材の良さを探り、能登や穴水ならではのパスタメニューを開発することが狙い。
これに入選すると、「ノトリアーナ・プロジェクト」の認定レシピとして取り扱われ、入選者のパスタ料理が、新たな一品として、穴水町内の飲食店のメニューに追加される。
このパスタ創作料理イベントの応募期間は、2010年10月20日(水)~11月20日(土)。
12月12日(日)に、穴水町ふれあい文化センターコンテスト会場にて試食審査会が開催され、各賞が決定する。
ちなみに、ぼくらが訪問する前には、音楽祭「情熱半島ライブ」があり、バブルガムブラザーズが穴水でコンサートを開催したそうだ。
<< 田舎で若者が起業するために >>
小さな町で、起業をする人は、あまりいないようだ。簡単ではないが、若者が地方に戻ってきて、起業できるような環境や優遇システムをつくってはいかがだろうか。
まず、起業専門のコンサルタントを雇い事務局を設立。若者が地元に戻ってきたときに、彼らが立ち上げたい事業のスタートアップまで、一貫した起業支援をアドバイスから実務まで支援するコンサルティング窓口だ。
口だけでなく、責任をもって最初から最後まで支援する人が必要。そこが大きなポイントだ。
20代の若者は、学校で学んだ知識はあるが、好きな仕事をやりたくても、事業の立ち上げ方を知らないし、不安がある。
そんな若者のために、起業推進委員会のような組織を立ち上げ、事業の立ち上げ方から、ある程度軌道にのるまでの支援をする。若い企業家にとっては、心強いし、立ち上げをスムーズにすることができる。
結果、新たな産業が創出でき、若者や雇用先も増える。
また、土地も余るほどあれば、無料もしくは安い額で提供。初期費用を安く抑えて、事業を立ち上げることができる。
今は、インターネットもあり、通信速度も劇的に向上している。それを活用して、地方に本社を置くこともできるはずだ。
穴水では、牡蠣祭り、能登ワイン祭り、秋は牛とワイン、夏はジェラートと栗など、食のお祭りが多いそうだ。
ぼくは、特に仕事感覚でアポなどを取っているわけではなかったが、ありがたいことに、皆さんがあらゆる人を紹介してくれた。
次は、鈴木さんからの紹介で、ネットを活用して、不景気から脱出した次世代の板前寿司屋「幸寿し」へと向かった。(続きはこちら)
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