2010年10月19日(火) – ぼくら田舎バックパッカー夫婦は8:00までに、テントをたたみ、出発の準備をした。
もちろん、今日も、ぼくらが起きる前に、背がひょろっと高く、天然くるくるパーマの人がデッキにいた。
今日、彼はサングラスをかけていて、ぼくらがテントをセットした六銘館のデッキにあるベンチで散歩中のおじさんと話していた。
昼前に輪島から真浦まで行くことに。
昨晩、「能登半島を歩く」ことを決めたぼくらは、2日前、舳倉島への定期船が欠航したときに、危険な崖道を経て、向かった真浦まで戻り、そこから能登半島を歩く続きを始めることにした。
もちろん、具体的な距離や地域について調べることはしてない。
なにが見つかるかわからないが、単純な冒険心と好奇心から、とりあえず歩いてみる。
ぼくらは朝から何も食べてないので、近くの売店で栗おこわを買って、9:00ごろ発のバスの中で食べる。少し味が足らないので、醤油と塩をかけてみる。
朝から「ゴーゴーカレー」を食べたかったが、お店がやってなかったのだ。
バスの中では、おしゃべり好きな奈良県出身のおばさん二人と出会う。
二人が向かっている「ランプの宿」や今後行ってみたい旅先など、適当な内容で話しが弾む。
真浦でバスを降りて、ぼくらは、海岸沿いを歩き始める。
途中、道を掃除していた優しそうなおばあさんに、「こんにちは」と話しかけると…
「私の家は、息子が建て直してくれたのよ」と、何度もすごく嬉しそうに話す。
話していた場所は、山から川の水が、海へと流れてくる境目。そこには一本の大きな流木が、テトラポットの堤防にのっている。
海のどこからか流れ着いたのか、この小さな幅の川から流れ着いたのか…どうも気になった。
おばあちゃんに「おばあちゃん、この流木って、いつからここにあるんですか?どこから流れ着いたのか知ってますか?」と何度も聞くと、「この私の家はねー、私の息子が建ててくれたの…」と、にこにこして嬉しそうだが、話が全く違う方向にいってしまった。
この流木について質問をしていたが、中々、その質問の回答を得るできず… 人と話すことが好きそうなおばあちゃん。おばあちゃんの自慢の息子さんだから、それを皆に話すことが嬉しいのだろう。
そもそも、ぼくは、なぜこの流木に興味があったのかわからない。が、一体、どこから流れ着いたのか。
得られた情報は… この流木は、5~6年前、ここに流れ着いたということだけだった。
揚浜塩で有名な道の駅「すず塩田村」をとおりすぎると、農家のおばさんやおじさんと出会った。一人のおばさんは「おいで、おいで、野菜をあげるから」と、ぼくらに大きな茄子と薩摩芋をくれた。
ぼくらは、合計約40キロの荷物を担いでいた。
「あー、嬉しいけど、荷物が重くなるなぁ」とも思ったが、こんな好意はものすごく嬉しい。
時刻は17:00。日本海は海が澄んでいて綺麗。なんども言うが、波は、優しく綺麗にブレークして白波となる。リーフの状態がわからないが、サーフィンにも適してそうなところばかりだった。また、透明度もすごく高そう。ダイビングのスポットにもなりそうだ。
その先で、ある程度大きな町「大谷」に着いた。しばらく行くと、大谷駐在所に着いた。ここに出向している巡査部長の出口さんに、念のため道が合っているかを確認。
ぼくらの行き先を話し、交番を出ようとすると、「もうそろそろ辺りが暗くなるよ。テントをそこらで張って、誰から連絡があったときに、対応しやすいから、一応連絡先を教えといて下さい」と逆にぼくらの個人情報について尋ねられる。
「これ職務質問なのか… 生年月日も必要なのか… 警察だからと言ってなんか気持ち悪い」と思いつつも、ぼくらの連絡先を伝える。
駐在所にテントを張っても良いと言われたが、まだ若干外が明るかったので、次の町へと向かうことにした。
大谷川に着くと、商店があったので、そこで食材を購入。大谷川では、おじさんと娘さんらしき人たちがランニングをしている。
商店で食材を買ったが、結花が自炊に飽き、少し休みたそうだったので、17:30で閉店しそうだった大谷の食堂でご飯を食べながら休む。そして、電灯がない暗闇の道を歩き始めた。
次の町で、ぼくらの噂は広がっていた。なぜだ…(続きはこちら)
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