自動車用電球を製造・販売する大井川電機製作所は、石川県能登地方の牡蠣養殖業の河端水産と連携し、大井川電機が生産・販売する“幻のきのこ”はなびらたけ(商品名「ホホホタケ」)と牡蠣のセット販売を開始した。
地域特産品を組み合わせ、ブームとなっている“アヒージョ”やバーベキュー料理の素材として提案し、販売促進を図る。「ホホホタケ」を他県の特産品とセット販売するのは今回が初。
「ホホホタケ」と、石川県穴水町岩車産の牡蠣のセット価格(税・送料込)は以下のとおりで、河端水産の牡蠣販売サポートサイトより注文を受け付けている。
● 殻付き牡蠣(35個前後)+剥き身牡蠣500グラム(35個前後)はなびらたけ「ホホホタケ」(80グラム/1パック): 6,300円
● 剥き身牡蠣1キロ + ホホホタケ 2パック: 5,800円
● 剥き身牡蠣2キロ + ホホホタケ 2パック: 8,900円
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牡蠣やはなびらたけ「ホホホタケ」セットはこちらから注文することが可能 |
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大井川電機では現在、「ホホホタケ」の販売促進と認知拡大のため、国内外での営業やマーケティングを強化。コリコリした食感と出汁が魅力の「ホホホタケ」は和風・洋風・中国料理など、様々な料理に合うことから、地方の特産品と連携したセット販売や、両者を組み合わせた料理を紹介し、両食材の魅力による相乗効果を狙う。
河端水産では、コロナの影響で、毎年約2万個の牡蠣を出荷する石川県最大級の牡蠣祭り「雪中ジャンボかきまつり」(まつり全体で約12万個)が中止となり、また、例年の出荷先の飲食店が休業するなど、販売が鈍化していることから、今季はインターネットを中心に牡蠣を販売し、家庭向けの販売を強化している。
牡蠣とはなびらたけのアヒージョをイメージしたセットは、神奈川県鎌倉市から穴水町岩車に地方移住し、河端水産の牡蠣販売サポートを行うとともに、大井川電機の広報を担当する中川生馬(なかがわ いくま)の「田舎への旅」や「田舎での暮らし」をテーマに情報を発信するブログ「田舎バックパッカー」を介して販売を行う。今回、両社の業務を担当する背景から、両生産物の連携とパッケージ化を提案、セット販売を開始した。
アヒージョをイメージしたこのセットは、真牡蠣の旬が終了する6月末ごろまで販売予定だ。大井川電機では、引き続き、今後も地方特産物との連携を行う。
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牡蠣とはなびらたけのアヒージョの作り方はこちら |
<< そもそも、大井川電機製作所とは? >>
1967年創業の大井川電機製作所は「社会貢献」「人間尊重」「継続企業」の3つを企業理念に事業を展開する。電球製造を基本に、クリスマス球の製造から始まり、懐中電灯、自動車の小形電球の製造販売を開始。照明部品で国内外の自動車産業を支えてきた。自動車産業の環境の変化に挑戦すべく、2020年、新たな事業として“幻のきのこ”はなびらたけの生産・販売を本格的に開始した。
現在、大井川電機製作所の“はなびらたけ”「ホホホタケ」や「ホホホの子」は、静岡県内の「道の駅 掛川」、「JA三方原農協 土の市」、「KADODE OOIGAWA」、農家民宿食堂カフェ「coco-Rin(ココリン)」、割烹料理「ふじの」、フランス料理「三枝商店」、「大井川鐵道 川根温泉ホテル」、島田市内小中学校の給食、島田市のふるさと納税の返礼品などで、東京ではすき焼きの「浅草今半」、「ホテル椿山荘東京」などの一流料理店やホテル、その他、量販店などでも販売や採用されている。
総額2億円を投じ、2020年8月19日より稼働開始し、2020年11月末から、はなびらたけの出荷を開始した新設の落合生産拠点(静岡県島田市落合)は、2015年から稼働開始した川根生産拠点の約10倍にあたる月間最大6万パック(80グラム/1パック)のはなびらたけの安定出荷が可能。落合新生産拠点(延面積1300平方メートル)は、はなびらたけの菌床生産設備、接種室、栽培室、収穫室、冷蔵庫などで構成されている。
また、落合生産拠点新設や売上増を機に、2021年2月、はなびらたけを、大井川電機ならではの企業理念に合致したブランド名「ホホホタケ」に刷新、新たなホームページも開設し、ブランド戦略も強化している。
2025年までに売上高を10億円に引き上げ、中核事業に育てることを目指す。
昨今、車の電動化(EV)や自動運転など世界の自動車産業は急激に変化し、自動車のあらゆる部品が入れ替わるなど、部品を生産する下請け企業にも変革が求められている。
大井川電機では1967年の創業からこれまで、国内外の自動車メーカーに、ウィンカーやテールランプ用など、合計数十種類の照明用電球を月間約1千万個生産・販売し、現在までに市場に約50億個の電球を出荷、年間約20億円を売上げてきたが、業界を取り巻く環境変化と自動車電球の発光ダイオード(LED)化に伴い、売上が減少傾向にあったため、自動車産業で長年培ってきた電球製造の厳格な品質管理と生産体制のノウハウを活かした新規事業への参入を検討し、2015年からはなびらたけの栽培方法の研究を開始したのだ。
大井川電機は、はなびらたけの温湿度管理、二酸化炭素濃度のコントロールなどの研究を重ね、2018年に独自の栽培ノウハウを確立、市場にはなびらたけを安定供給ができるような体制を整えた。自動車メーカーの厳しい品質管理基準に基づく監査のもと、品質、安全衛生、納期遵守を重視しながら、電球の生産管理を行ってきた。
そして、電球製造で培ったモノづくりのノウハウを活かし、厳しい製造・品質管理体制のもと、衛生・温湿度・手順・品質・発送など厳格管理基準を設け、安心安全なはなびらたけを生産している。従来の農家のように天候や農作物の生育環境などに左右されることなく、1年を通じて出荷先への安定供給が可能になったことから、市場、仲卸業者、食品スーパー、料亭などから高い評価を得ている。
2018年度に150万円だったはなびらたけの売上は、営業、マーケティング、ブランディング、広報を強化したことで、2020年度に2,000万円弱まで伸び、2021年度の売上は5千万円を、2022年度で1億円の売上を目指す。
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