2011.02: <九州>福岡県(小呂島)・長崎県(池島・五島列島)

day 84.5 バックパッカーな“キムチ雑炊”?! 道でもらった白菜を使って…五島列島・宇久島(長崎県)で

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201123日(木)ようやく、宇久島(うくじま)(長崎県 五島列島最北端の島)の中心にあり、島で最も標高が高い城ヶ岳(しろがだけ)」(標高約259m、別名「五島富士」)に到着した。ここには、テレビや携帯電話の電波塔がそびえ立っている。

長崎県 五島列島 最北端の島 宇久島で最も標高が高い城ヶ岳からの眺め


城ヶ岳は、鐘状火山(しょうじょうかざん)(トロイデ)。要するにマグマが地表に噴出して、ドーム状に山が形成された地形のことを言うらしい。城ヶ岳の頂上には石垣や堀の跡があった。

城ヶ岳の東側には、1943年(昭和18年)に建てられた海軍の基地跡、西側には「愛宕様」(あたごさま)と呼ばれる防塁跡の石造りの遺跡がある。なんらかを守っている雰囲気。


長崎県 五島列島 最北端の島 宇久島で最も標高が高い
城ヶ岳の西側にある「愛宕様」(あたごさま)と呼ばれる防塁跡の石造りの遺跡へ…
長崎県 五島列島 最北端の島 宇久島の城ヶ岳周辺を…
探検!探検!「ここには猪いないかなぁ~」といつも猪に会いたがるぼくら
(猪探検隊については…こちら


城ヶ岳はとも呼ばれ、山頂の展望台からは小値賀(おぢか)、五島、生月(いきつき)、平戸(ひらど)を見ることができる。

そこから、妙見神社(みょうけんじんじゃ)へと下る。神社は古そうで…(まぁ、どんな神社も古っぽくみえるだろうか…)鳥居が崩れそう。ここにはきれいな松の木がたくさん生えていた。

長崎県 五島列島 最北端の島 宇久島の城ヶ岳から下り妙見神社に到着
周辺には松の木が立ち並ぶ
長崎県 五島列島 最北端の島 宇久島の城ヶ岳から下り妙見神社には綺麗な松の木が多い


道路へと戻り、重村さん宅へと戻っていく途中、お墓の隣にある白菜畑で作業をしていた中村さん(78歳)と出会った。中村さんは3年前まで、営業担当として生命保険会社で働いていた。
仕事で気に障ることがあれば、中村さんは畑で農作業をして、ストレスを軽減していたそうだ。

「今日城ヶ岳まで歩いて行ってきました。城ヶ岳の電波塔ですが、どうやってあそこまで持っていったんですかねー?」という…あそこからの眺めが綺麗だったことよりも、山の頂上にどうやって資材を運んでどうやってあんなに高い鉄塔を建てたのか…そっちのほうが気になっていた自分。

戦時中で、中村さんが小学校6年生のころ、海岸から山の上まで、人海戦術で資材を運び電波塔を建てたそうだ。気になっていたわりには、随分と…簡潔にまとまってしまった。

その当時、学問だけでなく、戦争のトレーニングを受けていた時代だったそうだ。
「竹槍でトレーニングをしたり、われわれの時代が一番勉強してなかった」と中村さんは話す。

「日本国債の格下げ、年金など、今後の日本が心配になります。政治家がわが身を削って、何とかしようとする気が感じられないですね」など、中村さんが思う社会事情について話しが始まる。



さて…話しながらも、ぼくらが気になっていたのは畑にあった白菜。かなり多くの白菜が畑にある。食べきれるのだろうか…。見ているとお腹が空いてくる。というか…昼にパンしか食べていない。一つ貰えないかなぁ…と思い始めた。

長崎県 五島列島 最北端の島 宇久島の中村さんから
今夜の雑炊用の白菜をいただきました。中村さんは…


実は…中村さんと出会う前か、ぼくらは晩御飯について考え始めていて…ぼくらの頭の中には“雑炊”が浮かんでいた。そんな背景から「この白菜いいな~」と思っていたのである。後々考えると…白菜の畑にいた中村さんと出会うとは…なんという偶然だろうか…

ぼくは、中村さんに「もしよろしければ、白菜を一ついただけませんか?」と聞くところだった。
が…中村さんはぼくらの心を読んだかのように…

「あなたたちが、この白菜を食べるなら一つあげますけどね…」と言う。
「是非いただきたいです!今日、ちょうど雑炊を作ろうとしていたんですよ」と、ぼくらはにこにこと笑顔で返答。

後で結花に「白菜もらえて良かったね」と言うと、
「私、あの白菜もらえませんか?って聞こうと思ってたんだ!良かった!」と…
夫婦そろって考えることは同じである…

ぼくは「白菜ゲットしました~!」と言っているかのように、白菜を片手に掲げ持ち、道路を歩き、重村さんのお宅へと戻って行った。でもこの白菜…かなり冷たくて…手が冷えてくる。都会で、こんな風に素手で白菜を持って道を歩いていたら、「この人たち白菜を盗んできたの?」「なんで片手に白菜?!」と思われそうだが…そんなことを気にしてたら、ぼくらのような旅はできないのである。

ぼくらは一度、重村さん宅に戻り、飯盒(はんごう)、鍋、ガスなどの自炊道具バックパックから取り出し、宇久島に到着した初日にテント泊をしようとしていた公園に行き、キムチ雑炊を作った。


公園で雑炊だ…しかも“キムチ”である。公園で“キムチ雑炊”を作るなんて、なかなかなもんだ…
そろそろお風呂に入りたい… どうしようか…池島以来、お風呂に入ってないぼくらだった。(続く

長崎県 五島列島 最北端の島 宇久島に到着した初日に
テント泊しようとした公園でキムチ雑炊。白菜は採れたて。
まさにストリートキャンパースタイルである…
長崎県 五島列島 最北端の島 宇久島の城ヶ岳から下り宇久平へと戻る。
廃屋となりつつある家が多く並ぶ…もったいない…
長崎県 五島列島 最北端の島 宇久島の城ヶ岳から下り宇久平へと戻る。
これも…今はだれも誰かが住んでいるようには見えない…
全国どれだけ廃屋があるのだろうか…もったいない
長崎県 五島列島 最北端の島 宇久島の城ヶ岳から下り宇久平へと戻る。
これも廃屋となった家だろうか…



IKU - INAKA Backpacker

投稿者の記事一覧

1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

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