神奈川県鎌倉市の中学卒業後、ぼくはアメリカ・オレゴン州ビーバートン市にある高校 St. Mary’s Valley Catholic High School(セントメリー・バレー・カトリック高等高校)に入学し、あらゆる意味で大変で学びが多かった高校生活を過ごし、1997年に卒業した。
今回はその母校の冊子/ニュースレター「SPIRIT(スピリット)」と、ホームページの卒業生に関するコラム「Alumni Notes(アルムナイ・ノート)」に登場させてもらった(こちら)
きっかけは一緒に写っている同窓生の友人Frank So(フランク・ソー)。フランクは今年9月下旬、東京、京都などの日本の観光お決まりスポットを母親や親戚と楽しんだ後、遥々、能登・石川県穴水町までぼくに会いに来てくれた(こちら)
能登にいたときに、リアルタイムでぼくらの母校に「田舎バックパッカーハウス」での体験をシェアしてくれていたのだ。
【St. Mary’s Valley Catholic High Schoolのホームページ上にある卒業生に関するコラム「Alumni Notes」】
オレゴンでの高校生活の3年間は、ぼく1人での単独留学。当時15歳のときだった。英語ができないこと、教育文化の違いなどで、ものすごく苦労し大変な3年間だったが、今となっては定量的には測れない貴重な体験。
今のように、ネット環境やスマホもなく、折り畳み式の携帯やポケベルがようやく普及し始めた時代。もちろん、ぼくは自宅の固定電話以外を持つことはなかった。
なので、その当時は、高額な長距離電話と手紙の手段でしか、日本の家族や友達とのコミュニケーションが取れなかった。特に高校時代は、オレゴンで一緒に過ごした家族や日本の両親に対して「できるだけ迷惑をかけたくない」「心配させたくない」という想いが強かったため、毎日が大変でタフな日々だったことは自身の心にとどめていた。
そんなこんな、その当時のことについて語り始めると長くなってしまうので、抽象的な内容のみで省くが、オレゴンでの高校生活で乗り切った人生体験があったからこそ、「あらゆる困難も頑張れば乗り越えられる」という気持ちが人一倍強く、「今の自分がいる」や「能登での生活がある」などと思っている。
この母校のニュースレター名”SPIRIT”とは、キリスト教の「聖霊」だけでなく、「やる気」「熱意」「根性」なども意味し、イラストの男性のシャツ裏には”VALIANTS”、「勇敢」という文字が書かれている。バレー・カトリック高校のロゴマークの騎兵にも”Valiants”と書かれていた。これら文字も今となっては意味深い単語だ。
在籍中、全校生徒が集会的な感じで体育館に集まったとき、”We’ve got spirit! How about you!(うちらには根性/熱意/やる気がある!おまえらはどうだ!)”などと、高校全体を盛り上げて、一体となって心を熱くするために、学年対抗で大声で叫びあったりしていた。
“Spirit”と”Valiant”の両単語は似たりよったり。その当時、「なんだこれら単語の意味は?!」「なんで叫びあってんだ?!」などと疑問ばかりだったが、その後、これら言葉の単純な意味が分かるだけでなく、これら単語含めここでの経験が自身の芯に根強く入り込んでいた気がしてならない。
バレー・カトリックでの経験は今後も一生忘れないことだろう。
ここで綴った内容だけでは、わからないことだらけかと思うが…
母校のニュースレターの冊子で紹介されたことや、「かわいい子には旅をさせよ」と旅立たせてくれた両親にも感謝したい。
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