アナログの昔ながらのフィルムカメラよりもデジタルカメラのほうが綺麗と思い込んでいる人たちが多いのかもしれないが、実はそうでもなさそうだ。
田舎バックパッカーの『クリエイティブ“田舎”ワークスペース』で映画脚本の執筆をしていたカナダ人のコナー・ジェサップの撮影機材はクラシック。
コナーが能登にいる間、クラシックな二眼レフで撮影、カナダ・トロントでデジタル化し、送ってくれた何枚かの写真を紹介したい。
コナーは、デジタルカメラも一通り使用、これから使用していきたいと思ったカメラは、「昔ながら」のクラシックタイプだ。
【参考までに、この写真のみ元データをリンク。クリックすると大きな画像(解像度6967×6967)が表示されます。Photo Credit: Connor Jessup】
「この選択肢しかない」と勝手に思い込まず、今あまり目にしない「昔ながら」から「今の時代」までの選択肢を体感して、自身に合ったものを決める。
そのスタイル、いいよねぇ。
Photo Credit: Connor Jessup
“田舎バックパッカー”のライフスタイルや旅も同じ。選択肢が豊富な時代…あらゆるものをみてから、自分に合ったものを決めたい。
コナーが能登に持ってきたカメラは、二眼レフ「ヤシカ Mat-124G(80mm F3.5)」、もう一つは「ミノルタCLE」だ。「ミノルタCLE」に装着していたレンズはノクトン・クラシック40ミリ。両方とも、フィルムカメラだ。
コナーの映画撮影用のカメラもクラシックで、フィルムを使っているそうだ。コナー製作・監督の短編映画「Boy」の一部では、最新作の「スター・ウォーズ」撮影で余ったフィルムを活用したとのことだった。
【フィルム一眼レフカメラ「ミノルタCLE」と、ソニーのミラーレス一眼レフカメラ「α6000」】
センサーの大小によって違うかと思うが、ぼくの印象では、デジタルは、デジタル撮影ならではのモアレ、“シャープ”な荒さ、カクカクした画質があるような気がする。
フィルムには、“柔らかさ”があり、色に荒さがないように見える。「自然な雰囲気」という感じなのかな。
両カメラとも、撮影するときにピックアップできる光や色の数が違うからだろうか。
フィルムをまだまだ使っている人がいるんだなぁ~っと思い、調べてみると、どうやら、映画業界では、フィルムを活用している人が増えているようだ。
クラシックなフィルムカメラは画像の柔らかさ、表現力など、コナーのように画質を支持する人も多い。
また、そもそものフィルムの“柔軟性”ある解像度を支持する人もいる。米Wiredなどのインタビュー記事によると、今年2017年12月15日公開予定の「スター・ウォーズ – 最後のジェダイ」はフィルムで撮影されたとのことだ。
デジタルカメラで撮影した写真は、●×●と上限が決まった解像度となり、撮影した解像度以上に画質を無理にあげようとすると、画像が荒れてしまう。
たとえば、極端な話しだが、一昔前のデジタルカメラの写真サイズ640×480を、無理に“ひっぱり”大きくしてフルHDサイズ1980×1080にすると荒れる。
その点、デジタルと比較すると、フィルムカメラで撮影したものは、元が高画質なので、将来的にデジタルリマスターして、映像を投写する機器に合わせることができるそうだ。
35ミリフィルムの1フレーム(1コマ)はデジタルデータの解像度で換算すると6K(約6144×3072)、70ミリフィルムは8K(約7680×4320)に相当すると言われているそうだ。
コナーが使っていた二眼レフは、80ミリなので…8K以上に相当する解像度にあげても大丈夫なのだろう。
実際、コナーから送られてきたのは、ぼくが使っているソニーのミラーレス一眼α6000を超える解像度6967×6967のデータに変換されたものだった。拡大しても、かなり細かいところまで見える。
ただ、フィルムの場合、フィルムへのカビやキズがつかないようにするなどして、劣化に気をつけて保管する必要がある。
また、フィルムカメラは、現像、デジタル化するにも時間と費用がかかる。
コナーは専用の場所へ行き、現像しにいくそうだ。その現像作業も好きで、「落ち着く」んだとか。
Photo Credit: Connor Jessup
そもそも、人間の目はどこまでの解像度を認識することができるのか… 人によって違うのだろうが、ぼくの目では、フルHD、3K、4Kあたりが限界だろう。
いや…おそらくフルHDで十分以上な画質。単に脳が高画質=「綺麗だぁ」って知覚、感覚的なところで思い込んでいるだけの部分があるんだろうね。
Photo Credit: Connor Jessup
それにしても、昔の古いカメラで撮影したようには見えないクオリティだなぁ。
Photo Credit: Connor Jessup
コナーが愛用しているもう一台のカメラ「ミノルタCLE」
「Photo Credit: Connor Jessup」と下に書いていない写真は、ソニーのミラーレス一眼レフ「α6000」とスマートフォン「Huawei Mate9」で撮影した画像。
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