2010-11 Backpacking Shikoku Islands - 四国・瀬戸内海の島々へのバックパッカー旅

day 55.1 愛媛県 日振島 『魚には魚の餌』『養殖漁師は魚の栄養士』 / Farmed Fish by Akira Kasaoka san in Hiburijima island, Ehime Pref. 2

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笠岡彰 養殖 日振島

2010年12月19日(日) – 餌が積まれると、次は日振島に戻って、魚に餌をあげる時間。

船に積まれた冷凍の生魚を機械で砕き、魚粉、海水、ミネラル、ビタミンを混ぜて餌をつくる。

混ぜ合わさった餌が、空気の圧力で、船からポンポンと、縞鰺や鯛の生簀に入れられる。

今日の給餌は、11:20から開始。通常、給餌に1日約5~6時間かかる。

笠岡さんのこだわりは餌。笠岡さんは、魚を健康に育てるために、『魚には魚の餌』をあげている。

1日で約3トンの餌をつくる。生魚と乾燥させた魚(魚粉)を7(生):3(乾)の割合で混ぜる。魚は乾燥させると栄養が増すそうだ。

具体的には、片口鰯(カタクチイワシ(いりこ))だ。これに、ビタミンやミネラルを追加して、魚を育てている。

中には、大豆やお茶を入れる人もいるそうだ。

バックパッカー 日振島 笠岡彰 養殖業

【愛媛県 日振島 船に設置されている機器で、生簀(筏)の魚に給餌をする笠岡彰さん。元気に飛び跳ねて餌を食べる魚】

「食べ比べもしているが、『魚には魚の餌』のほうが、美味しい魚が育つ」と言う。

自身で「オーダーメイド」の餌をつくり、魚を育てているのだ。「魚の健康」にこだわっているため、その分費用もかかっている。

「養殖人は魚の栄養士でなければいけない」と笠岡さんは話す。人間の赤ちゃんと同じように、稚魚のときには、タンパク質が欠かせない。

たんぱく質の割合も考えて餌づくりをしている。

笠岡彰 養殖 日振島

【愛媛県 日振島 船に設置されている機器で給餌。餌を食べている魚たちの父親のように見守る笠岡さん】

魚の成長や大きさによって異なるが、一つの生簀に約250キロの餌が与えられる。うち60キロがビタミンやミネラル。

笠原さんが育てる鯛は2年で2キロに育つ。通常は、1.5キロ。

 

魚にとっての栄養士でなければいけない

魚の餌となる魚の脂の含有率は、通常、14%だが、笠原さんは8%に抑えている。たんぱく質を多く、脂すぎない魚を育てているのだ。

笠岡さんは、栄養士のようにカロリー計算をして、高タンパクかつ低脂肪の餌で魚を育てている。

養殖の魚のえさ 日振島 縞鯵

【愛媛県 日振島 船に設置されている餌となる魚を混ぜ合わせる機器の中。生魚と乾燥させた魚(魚粉)を7(生):3(乾)の割合、そしてミネラルとビタミン】

日振島 養殖の魚 えさやり

【愛媛県 日振島 船に設置されている餌となる魚を混ぜ合わせる機器。空気圧で、このポンプから餌がポンポンと飛んでいく】

日振島 愛媛県 養殖 笠岡彰

【愛媛県 日振島 船に設置されている機器で、生簀(筏)の魚に給餌をする。元気に飛び跳ねて餌を食べる魚】

日振島 養殖 釣り

【愛媛県 日振島 給餌される餌が生簀外へと流れその餌を食べにくる魚を釣ろうとする釣り人たち】

片口イワシ 日振島 養殖 餌

【愛媛県 日振島 生簀(筏)の魚の餌となる生(冷凍)の片口鰯(カタクチイワシ(いりこ))】

養殖のエサ ビタミン ミネラル

【愛媛県 日振島 餌の一部。餌として混ぜられるビタミン、カルシウムなどの粉末】

養殖の魚 エサ

【愛媛県 日振島 餌の一部。餌として混ぜられる魚粉。生魚と乾燥させた魚(魚粉)を7(生):3(乾)の割合で混ぜる。魚は乾燥させると栄養が増す】

愛媛県 日振島 喜路

【愛媛県 日振島の喜路(きろ)】

愛媛県  日振島 喜路

【愛媛県 日振島の喜路(きろ)】

縞鰺の一台の生簀には5,000匹、鯛の生簀には8,000匹が入っている。

一台の生簀に、鯛の稚魚の場合は3万匹、縞鰺の稚魚は、1万5,000匹が入っている。稚魚は小さいので、生簀の周りには、穴が細かい網が張られる。

魚にストレスがかかるため、笠岡さんの生簀一台に入っている魚は少ないほうだと言う。ちなみに質の良い養殖の魚の見分け方は、尻尾。

元気でストレスのない魚の尻尾は青い。生簀が小さいと、ストレスなどの影響で共食いを始めて、尻尾のかじりあいをしてしまうそうだ。

笠岡彰 日振島

【毎日、自身が給餌することで、魚の健康状態もチェック、管理する】

鯛は海老の殻に含まれるアスタキサンチンという色素(βカロテンの一種)を食べるため、赤くなる。

アスタキサンチンは一袋6,500円。出荷半年前に、この色素を入れて、日焼けをして黒くなった鯛が赤かくなるのだ。

日振島の一部生簀には、自動給餌機が設置されている。設定した時間になると、自動的に給餌する機器だ。

笠岡さんの場合、給餌機を持っているが、「毎日、自分で魚に餌を給餌することによって、魚の健康状態も確認することができる。(自動給餌機は)自分の性に合わない」と言い、自ら船を出して給餌している。魚への愛情が感じられる。

また、4月、6月と異なる時期に育てた稚魚によって、気性が違うと話す。

6月の稚魚は、気性が荒く、成長が早い。1年10カ月で、2キロに育つ。通常(4月から育てられた魚)は2年で2キロ。

一匹約1.5キロの縞鰺は1,500円。一番高い時期で、2,500円。これでも、縞鰺の利益は、50円ぐらいだそうだ。

縞鰺は太りにくいので、コストがかかる。鯛は、750円/kg。一つの生簀の給餌で、30~45分の時間がかかる。

50円とは…これだけ一生懸命頑張っているのに、どうも納得できない。<続きはこちら

<前回のエピソード 『day 55 愛媛県 日振島 笠岡彰さんの養殖現場を見学1 ~魚はどう育てられているのか…?『養殖と天然』違いは?まずは出荷作業の現場へ~ / Aquaculture Fish by Akira Kasaoka san in Hiburijima island, Ehime Pref. 1 – Aquaculture or Wild & Natural? –』>

<次回のエピソード 『day 55.2 愛媛県 日振島 笠岡彰さんの養殖現場を見学3 ~養殖の稼ぎ。『子どもに食べさせても安心できる魚づくり』~ / Aquaculture Fish by Akira Kasaoka san in Hiburijima island, Ehime Pref. 3 – “Image” of Aquaculture Fish –』>

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1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)にフルタイム広報として関わりつつも、モノのレンタルや借り放題事業を行う「flarii(フラリー)」、“遊び”を取り入れ人間関係“つながり”をリモートで構築する「バヅクリ」、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・岩車で育てらた牡蠣の販売サポートも思っている。

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