2011年2月6日(日) – 森クリーニングの森銀一さんを待っている間、しばらく、公園で出会った人たちや、交番の野田さんから話しを聞いた。
長崎県内で、小値賀の高齢率が一番高いそうだ。65歳以上が40%ほど。
小値賀には、20代がほとんどいない。2011年の小値賀の成人式に参加した30人は、島外から参加したそうだ。事件も滅多に起きないそうだ。
駐在所には2人の警察官しかいないので、順々にパトロールをしなければならないため、お酒を飲むことができない。お酒が好きなぼくらは印象に残った話しで…あら~それはつらいお話しだぁ~と思いながら聞いていた。
小値賀では、観光協会が独立して、NPO法人おぢかアイランドツーリズム協会(IT協会)が立ち上がったそうだ。またIT協会とは別に、最近、小値賀にある廃屋や空家を改築した施設「古民家(こみんか)」を活用したプログラムを運営している株式会社おぢか観光まちづくり公社も立ち上がったそうだ。
両社は、笛吹のフェリーターミナル内の同じ事務所で運営され、様々な“体験”活動を主に、小値賀のプロモーション活動を展開しているそうだ。「古民家」から成るプログラムは、アメリカ・メリーランド州出身のアレックス・カー氏のアイディアらしい。
ぼくらが見たのはパンフレットのみだが、「古民家」は、“家が骨董品化”された雰囲気で、“木”が感じられる。家の中からは木の匂いが香り、家の中も自然に囲まれているような感覚でリラックスできそうだ。
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五島列島 小値賀(おぢか)の「古民家ステイ」 |
この古民家を活用した事業は二つある。
うち一つの宿泊プログラム「古民家ステイ」は、富裕層向けなのだろうか…宿泊費用が1泊(夕食朝食付き)2名で約30000円からと少し高額だった。「雰囲気は良さそうなので、泊まってはみたいけど…」という感じだろうか。
もう一つは地元の食材を活用した「古民家レストラン」もある。コースで5000円と書かれていた。
また小値賀では「古民家ステイ」の他、小値賀・住民宅に泊まり、田舎での生活スタイルを体感できる「民泊(みんぱく)」プログラムもある。島での体験活動もオプションで選ぶこともでき、1泊1人10,500円、2人以上で1泊1人8,400円。
約50件の島民が、IT協会をとおしてこの「民泊」プログラムに登録している。この民泊で、小値賀島の文化と触れ合うことができる。ぼくらはもろもろ現地の人たちから話しを聞いただけだが、「民泊」のほうが、より小値賀現地に根付いた交流ができ、小値賀ならではの生活スタイルを深く知ることができそうと感じた。現地の文化や生活スタイルを深く体感して学びたければ、「民泊」が最適ではないだろうか。
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五島列島 小値賀(おぢか) 「古民家レストラン」(パンフレット) |
小値賀には、宿泊の選択肢が多い。全ての人が民家または他人の家に泊まりたいわけではないので、「古民家」も一つの宿泊プランとしてあり得るのだろう。島内には、「民宿」もある。
ぼくらにとっては、現地の人たちと実際触れ合って、朝から晩までの田舎の生活スタイルを知りたいので、どちらかと言えば“民泊”が合っている。
そろそろお昼だ。
さぁ、森クリーニングの森銀一さん宅へ向かおう。
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