2011-02 Backpacking Kyushu - 九州へのバックパッカー旅

day 87 「車を貸しちょげるから島を回ってきたら!」と五島列島 小値賀島の森クリーニング“銀一さん” ~ 交番テント泊で信用を築いていたバックパッカー夫婦 ~

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長崎県五島列島 小値賀 森クリーニング

2011年2月6日(日) – ぼくら田舎バックパッカー夫婦は現在、五島列島の小値賀にいる。昨日の午前中、宇久島で牛の競り「牛市」へ行った後、宇久の神浦港から、小値賀へと向かった。(なぜ牛市に参加したのか?!牛の競りの話しはこちら

小値賀に到着早々、役場で、ぼくらと同じ湘南エリア出身の美保さんと出会い、美保さんのパートナーのぶうさん(今田光弘さん)の話しを聞き、翌日(今日)、会う話しをしてその場を離れ、交番の小値賀警察官駐在所へと向かった。

交番の隣には、公園があり、ここにテント泊をする予定だったぼくらだったが、もろもろの事情により、交番の駐車場にテントを張ることになった。(交番でのテント泊交渉ストーリーはこちら
これが、ざっとした前回までのあらすじである。

ここからが<day 87>の話し…

早朝7:00頃、交番で目が覚めると、「誰がこんなところにテントを張ってるんだろうね~」「あ~!飯盒もあるよ」と公園で数人のおばさんたちの話声が聞こえた。

が、ぼくらは気にせず、寝続けた。

朝からカレーそうめんを自炊。文字通り、カレーとそうめんを混ぜ合わせた創作料理。公園をとおり過ぎた夫婦に「おはようございま~す」と挨拶をする。

話しかけた夫婦は、大阪で自営業を営み、定年後(約15年前)に、生まれ育った小値島に戻ってきたそうだ。小値賀では、「自給自足がブーム」なのか、かなり安く暮らせるとのお話しだった。

自営業だと国民年金となり、年金額が少ない。夫婦で10万円もないとのことだった。10万円あれば十分暮らせるのだろうか…

次の人に、挨拶をすると、通り過ぎた一人からまた、野崎島を薦められた。キャンプにはちょうどいいらしい。

さてさて、ぼくらはこの島で、“安全”というイメージを構築していた。

交番でテントを張っている」⇒「交番から許可を得た・認められた」⇒ 「テントを張っている変わり者だけど、信用できそう」⇒ 「ぼくらに話しかけても安全」という“方程式”ができあがっていたのだ。

そんなぼくらが創りだしていた“方程式”の背景からだろうか、いつもはぼくらから挨拶をすることが多いのだが、今日は通り過ぎる人たちから話しかけられることが多い。

地元の人たちと仲良くなることで、地域の特性や生活スタイルがわかる。ぼくは公園で、そんなことを思いながら、テント、飯盒などを片づけ始める。

再び公園を通り過ぎたおじさんに「こんにちは」と話しかけ、もろもろ会話を交わす。

このおじさん、小値賀のクリーニング屋「森クリーニング」のオーナー 森銀一さん。交番前に車庫があり「森クリーニング」は交番から約15~20メートル先にある。

銀一さんが、「車を貸しちょげるから、島を回ってきたら!」と声をかけてくれた。「本当ですか?!」と、結花がおじさんの車を見に行く。

しかし、彼の車はマニュアルの軽自動車で、ぼくは、日本の運転免許証を持っていないし、結花はオートマ限定。っということで…せっかくのオファーだが断るしかない。

「残念ながら、無理そうです」とお断りすると、「あぁ~、大丈夫!運転してみなさい」と言われるが…

「いや~だめですよ~。免許ないし、マニュアルは運転できないので!」と、笑顔で再度返答する。しかも、ぼくらが話している場所は交番前。

うちに来て“お茶”でも飲まんか?」と誘われた。

面白そうな人だなぁ~と思い、「ぜひ行かせてください。片付けたら行きます!」と返答する。

森さんは、「じゃ、これから、お墓参り行ってくるから。いつもだったら、歩いて行くけど、車でささっと行ってくるから。戻ったら家に来なさい」と、ニコニコしながら笑顔でぼくらを誘ってくれた。

ぼくらは、「わかりました」と笑顔で返答して、バックパックに荷物を入れながら、森さんの帰りを待った。

この“お茶”が別の飲み物に変わることも知らず… 銀一さんの帰りを待つぼくらだった。(続きはこちら

長崎県五島列島 小値賀 森クリーニング【表紙の写真: 五島列島 小値賀 森クリーニングの銀一さん(翌朝撮影)】

<前回のエピソード 『day 86.4 五島列島・小値賀の“交番”で一夜を過ごす田舎バックパッカー夫婦にカラオケ「メロディー」から唐揚げと、警官から混ぜご飯の素の差し入れ』>

<次回のエピソード 『day 87.1 小値賀の古民家や民泊』>

 

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1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

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コメント

    • Anonymous
    • 2012年 5月 15日 5:15pm

    「交番でテントを張っている」⇒「交番から許可を得た」⇒ 「テントを張っている変わり者だけど、信用できそう」⇒ 「ぼくらに話しかけても安全」という“方程式” 「おしい!」<br /><br />小値賀の人はフレンドリーなんです。<br />誰にでも話しかけていきます。

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