2010年12月21日(火) – 昨日、ぼくらは四国 愛媛県松山を夜行バスで鎌倉へと出発した。(前回のストーリーはこちら)
朝8:30ごろ、横浜に到着。京浜東北線横浜駅のプラットホームはかなりこんでいた。
「なんでここに戻ってきたのだろうか」と無言になってしまった。プラットホームは人であふれていた。
「なぜ、こんなに混雑した場所に住むことを、人は好むのだろうか…なんでこんなに狭い社会に住んでいるのだろうか…」
田舎へのバックパッカー旅をしても、“山を越えて”歩いても、島へ行っても、ぼくはまだ会社生活の“気分”から出られていない。
まだ『戻ってきている』と思ってしまうところから、そう感じる。
大船駅に着いたら、改札口の駅員さんに「朝や夜の満員電車時ですが、一車両に何人が乗ってますか?」と質問をしてみた。
満員電車時には、一両の電車に約250人以上が乗っているそうだ。ぎゅうぎゅう詰めの状態で、おそらく250人以上と言う。250人×13車両で約3,250人。
この電車が毎朝大船から東京へ何回走って、東京へ向かっているのだろうか。3回東京へ向かうだけで、約10,000人。ぼくらが行った島や町をはるかに超えている。
ほとんどの島々の人口は、一車両の満員電車以下。
ぎゅうぎゅうになって、ぼく自身を詰めて暮らすよりも「広々した場所で暮らしたほうが快適」とぼくは感じてしまう。
これまで「田舎には仕事がない」と聞いてきたが、「それはどうだろうか」と思い始めてきた。
仕事をして、お金を稼ぐ。
しかし、男や女が「人生=24時間仕事をしてお金を貯める=家族を幸せにする」だけの方程式だけで、暮らしていけるのだろうか。
「仕事で稼いで生きる!」は、格好良い響きかもしれない。
「稼ぐ生き方」に反論はない。それが幸せと感じられれば、もちろんそれが幸せだし、それで良いのだと思う。それで満足している人たちを否定しているつもりない。
ただ、その生き方で、自分自身が満たされてないようであれば、身内の家族を幸せにできるのだろうか。
ぼくの場合、おそらく24時間体制の仕事では、満足した人生が過ごせない。もちろん家族も幸せにしたいが、自分が満足できていない人生を過ごしていたら、家族を満足させる余裕はあるのだろうか。
「それ以外の生き方があるのか?」「それ以外で“お金”を稼げるのか?」「その疑問自体、楽観的すぎないか?」という多くの疑問があるかと思う。
この社会の中で生きている以上、そんな疑問があるのは、当たり前だろう。これまで、ぼくも含め、資本主義の社会で暮らしているからだ。
それ以外のライフスタイルを見ることは、そう多くない。資本主義“特集”の1話で生きている。
だけど、「自分の人生は、今過ごしているもの以外にあるかもしれない」と思ったら、「一度やってみて、様々な過ごし方を見てみたらどうだろうか?」
その『かもしれない』を追いかけることはできないのだろうか。
そんな時間は、ぼくらにないのだろうか?「それ以外の生き方があるのか?」のような、疑問を投げかけ、頭の中だけで“考えるだけ”でなく、実際、アクションを起こし、やってみないとわからない。
特にこの社会の基盤を創り上げてきた昔の人々は一番わかるんじゃないのだろうか。
ぼくがこれまで過ごしてきた日々は、当たりまえの過ごし方。生まれ育った社会や人生の過ごし方に「違反」せず、流れにのることは簡単なんだろうかと思う。しかし、それで自分は「満たされる」のだろうか。
いろいろとチャレンジしてみないとわからない。仕事をやりながらだと、まず“自分の時間”をつくることが難しい。有給休暇は、年10~20日ぐらいだろう。
しかも、休暇をいっぺんにとることは困難だ。せめて、取れて7日間ぐらいだろう。その休暇の期間だけで、いろいろな過ごし方を見ることは難しい。 焦っていろんな場所へ行こうとして、ゆっくりと行き先を見られない。
「自分の人生=自分が満たされた生活場所で自分のパートナーと一緒に過ごす ⇒ 満足できるライフスタイルの中で、生活できる程度のお金を稼ぐ ⇒ 満足した人生へとつながる」のではないかとぼくは思う。
人生…焦って仕事をして、会社を発展させようとする。みんな「当たり前」のように、「あー、業績アップしないなぁ」「不景気だ」を耳にしながら、仕事を続けているが、「そもそも」そこまで焦って、この社会をこれ以上 発展させる必要があるのだろうか。
必要な“モノ”は十分、世の中にある。「本当に不景気?」なのだろうか。
そんなことを思いつつ、12月の四国の旅が終了した。
新年を迎える…2011年1月。
次はどこへ行くか。
やはり、能登へ戻るかなぁ…(続きはこちら)
<前回のストーリー 『day 56 田舎バックパッカー、愛媛県日振島から宇和島へ ~縞鯵(しまあじ)に続き…「これから船の上で鯛をさばきますか!」~』>
<次回のストーリー 『day 58 能登半島 穴水町に向けて再び出発 体験移住プログラム「ちょい住み」とは』>
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