2010-12 Backpacking Shikoku Islands - 四国へのバックパッカー旅

day 56 田舎バックパッカー、愛媛県日振島から宇和島へ ~縞鯵(しまあじ)に続き…「これから船の上で鯛をさばきますか!」~

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日振島 笠岡彰

2010年12月20日(月) – ぼくら“田舎バックパッカー”は今日、愛媛県 日振島(ひぶりしま)を出発する。

日振島に到着した日、若手養殖業の笠岡彰さんと出会い、翌日、笠岡さんの養殖現場を実際見学させてもらった。

彼の養殖現場を見学することで、養殖に対する偏見が完全に払拭した。(養殖の見学はこちらから)

そして、笠岡さんは今日、800匹の鯛(タイ)を宇和島港(うわじまこう)で出荷する。

ぼくらはもう少し笠岡さんの話しを聞きたいし、定期船代(二人合計で片道約4,000円)を節約したかったことから、笠岡さんに宇和島への船の同乗をお願いし、今朝、宇和島まで乗せてもらうことになった。

朝6:30にテントをたたみ出発の準備をしていると、笠岡さんの子どもたち(みそらちゃん、あまなちゃん、かいるちゃん)と坊主の兄弟たちが見送りに来てくれた。

昨晩、ぼくらのために、お土産で折り紙の花を作ってくれた。本当に嬉しかった。

笠岡さんの両親や奥さんもみんなでぼくらを見送ってくれた。「絶対また来てね!」と子どもたち。

笠岡さんの船に乗りこみ、宇和島へと向かい、ぼくらは日振島を後にした。

笠岡さんたちは早朝から、鯛800匹の活け締めをしていた。

早朝から、このような作業があると、親戚でナインティナイン岡村似の濱さんも手伝ったりするそうだ。

皮や表面部分を傷つけないように、うまく鯛の血を抜く。800匹…すごい数である。(濱さんとの出会いはこちら

ぼくらの重いバックパックを笠岡さんの船に積み、朝7:00に日振島の喜路(きろ)を出発。

昨晩、「鯛も是非とも食べてみたいです!」とぼくらは冗談半分で…無理を言っていた。

笠岡彰 日振島

【愛媛県 日振島 今日、宇和島港で800匹の鯛を出荷する船内で、なんとも嬉しいことに!笠岡彰さんが鯛をさばいてくれた】

 

船の上でさばいた鯛を…

乗船10分後、「じゃ、これから鯛を船の上でさばきますか!」と、1匹の鯛を3枚におろしてくれたのだ!なんと優しい人だ。

昨晩の縞鯵に続き、鯛!ぼくが船を操縦、笠岡さんはデッキで魚をさばいてくれた。

船の舵とりは、クルマのハンドルと感覚が同じで意外と簡単だった。

鯛をさばいているときに、笠岡さんから聞いた話だが、魚は活け締めにして、さばかずに18~48時間ぐらい経ってから食べるのが美味しいとよく言われるそうだ。

関東人は、柔らかさや甘みを求める人が多いので、魚を長時間おいておくそうだ。

関西人は、歯ごたえを求める人が多いため、魚を短時間おいてから食べる人が多い。

笠岡彰 養殖 日振島

【愛媛県 日振島 今日、宇和島港で800匹の鯛を出荷する宇和島へ向かう途中、船内で、鯛をさばいてくれこれが…すごく美味い!】

「朝から美味しい鯛の刺身をご馳走になる!」で、ぼくらの頭はいっぱい。

「魚を置く時間」は気にしていられないだろう。よく考えてみてほしい…ぼくらは朝から鯛の刺身をご馳走になるわけだ!

海の上で食べた鯛は最高だった!ほんのりとした甘みがあり、あっさりしていた。

しかも、なんと!笠岡さんの奥さんがお弁当まで作ってくれたのだ。なんと優しい夫婦なのだろうか。

結花は、「いくちゃん…私もう駄目だ…」と、船の揺れで酔ってしまい、寝始めた。

ぼくは、鯛、おにぎりなどを、がつがつ食べ始めた。いやー本当に美味しかった。

お昼にも食べたいと思い、残った鯛をプラスチック箱に入れ、お持ち帰りに。

船酔い 日振島

【愛媛県 日振島から宇和島への船内。結花は船酔いでぐったり…】

宇和島港へと向かう途中、今後の笠岡さんの事業拡大一歩のために、板前寿司屋へのサンプル提供について提案してみた。

ぼくの広報の職業柄、「板前寿司屋に置かれる=ブランド価値向上につながる」と思ったことから話してみた。

大半の板前寿司屋は客のこだわりから天然を拒むそうだが、天然にまったく劣らない育て方と味覚があるなら、どこで扱われても良いはずだ。

日振島 養殖 笠岡彰

【愛媛県 日振島の養殖業 笠岡さん、この日800匹の鯛を宇和島で出荷した】

そこで、ぼくは、能登の穴水町(あなみずまち)(石川県)で出会った幸寿しの橋本公生(はしもと こうせい)さんを思い出した。

幸寿しの橋本さんなら、新しい取り組みや若手で頑張っている人をきっとわかってくれると思い、「今度、穴水に行ったら、幸寿しの橋本さんにお願いしてみます」と伝えた。(幸寿しの橋本公正さんとの出会いはこちら

この四国のバックパッカー旅が終わったら、ぼくらバックパッカーは、10月に穴水町役場の新田信明(にった のぶあき)さんから紹介いただいた、能登・穴水町での田舎体験暮らし「ちょい住み」に申し込むことを考えていた。(新田信明さんとの出会いはこちらのストーリーから)

この穴水での田舎暮らしは、年度内で実施されているのだが、できるだけ早めに申し込みたい。

可能であれば1月中。雪が降って寒いとも思ったが、雪の中での暮らしもその地域の生活の一部である。

「自分らに合った生活スタイルを見つけ出し旅歩く」ことのポジティブな前進となる。(能登・石川県の“田舎体験暮らし”「ちょい住み」情報についてはこちら。実際の「ちょい住み」場所の見学(写真など)はこちら

日振島 養殖 宇和島港 出荷

【愛媛県 日振島の養殖業の笠岡さん、800匹の鯛を宇和島で出荷後、餌を船に積む】

港から、宇和島駅へと向かう途中、ソフトバンクショップがたまたまあったので入り、結花とぼくの携帯をファミリー割引に加入して、二人間の通話を、限られた時間帯のみの無料通話から、24時間無料通話にした。

ついでに、ソフトバンクホークスの応援グッズを無料でもらえるというSMSが届いていたので、ソフトバンクCMの白い犬「お父さん」グッズももらうことに。

飲む時間帯がかなり早すぎでは…とも思いつつ、スーパーでハイボールを買って、宇和島発松山行きのバス停で、鯛のお昼を食べる。

松山には11月の旅で一時的に立ち寄ったことがあった。

松山駅そばにあるマックで、ホットスポットの無線LANを活用して、電子化した書籍をダウンロードした。

あのダウンロードは永遠と時間がかかった。(家にあった本の電子化についてはこちら

その時と同じマックへ行き、一杯のコーヒーで時間をつぶす。

また、お風呂に入れなかったので、同じビルにある天然温泉「キスケの湯」に入ることにした。

荷物はマックに置いて、一人ずつ温泉に入りに行った。

夜光バス 松山 東京 旅

【愛媛県 日振島から宇和島港までは、笠岡さんが宇和島港へ船で行くついでに送ってもらい、ぼくらは愛媛県松山へ向かった。これから夜行バスで横浜駅へ戻り、鎌倉へ帰る。】

そして、松山駅20:00発の高速バスで横浜へと向かった。<続きはこちら

<前回のエピソード 『day 55.2 愛媛県 日振島 養殖の収入や経費とは? / How much does a fish farmer make in Hiburijima Island, Ehime, Japan?』>

<次回のエピソード 『day 57 四国の旅最終日 ~『一車両に約250人』が乗る社会へ~』>

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1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

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