2010年12月9日(木) – 7:30ごろ、小松島ステーションパークを掃除しているおじさんの物音で目が覚めた。(前回のストーリーはこちら)
朝から雨の予報だったが、天気は晴れ。
おじさんは、「ゆっくり休んでていいよ~」と声をかけてくれる。とは言われたが…ほうきの音で寝られない。
結局、ぼくらは起きることになり、おじさんたちに、ぼくらの行き先、出身地などについて聞かれ、「え~鎌倉から来たの?!」と、みんなにびっくりされる。
一部の人たちは、ぼくらをお遍路さんだと思っていたようだ。
画家のおじさんとの出会い
おじさんと話したあと、ぼくはトイレに向かった。
すると、4匹の犬を散歩している画家っぽいおじさんがいる。確かこのおじさん…昨晩もみかけた。
このおじさん…画家お決まりのベレー帽をかぶっている。
「おはようございます。昨日の夜、お散歩しているときに、見かけましたよ」と一声挨拶をした。
すると、「そうそう。昨日お互い見たね」と画家っぽいおじさん。
行き先や出身地などについて聞かれ、「これから伊島(いしま)に行くんですよ」と話す。
すると、「ぼくも今日、伊島への定期船が出ている港方面に行くから乗せてってあげるよ」と、親切に言ってくれた。
「本当ですか?では是非お願いします!」と返事をする。
画家っぽいおじさんは「よし、じゃぁ、9:00ぐらいにまたこの公園に来るから用意しておいて」と言い、犬の散歩を続ける。
ぼくはトイレに行き、テントへと戻り、結花に、画家っぽいおじさんとの出会いについて伝えた。
とりあえず、9:00までこのグラウンドゴルフの見学だ。
この公園では、毎日50人のおじさん、おばさんが集まりグラウンドゴルフをしている。
グラウンドゴルフは、パーターゴルフに似ている。
ボールを打つパターの側面は、ゴルフのパターの2倍ほど、ボールは固くゴルフボールの2~3倍ぐらいの大きさがある。
ホールは、ゴルフコースのように旗棒が立っており、旗棒の下には、ゴルフコースにあるような穴はなく、直径15センチほどの丸い鉄の輪があり、それに入れると、一ゲームが終わる。
【徳島県 小松島ステーションパーク グラウンドゴルフの準備体操中】
グラウンドゴルフが始まる前に、公園の掃除やグランドの整備がされる。
このグラウンドゴルフ、まずは準備運動から始まる。ぼくらも準備運動に誘われ、体操をする。
【徳島県 小松島ステーションパークでグラウンドゴルフの人たちと一緒に準備運動】
犬の散歩をしているおじさんが、グラウンドゴルフが開始されるコースで、鳩に餌を与え始めた。
ぼくらに「ゆっくり休んでいいよ」と言っていたおじさんがこの行動を見て「ばか野郎!なんで餌をあげてんだよ」と激怒。
餌をあげているおじさんはぶつぶつと言い返すが、餌やりはとまらなかったが、餌が無くなったのかようやく落ち着いた。
【徳島県 小松島ステーションパークでグラウンドゴルフの準備体操をしていると、鳩に餌をあげるおじさんが出現し、グラウンドゴルフの人たちとの口喧嘩が始まる】
8:00過ぎると多くのグラウンドゴルフのプレーヤーがやってきた。
皆60歳以上。皆朝から元気だ…皆から、「どこからきたの?これからどこに行くの?」と聞かれ、質疑応答状態。
昨晩、この公園で、テントを張って寝たことを伝えると、「昨日は寒かったでしょ~…大変ねぇ」などと言われ、「はい。どうぞ」と朝から水筒に入った甘酒をご馳走になり、体を暖める。
みんな温かい人たちばかりだ。
しばらくすると小雨が降り始め、多くのプレーヤーは、レインコートを着始めた。
お年寄りの健康管理は、場所によって違いがある。
都会だと、ゲートボールやグラウンドゴルフのようなものがある。
彼らによると、伊島では、お年寄りでも、素潜りで貝などを採取したり、農作物を耕したりして、元気に仕事をして、自然に健康管理がされているそうだ。
そろそろ約束の9:00になりそうだ。あの4匹の犬を散歩していた、“画家っぽい”帽子をかぶったおじさんは、果たしてこの公園に来てくれるのだろうか…(続きはこちら)
<前回のストーリー 『day 44.1 徳島県 上勝町から小松島へ ~ 『心配性で作戦好きなお姉さん』との出会い。焼肉屋『団十郎』へ~』>
<次回のストーリー 『day 45.1 徳島県小松島 『ル・サロン』『国連本部』にも飾られたと話す『阿波おどり』の画家 銭谷誠さんとの出会い ~“画家として売れるまで…”の25分間の会話~』>
お知らせ:能登半島にある小さな田舎町<石川県穴水町>にシェアハウス、コワーキングスペース、バンライフ・ステーションなど多目的・多用途の家『田舎バックパッカーハウス』をオープンしました! |
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