2011-01 Experiencing Life in Noto - 能登での田舎暮らし体験

day 64 石川県穴水町と愛媛県日振島 “地方と地方をつなげる”

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穴水湾 おだやか


 
2011年1月9日(日) − ぼくら田舎バックパッカーは石川県穴水町の体験住居のプログラムに申し込み、14日間の田舎暮らしを体験している最中。

穴水町 別荘地

【穴水町 岩車 椿崎 現在ぼくらが住んでいる家】

穴水湾 おだやか

【穴水町 岩車 椿崎 現在ぼくらが住んでいる家の近くの穏やかな海】

サザエ 穴水 椿崎

【穴水町 岩車 椿崎 穏やかな海の近くにサザエが…】

 

バスに乗って穴水町の市街へ

この日、ぼくらは、椿崎のバス停から穴水駅へと向かった。

ちなみに椿崎から穴水駅までのバス代は480円。

再従兄弟(はとこ)の唐沢学くんの両親から結婚祝いをいただいたので、お返しを探しに行くぼくら。

学くん夫妻からはダッチオーブンをいただいたので、先日行った「竹葉(ちくは)」の日本酒を送った。

どうやら、このあたりは、栗金鍔(くりきんつば)が美味しいらしいので、金鍔を探しに行く。

唐沢学くんは、ぼくの再従兄弟にあたる親戚で、会社を離れる前に会い、ぼくの今後について話した唯一の親戚。

ぼくと学くんはお互いの親戚関係をよく把握していない。

会うと必ず、ぼくらの親戚関係を図に書いて…「うちらってやっぱ再従兄弟だよなー…」という会話をする。

会うと絶対にする会話がこれなのだが、いつもどおりで落ち着く。

そんなぼくらであり、そう頻繁に会うわけではないのだが、ぼくら夫婦の調子を気にかけてくれ、「で、今どこにいるの?」と頻繁に連絡をくれる。

10歳離れた“兄貴な”親戚で、一番頻繁に旅の会話をメールで交わす人なのだ。

泉花月堂 穴水町

【石川県 穴水町 結婚の内祝いに送る品物を選ぶ】

能登ワイン 内祝い

【石川県 穴水町 結婚の内祝いに送る品物を選ぶ】

今日夕方ごろ、役場の新田信明さん夫婦が家に来て、ぼくらの滞在先の眺めの良いお風呂に入る予定だったが、結花が熱っぽく体調が優れないため、キャンセルの連絡をした。

新田さんはここに来ると、羨ましそうに「この風呂に入ってみたいんですよー。穏やかな穴水湾が見えて眺めが最高ですからね」と、ここに滞在できるぼくらに問いかける。

新田さんには…入ってもらおう。

新田さんは、昨日から今日にかけて、月末に穴水町で開催される「ジャンボ牡蠣祭り」のプロモーションのために、金沢へ出張中。

今日夕方ごろ、出張の帰りにぼくらの家に来る予定だった。

 

穴水町でやりたかったこと。地方と地方をつなげる…

穴水町中心街に着いたら、もう一つやりたいことがあった。

結果、NGになる可能性も高いが、ぼくはまず、2010年12月に出会った日振島(ひぶりしま)の笠岡彰さんとの約束を果たしたかった。

笠岡さんが育てている真鯛(まだい)と縞鯵(しまあじ)を、ぼくが2010年10月に出会った、穴水町の板前寿司屋「幸寿し」の橋本公正(はしもと こうせい)さんに紹介すること。

笠岡さんは養殖業を営み頑張っている人。正直、ぼくの養殖に対する印象は、「不自然に育てられている」「薬を多く活用している」という勝手なイメージだった。

日振島で笠岡さんに出会い、養殖の縞鰺と真鯛の育て方から出荷現場の一貫した現場を見させてもらった。

笠岡さんは、「自分の子どもが食べても安全な魚を育てる」を基本概念に、栄養士のようにカロリー計算までして、魚には魚(具体的にはカタクチイワシ)とミネラルを給餌して、魚を育てている。

魚たちは元気に飛びついて餌に食らいつく。日振島で、笠岡さんの養殖現場をみて、ぼくの養殖に対する悪いイメージが払拭され、好印象に変わった。

しかし、真鯛や縞鰺が市場に出荷されると、「養殖は“あくまでも”養殖」と分類される。

しかも、どんなにお金をかけた育て方をしても、他の養殖の魚と同じ価格帯になってしまう。

それに加えて、板前寿司屋に営業をかけても、養殖に対するイメージの影響で、味見でさえ断られるそうだ。

そんなことから、笠岡さんはこれまで、板前寿司屋に自分が育てた魚を送ることはなかった。

笠岡彰 日振島 養殖

【愛媛県 日振島の笠岡彰さん(2010年12月撮影)】

一方、幸寿しの橋本さんは、50歳からインターネットを活用して、お寿司をネット販売するなどして、新しい事業展開を開始した。

自身にとっては新しい技術となるインターネットを活用して、寿司屋の不景気を乗りきった。

そんな橋本さんなら、新しい取り組みや頑張っている人に対して、理解を示してくれるとぼくは思い、笠岡さんに「石川県のお寿司屋さんに、笠岡さんの魚を取り扱ってもらえるか、お話しをしてみます」と伝えて別れた。

幸寿司 穴水町

【石川県穴水町 「幸寿し」の橋本公正さんとぼくら(2010年10月撮影)】

実際、質の良い魚を育てていることは事実。

板前のお寿司屋さんに販売できたら…それに一歩でも近づくことができたら、現在の養殖に対するイメージ「養殖=自然でなく元気のない魚」から、「笠岡さんが育てる魚=高品質な魚を育てている」というブランドイメージに少しでも転換できると考えた。

15:00ごろ、幸寿しに行くと、夕方からの開店に向けて、橋本さんが準備をしていた。

まず、10月にぼくらがここに来たことを覚えているかを確認して、再度自己紹介をさせてもらった。

そして、ぼくは、橋本さんに日振島の笠岡さんについて話し始め、笠岡さんの真鯛や縞鰺の取り扱い(まずは味見や試食)をお願いした。

すると、橋本さんは、「頑張っている若者は、サポートしなければ。是非、送って下さい」と話しがつながった。

そんなこんなで…地方と地方をつなげる出来事で、今日一日が終わった。

明日は、新田さん家族と、早朝から味噌づくりの日だ。今からとても楽しみだ。(続きはこちら

<前回のストーリー 『day 63.1 石川県穴水町 椿崎の滞在先周辺 』>

<次回のストーリー 『day 65 石川県穴水町 薪を使った“味噌作り”準備開始 』>

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1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

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