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【都会と田舎 13年の交流】 東京のサラリーマン・グループ『田舎時間』、年4回の半農半漁 ボランティア作業で、奥能登の農山漁村と深い交流 - 継続の秘訣 |
「田舎時間」での作業を終え、参加者と現地のみんなでバーベキュー |
継続の秘訣は? |
何事も『継続』というのは難しいことだが、既に13年近く続いている「田舎時間」の活動...
「ボランティア活動を長く続けることはなかなか難しい。年齢を重ねるごとに、スタッフの興味、関心、雇用や家庭環境が変わっていく」と、前回の稲刈りと稲架干し活動後にメッセージをくれたのは、現在、副代表を務める木村聡(きむら さとし)さん(1974年7月 生まれ)。
「田舎時間」の副代表を務める木村 聡さん、これまで13年間、「田舎時間」が穴水町岩車で活動を継続できた秘訣は? |
現在、教育事業を展開する東京の大手企業に勤務する木村さんは2005年10月に初めて“参加者として”、「田舎時間」の作業体験に参加した。
“いつの間にか”気づくと、「田舎時間」スタッフとなり、現在は副代表 兼 “穴水リーダー”に“昇進”。
穴水町岩車での活動は木村聡さんがコーディネートしている。
『田舎時間』、田植えだけでなく、里海が育てる牡蠣の水揚げ作業も行っている。 |
その他の田舎/地方でも、交付金などのサポート含め、あらゆる形で、都会から人を呼び込んでいるが、継続できている地域や団体はそう多くないだろう。
そんな中、「田舎時間」は13年間もの長い期間、活動を続けてきた。
そもそも継続できた秘訣はなんだったのか?
「田舎時間」副代表の木村さんと、現地の世話人で2年前に岩車へとUターンし、牡蠣と米をつくる河端譲(かわばた ゆずる)さんに聞いてみた。
まず、①「田舎時間」でコアとなるスタッフが3人いたことが大きかったそうだ。
仕事やプライベートなどで、日々忙しい中でも、主要メンバ3人が「田舎時間」先導役を入れ替わりで、作業プログラムを組み立てたり、現地でのコーディネートをすれば負担は分散する。
また、②同じプログラムを繰り返すことに徹したことも大きい。
平日、仕事で忙しいコアスタッフでも、毎回、同じ作業内容であれば、新たなプログラムをつくる労力が発生しない。
新しい作業プログラムを組むことになると、「あれもやって、これもやって…」と、負担/ストレスになってしまい、継続が難しくなってくる。
「ボランテイア」活動の重要な要素だろう。
『田舎時間』の半農半漁・受け入れ先 穴水町岩車の世話役 河端ファミリーの後継者 河端譲さん。2015年8月、石川県金沢から岩車にUターン。奥能登の里山でお米だけでなく、能登を代表する海産物 牡蠣(かき)も育てている。 |
そして、岩車現地で大切なことは、受け入れ先/現地の世話役の意識だ。
「③受け入れ側は、過剰な期待を求めない事。その点、お互いが理解して、楽しみ、みんなで仲良くワイワイ仕事をすることが重要」と話すのは、岩車現地の世話人 河端譲さんだ。
「現場での作業、どうやっても、現場慣れしている側のほうがスムーズにできる」
農業と漁業の作業に関しては、地元で仕事として行っている人たちのほうが、効率よく作業ができるわけだ。
加えて言えば、「田舎時間」の参加者たちは、年に数えるほどしか、現場に来て、作業をすることができない。
稲架づくりで必要となる紐の結び方など、あらゆる作業や決まり事を忘れてもしまうだろう。
「それは誰にでもあることで、仕方がないこと」と思い、楽しくやることが重要だ。
穴水町岩車で農業と漁業を営み、「田舎時間」の世話役でもある河端譲さん |
なので、現地で慣れている人と同じ仕事量を期待すると、落胆したり、ストレスになってしまう。
そのあたり、お互いが理解しなければ、仲良く、楽しく仕事ができなくなってしまう。
また、田舎の現地を好きになってもらうように、「ここでは、こんなこと・あんなことができる・ある」について、都会から来た人たちに話し込む。
④能登を好きになってもらえるような「コミュニケーション・スキル」も重要だ。
現地の世話人として、河端さんファミリーに加えて、活動の立上げ当時、新田信明さん(現在、穴水町議会議員)が現場コーディネーターとして、「田舎時間」と河端さんファミリーの間の調整をしていた。
新田さんは、田舎の魅力の伝え方が上手なのだ。
また、新田さんは、“ちょくちょく”と、交流ある人たちに、連絡を入れる。
いわゆる、ビジネスチックに言うと、普段から「あの人、どうしているかなぁ?」と感じれば、「営業まわり」的な連絡を小まめに入れている、ということだ。
わかりやすく、営業的な言い方で書いたが、新田さんはそれを『自然体』で行っている雰囲気がある。
そういった「コミュニケーション・スキル」もあれば、継続的なリレーションを構築することができ、『交流』の持続へともつながる一つとなる。
なぜ「田舎時間」は活動を継続するのか?<続きはこちら>
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