2025年の上半期、Carstayが発表したリリースを読んでいて、改めて「車中泊スポット」という新しい旅のインフラが、いよいよ社会に根付きつつあると感じている。つい先日は千葉県にあるローソンが店舗駐車場に車中泊スポットを設けたほど。
Carstayの2025年上半期(4月〜9月)の車中泊スポット予約数は過去最大を更新。特に8月にオープンした「道の駅美ヶ原高原」が大きく利用拡大を牽引した。夏の猛暑期間、やはり、標高が高く涼しいこと、景観が両立できる場所は、バンライファーやキャンピングカー旅行者にとって魅力的だ。
さらに秋には、世界最大級のモビリティ祭典「Japan Mobility Show 2025」にCarstayが出展する。Carstayの車中泊スポットとキャンピングカーのシェア事業、キャンピングカーの製造事業が、車旅/車中泊旅向けの観光面だけでなく、今後到来する未来の”動くX”という可動産のモビリティ・インフラ、防災インフラをどう組み合わせて社会に実装していくのか、今後”動く社会”の未来で大きな力を発揮すると思われるCarstayは、まさに「動く暮らし」の社会基盤をつくる挑戦を続けている。
能登の「田舎バックパッカーハウス」にも追い風
ぼくが運営している能登半島の奥地にある石川県穴水町の車中泊スポット「田舎バックパッカーハウス」も、この流れの中にある。
能登半島地震で宿泊施設が大きなダメージを受けたこともあり、「泊まれる場所」としての役割はますます重要になった。
今年2025年から始めたキャンピングカー素泊まりや車中泊体験を通して、夏休みや連休シーズンには、少しづつ車中泊、キャンピングカーを軸にした予約が入るようになっており、Carstayのように全国ネットワークで予約プラットフォームを広げてくれるのは、地方の小さなスポットにとっては大きな支えだ。
都会から能登に足を運んでくれる人たちにとっても、Carstayを通じて情報を見つけられることは安心感につながる。ホテル、民宿などの旅館施設がなくとも「車中泊ができる場所がある」というだけで旅の計画は立てられる。
車中泊は観光+防災のインフラへ
車中泊やバンライフは、単なる旅のスタイルにとどまらない。
能登の震災を経験した身としては、「動ける拠点」の大切さ、重要性を痛感している。
災害時には避難先や臨時の拠点として機能し、平時には少しでも観光客を呼び込むインフラになる。
この二面性こそが、これからの日本に必要とされる「車中泊スポット」の役割なんだと思う。
CarstayがJapan Mobility Showでどういう発信をするのか、ぼく自身も現場へ行く予定で、能登の「田舎バックパッカーハウス」だけでなく、キャンピングカー、車中泊、バンライフなど、全体にとっても追い風になると考えている。
まだまだ知名度も小さな拠点だが、全国の流れとリンクしながら、能登らしい暮らしと旅を発信していきたい。
田舎に根ざした暮らしと、動ける暮らしの掛け算。その実例を、これからも能登から伝えていきたいと思う。










































この記事へのコメントはありません。