移住先を探しながらキャンピングカーで日本各地を旅するYouTuber「ちゃんじろー夫婦」の中西次郎くん(神奈川県出身)と、グェン・ド・クィン・チャンちゃん(ベトナム出身)が、2025年のゴールデンウィークに田舎バックパッカーハウスにやってきた。
ちゃんじろー夫婦のYouTube登録者数は2025年5月時点で、なんと26万人!
スマホやPCの普及率など、過去と現在の社会背景は異なり、これまで数多くの“バンライフ”夫婦、いわゆるキャンピングカーを生活拠点にした“バンライフ系”夫婦YouTubeを目にしてきたが、現在のところ、バンライフYouTuberとしては過去最大のチャンネル登録者数ではないだろうか。
Carstayのサービス開始時、全国各地を旅するバンライフの“なんちゃら”夫婦は多くいたが、最近はその数も減少傾向。現在、YouTubeなどのソーシャルメディアで表に出ているバンライフ夫婦として、ちゃんじろー夫婦は数少ない夫婦の1組だ。
ちゃんじろー夫婦は、日産キャラバンのハイルーフ・ロングボディのE25をベースに、自作で“動く家”としてキャンピングカーに改造。
それを生活拠点とし、地方の移住先を探すために、仕事をしながら「バンライフ」旅をしている。
ぼくら夫婦も2010年から約2年間、地方の移住先をみつけるためにバックパッカー旅をしていたが、ちゃんじろー夫婦はそのバンライフ版という感じだ。
ちゃんじろー夫婦と出会ったのは、彼らがバンライフを始める前のこと。
2023年、Carstay(カーステイ)のキャンピングカー製造拠点で、DIYの場としても利活用できる「Mobi Lab.(モビラボ)」で、キャラバンE25をDIYでキャンピングカー仕様に改造していたとき。Carstay広報の一環で、モビラボの活用事例として取材し、プレスリリースとしてまとめさせてもらった。
全国各地への旅に出発する前から、ちゃんじろー夫婦のファンは多く、モビラボから旅立つ祭には、ちゃんじろ-夫婦の出発を見送る多くのファンの姿があった。
その後、「フィールドスタイル」や、「バンタメ」などCarstayのイベントで顔を合わせるたびに、「いつか能登へきてね~」という、いつもの閉めの言葉でお別れしていたのだが、バンライフ旅の終盤を迎え、残りの訪問県が日本海側や北陸エリアなど数少なくなっていたことから、今回、能登半島の石川県に立ち寄ってくれた。
子どもが好きなちゃんじろー夫婦、娘・結生がちゃんじろー夫婦のことが大好きだったことも、田舎バックパッカーハウスに来てくれた大きなきっかけになっていたかと思う。
さすが人気YouTuber!登録者や視聴者数が多いちゃんじろー夫婦!
田舎バックパッカーハウスで車中泊していたお客さんは、建物内に貼っていた「fufu」ステッカーをみて、「これ、ちゃんじろー夫婦のだ!ここにも来たんだ!」と驚いていた。
1組のキャンピングカー家族は、「ちゃんじろー夫婦のYouTube動画って、ついついみちゃうのよね~」と子どもと一緒に観ているそうで、ちゃんじろー夫婦が能登町の巨大なイカのモニュメント「イカキング」が象徴的な「イカの駅 つくモール」にいることを知ると、翌朝早朝に田舎バックパッカーハウスを出発し、「つくモール」まで、ちゃんじろー夫婦に会いに行っていた。
【チャンちゃんの好物は牡蠣!めちゃくちゃタイミングが良いことに、能登牡蠣は現在、産卵前で身入りが最高な状態!次郎くんは牡蠣独特の臭みや苦味が苦手だったが、能登牡蠣を食べてみると、新鮮すぎた!のか、「あ、これ全然臭みとかないし、美味しい!」とペロリと食べていた】
田舎バックパッカーハウスでの車中泊初日は、交流スペースで深夜まで飲んで食べながらの語り合いだった。
2010年にぼくがバックパッカー旅を始めた理由や、能登半島の石川県穴水町に移住した経緯、移住当時の夫婦の悩み、ちゃんじろー夫婦の夫婦関係、YouTuberならではの課題な様々なテーマについてお互い語り合った。
「どんなライフスタイルでも、どんな立場にいようと、夫婦、家族、仕事など、悩みは尽きないね~」ってお話しで、夜中遅くまで飲んでいた。
地方移住に関しては、「移住先の選び方」や、「家族との距離感」、「田舎での仕事の可能性」などが話題に。日本は小さな国土なので、離島などに住まない限り、実家との距離もさほど問題ではなく、家族とは簡単に会える。「移住」という大袈裟な言葉にこだわらず、「お引越し」感覚でとらえれば、もっと気軽に日本各地に住める、などの考え方などなど、まぁ、その当時はそれに気づかず悩んだ期間があったことなど、そんなこんなをお話ししたり、仕事に関しては、地方の現場にはないものだらけ、そこに“ないもの”“必要とされるもの”を見つけ、それを仕事へとつながれば、仕事の可能性は沢山見つかる、などなどとお話ししたことを記憶している…(が、最近飲むと記憶が飛ぶことも多いので、ちょいうろ覚えだ…(笑))
ちゃんじろー夫婦のYouTube登録者数はわずか2年で25万人を突破したが、 そこには再生数のリアルな課題もあり、収入の不安定さはつきものとのことだった。
YouTubeの世界はそう簡単ではないようだが、ちゃんじろー夫婦の“旅”はまだまだ始まったばかり。移住先で、彼らの持つ力と実績、YouTubeなどと、自分たちの取り組みを掛け合わせれば、必ず活躍できる道は開けると感じた。
また、都会に近ければ近いほど、インフルエンサーなど含め様々なスキルをもった人たちは盛り沢山いて、自身の特別なスキルは埋もれてしまう。一方、地方では“特別なスキル”が際立つ。
ちゃんじろー夫婦ほどの影響力ある存在は、必要とされる地方は沢山あり、自身の舞台はド田舎ほど確立できると思う。地方の限界集落に住む自分としては、そんな場でどんどん活躍してほしいと感じた。
<< ちゃんじろー夫婦について >>
次郎くん(1998年9月生まれ)とチャンちゃん(1998年12月生まれ)は両者とも現在26歳。
二人とも2021年に立命館アジア太平洋大学卒業後、次郎くんは大阪で塾講師、チャンちゃんは東京で美容部員として働いていたが…
二人とも勤務日時が合わず、お互い頻繁に会えない約1年の遠距離恋愛が続く中で、「好きな人と共に、好きな場所で、仕事含め好きなことをして過ごしたい」という想いが強まり、2021年5月に以前から気になっていたバンライフを実行することを決意。そして、その年の11月に結婚した。
2022年11月、中古の日産キャラバンを64万円で購入。「二人でつくる世界」を心掛け、翌月から2人でキャラバンの塗装を開始し、2023年1月から3月末にかけて、Carstayのキャンピングカー製造拠点モビラボで、車両の内装をキャンピングカー仕様に改造した。
2023年4月に、神奈川県を出発し、全国各地を巡るバンライフ旅をスタートした。主な旅の目的は、理想の移住先を探すこと。約2年間、バンライフ旅をすることを決めていて、2025年後半にはバンライフの旅を終える予定とのことだ。
現在の仕事は、バンライフ出発前から手掛けているYouTubeなどのソーシャルメディアからの収入やそこからつながった案件などがメイン。
田舎バックパッカーハウス滞在中も、施設内のワークスペースで一生懸命、動画の編集作業などに集中していた。毎週日曜に動画をアップするスケジュールを決めて、動画の編集を行っている。
バンライフ旅を終えた後の移住先は、既にイメージしているようだったが、そこでなにをするのかはまだ模索中。
いろいろと悩みはあるようだが、ちゃんじろー夫婦のバックには、これまで築き上げたYouTubeなどがある。新天地でも、うまくYouTubeなどのソーシャルメディアを活用した、次のライフステージでの活躍をみてみたい。
今後もちゃんじろー夫婦の冒険する人生は続く。
<< ちゃんじろー夫婦のキャンピングカー >>
ちゃんじろー夫婦が乗る日産キャラバンE25をベース車両にしたキャンピングカーの外装は、特長的な緑色・ミリタリーカラーに塗装され、次郎くんが大学時代に大分県でアルバイトした花屋での思い出と、旅先に「元気」「感動」などを届けたいという想いから、平和や希望の象徴でもあるキクの花柄模様をつけた。
日産キャラバンの後部にはキッチンやベッドを、壁や天井は板張りにし、屋根にはキャリアを載せて、ソーラーパネルを設置した。
コビーとジョンの2匹の猫と一緒にバンライフ旅を楽しんでいる。
【キャンピングカーの中にはサーフボードも積んでいて、まだ海水は冷たいが能登でもサーフィンを楽しんでいた】
【田舎バックパッカーハウスを後にしたちゃんじろー夫婦、次の目的地、富山県へと旅立った】
【田舎バックパッカーハウスで「だるまさんが転んだ」で遊ぶちゃんじろー夫婦とぼくの娘たち】
【田舎バックパッカーハウスを後にしたちゃんじろー夫婦に「また絶対きてよ~」と何度も続けて大声で叫び続けていた、娘たち】
ちゃんじろー夫婦の
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