“住める駐車場”で車中泊スポット兼シェアハウス「田舎バックパッカーハウス」(石川県穴水町川尻)の母屋解体は今日(2024年9月12日)で3日目となる。「田舎バックパッカーハウス」は能登半島地震の影響で大規模半壊となった。
ちなみに、解体初日に聞いた話しだが、「田舎バックパッカーハウス」の母屋を自己負担で解体する場合、解体、モノの処分や分別費用含めると、600〜700万円クラスになるとのことだった。今回は公費解体なので、その費用に関しては感謝だ。
だが、母屋の跡地も整備しなければならず、そこにそれ以上の費用がかかるので、跡地をコンクリで埋めるところまで面倒みてくれると大変助かるのだが… 現状そこまでの話しまでにはなっていない。
それにしても、解体にそこまでの費用がかかってしまうとは思っていなかった。田舎では廃屋化した空き家が多いが、ここまでの費用がかかると、「そりゃ、解体できないわなぁ~」とついつい考えてしまう。
昨日、瓦剥がしの作業などが終わり、窓の取り外し、窓ガラスと窓枠の分別、アスベストが含まれると思われる昔の石膏ボード剥がし、母屋全体を解体する前作業が続いた。
3日で「田舎バックパッカーハウス」の窓とドアはほぼほぼ取り外され、母屋はがら空きのオープン状態。玄関ドアは自宅(穴水町岩車)へと持っていき、再利用する予定。
現場作業員によると、ショベルカーでの母屋全体の取壊し作業は、三連休明けの9月17日(火)から始まるとのことだった。
地震一発で「田舎バックパッカーハウス」は解体までたどり着いてしまった… 能登半島地震がどれだけ強かったのか、自身の持ち家が取り壊されるとより強く体感させられる。
先日からのストーリーのとおり、現在は納屋/ガレージと、キャンピングカーをベースに「田舎バックパッカーハウス」を再構築する予定だ。
だが、解体で災害ゴミを載せた大型トラックが、「田舎バックパッカーハウス」を通る度に、敷地は小さく揺れる。数カ月前に、新たな災害ゴミ処理場が川尻地区から数分先に設けられ、大型トラックが毎日、何十台も通るようになった。
地震一発で、いかにも簡単に大規模半壊となってしまった母屋、「ガレージは残す」とは言っても、ガレージがダメージを受けていなかったわけではない。
ガレージの一部外壁は内部の木材が飛び出し重体に。角にある柱はあと3センチぐらいで基礎から外れていた状態だった。
3月頃に輪島の大工・谷内さんが柱を元の位置に引っ張って押し込み、外壁も修復、内装の壁もベニヤ板と耐震金具を入れて全体の強度を強めた。
だが、いつ起きるかわからない地震、能登半島地震と同等の地震が再びきたら、強度を強めたものの、「ガレージ含めほとんどの建物は耐えられない。つぶれるだろうな」とのことだった。
能登半島地震から、建物の解体までを見ていると、ガレージ内に費用をかけて、水場をつくるなど、意味があるのだろうか、正しい方向なのだろうかという疑問が頭を過ってしまう。どうしても、そう思ってしまう。
「そう考えてばかりでは仕方がない」と前向きな考えを自身に伝えるわけだが、「建物の整備に意味はあるのだろうか」というモヤモヤ感は残る。
翌日も解体作業は続く。
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