シンプルに、この能登町のコロナ補助金を利活用したイカのモニュメント製作に対して、イカがなものかと思う人が多いことだろう。
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中日新聞:【石川】コロナ交付金で「巨大イカ」完成 |
田舎の現場の人たちから話しを聞きながら田舎を旅して、最終的に能登の田舎に移住・暮らして約10年間、「地方の補助金の活用方法なんて、せいぜいそんなもんじゃない?」を映しだしているかのようなオブジェに見えて仕方がない。
そもそも、こんなイカを作ったからといって本当に人がくるのか… という疑問はあるが… それはともかくとして。
まず世間から無駄と批判されている時点で、能登町のイカのブランドは低下。その騒ぎがメディアで取り上げられたからといって、それが、ネガティブな報道内容であれば、マイナスイメージでしかない。
バズれば良いって思っている人もいることだろうが、マイナスでバズれば、能登町のイメージもマイナスでしかない。
マイナスイメージ、かつモニュメントに数千万円のコロナ補助金を利用するほど余裕な町という印象も与えかねない。最終的に「こんな町でイカなんて買いたくない、お金落としたくない」となっては元も子もない。
長年、広報やブランディングにいる者としては、このイカのブランディングは、まずは大失敗だろう。
能登でイカを求める人は、「能登町 イカ」「能登 イカ」で検索するだろうが、「モラルに反したコロナ補助金の利活用」論調のニュアンスのメディア露出しかでてこない。
それよりも、営業強化、パッケージのデザイン含めたブランディング、インフルエンサーの活用、広報強化などに数千万円の費用をつぎ込んだほうが、長期的な目線ではよっぽど良かったことだろう。
すべての補助金の利活用を“悪”とは言わないが、長年補助金に支えられている漁業や農業の存続は、もはや持続のためではなく、抱える問題に真正面から向き合わず、目を背ける役割を果たしている気がしてならない今日この頃。そのことにもそろそろ世間、税金で補助金をつくっている国民は、気づくべきだろう。もはやコロナ補助金だけではないということだ。
今回のイカ、「補助金なくても、地方って実は余裕なんじゃない?!」の象徴にもなってほしいものである。
そう考えれば、ある意味“ポジティブな補助金の活用方法”だったのかもしれない、と終わらせておくことにしよう。
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