能登・穴水町岩車(石川県) – 岩車の村を散歩していると、またまた、今週末も漁港にある小屋が賑やかになっているではないか。
今日は日曜。毎週日曜日、いつもお決まりのメンバーが集まり、漁港で小さな“交流会”がある。
ぼくは1~2カ月に一度ぐらいだろうか…ちょい参加させてもらっている。
かな~り“ざっくばらん”で、“ローカル”感ある楽しい飲み会なのだ。
散歩中、その小屋から…薪、そして“美味しそう”な焼肉のような香りが、ぼくと娘を誘惑する。その後、結花ちゃんも参加した。
小屋の中で焼いている肉は、“ただの肉”ではない!猪(イノシシ)だ!
イノシシの肉は一般的に臭みがあることで知られているようだが、普通の血抜きなどの処理テクニックがあれば、全く臭みはなくなるそうだ。
イノシシを家畜化した動物が豚。豚はイノシシ科だ。
飼育されている豚よりも、美味しい山菜が豊富な『能登の里山』で育った野生のイノシシのほうが、自然で美味しいとぼくは思う。ただ、ちょっとでも分厚く大き目に肉を切ってしまうと、ちょい肉が硬く、噛みちぎるのが難しい。
市場には流通していないが、最近、嬉しいことに、イノシシを食べる機会が多い。
今年に入って、イノシシを食べたのは3回目だ。(前回はこちら)
そして、イノシシと一緒に炒めた玉ねぎが、甘くなって美味しい!玉ねぎは岩車の畑で作られたもの。
大抵、田舎では、昔ながらのやり方で、納屋に畑の農作物を保管して、一年中、食べられるようにしている。
玉ねぎや大根は紐で縛って納屋の外にかけ、ジャガイモや味噌などは納屋の中で保管するなどして、年中、自分で作った農作物を食べられるようにする。
奥能登でもイノシシは急増しているようだが…
さて、最近、奥能登では、イノシシが急増している。
ぼくら田舎バックパッカーが初めて能登に足を踏み入れた2010年ごろは、「イノシシなどの大きな動物は能登にいない」と聞いていた。
また、移住した当初の2013年ごろは、猪に関しては1~2頭ほどで、「たま~に話しを聞く」程度だった。
田舎体験で能登へ来てくれた友だちには「能登には大きな動物がいないから、山での山菜採りは安心してできるんだよ~」と伝えていたが、だんだんと状況が変わってきているようだ。
北國新聞の記事からもわかるように、最近の目撃情報は急増している。岩車でも何人かが目撃している。
イノシシが農地を荒らし、農作物を食べると、言うまでもなく、農民は困る。イノシシの獣臭さは半端ないので、イノシシが触れた農作物は食べられなくなる。
一度、イノシシが住みついている愛媛県にある八幡浜大島の隣にある地大島へ行き、山を散策したことがあったが、そこの島の山には獣臭さが充満していた。この獣臭さが農作物についてしまったら…出荷はできない。
しかし...一方では、人間が山へ入り、自然を開拓すると、イノシシなどの野生動物は行き場を失う。動物たちも、豊かな自然がある場所へと移動し、新たな住処を開拓するしかない。
能登は美味しい里山資源が豊富だ。ぼくも動物だ。ここに住みたくなる野生動物たちの気持ちもわからなくもない...
また、「獲って食べる」“食”文化、狩人も減少している。狩った動物を自身で処理して今回のバーベキューのようにして食べるスタイルも少ない。
今後、どのようにして動物と人間は“共存”していくのか…中々難しい問題になってくると感じる。
それにしても、家からほんのちょっと歩いた場所で、ブリキの薪ストーブで火を熾して、その上で料理しながら、近所と“ざっくばらん”に楽しむというこの田舎ならではの交流スタイル。
純粋にいいなぁ~っと思ってしまう。
この暖かい“ローカル”な雰囲気が良い!
美味しくてワイルドな晩御飯をありがとうございました~~。
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