能登・輪島市(石川県) – 一昨日の夜遅く23:00過ぎ、“とある”人物から、フェイスブックを介してメッセージが入った。
「誰だ...誰だ...?」と思い見てみると...
明日能登に行きますよ
と、徳島県上勝町の横石知二(よこいし ともじ)さんからのメッセージが入っていた。
北國銀行輪島支店(主催)が中小企業経営者向けに開催したイベントで講演するとのことだった。
横石知二さんや上勝町と言えば...
写真を見ると「ただのおっちゃんじゃん!」と思うだろうが、ざっくり紹介すると...こんな感じだ。
●徳島県一小さい上勝町(人口約1600人)にある株式会社いろどりの代表取締役社長。
●冷害によるみかん産業の壊滅で、どん底に沈んだ上勝町に、“葉っぱ”で大きな光を灯した仕掛け人。
●この“葉っぱ”は、いわゆる料理を彩る役割の“つまもの”として使われている。
●“葉っぱ”を全国に出荷する農家は主に上勝町在住で60歳以上のおばあちゃんたちばかり。中にはもちろん、70歳代、80歳代、90歳代のばあちゃんたちもいる。
●おばあちゃんたちは、“葉っぱ”を出荷するにあたり、パソコンやタブレットを使いこなす。
【パソコンやタブレットが使われる場面は...】 ①町の農協から、おばあちゃんたちの自宅のパソコンやタブレットに“葉っぱ”の注文が届く。 ②その注文に対して、おばあちゃんたちは、マウスのワンクリック“連打”で入札することで、注文を受けることができる。 いわゆる、早いもの勝ちで入札し、注文を勝ち取るのだ。 ③入札で注文を獲得することができたら、おばあちゃんたちは、山や庭で育てた“葉っぱ”を採りにいき、それをパッケージ化する。 ④そして、農協へ届ける。 |
●最近では、海外からも注文が入り、“葉っぱ”の輸出も始まった。
●“葉っぱ”ビジネスで年商約3億円。考えてみてほしい...商品は“葉っぱ”だ。
●『“葉っぱ”をビジネスにする=お金』にするという発想だけでなく “葉っぱ”ビジネスを諦めずに、約40年、根気強く継続した。立ち上げ当初、町の多くの人が“反対”した。それをどうやって40年も続けられたのだろうか。発想もすごいが、「とにかく諦めずに進む」精神力と行動力がもっとスゴイのだ。
●上勝に住むおばあちゃん・おじいちゃんに希望を届け、『人は誰でも主役になれる』『舞台に立つ』や『主役になること』ことの重要性が地域を元気にする秘訣、と常に提唱している。活躍する場が重要であり、それによって、人は“生き生きする”わけだ。
●言い換えれば、年齢問わず、いろいろな意味で“生き方”というのは、やり方次第で無限大の可能性を秘めている、ということを社会に提示している。
●2012年、“葉っぱ”ビジネスは「人生、いろどり」として、映画にもなった。
ぼくにとって、横石知二さんとは、『会うと“根本”に戻れる人』だ。
なにごとも結局、最終的には「頑張り、やり抜くしかない」「やってみるしかない」を、自身わかっているのだが、横石知二さんと会うと、強く思い出し、勇気づけられるのだ。
横石知二さんと多くの人との根本的な違いは、彼は常に肯定的で「難しいけど、やってみな」「とにかく頑張れ」「やるしかない」を言い続ける前向きな人で、ネガティブなことを決して発言しない。
横石知二さんがいる徳島県上勝町との出会いは2010年12月。ぼくら夫婦はバックパッカー旅の目的地を「とりあえず“なにかありそう”だから行ってみるか」という感覚で全て決めている。 「とりあえず、この山を越えてみるか...」をきっかけに向かった先が横石さんがいた上勝町だったわけだ。その後、上勝町の人たちとつながり、もう何度も上勝町へ旅している。 能登に移住した一年目の月の半分は上勝町に住み、そこで仕事をし、「半能登×半上勝」暮らしをしていたほどつながりある町。 |
それにしても...昨晩のイベントの講演者は横石知二さんだ。「もう少し告知すれば...多くの現場で活躍する“若者”たちが集まっただろうなぁ」とついつい思ってしまった。
横石知二さんは今日、200万人の搭乗者を達成した能登空港から東京へと飛び立ち、今日(2016年9月28日)18:00から東京大学で講義をする。
近々、横石知二さんの特集を組む予定だ。
【翌朝、横石さんの誕生日にお茶し、能登空港へ向かったのだった】
●上勝町の葉っぱビジネスと横石知二さんを事例に、田舎を元気にする秘訣が学べる本や映画 |
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