Kamikatsu Town - 上勝町

映画「人生、いろどり」ロケ地 上勝町の「樫原の棚田」で「田舎で仕事と自給」について考える – 三話目

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2012.10.29 – そんなことを考えて棚田へと進んでいると、今後、日本で食料を自給できるのだろうか。なにかあったとき、手元に食料はあるのだろうか…などと考え始めてしまった。(前回の話しはこちら

2011年3月、震災が起きると、スーパーやコンビニにいつも普通にある食料が無くなった事態を、ぼくらは目の当たりにしている。

第一次産業の後継者がいなくなり、耕作放棄地が増え、食料供給の全てを、海外に任せれば、緊急事態が起きたとき、食料がなくなる現実が将来起きる可能性もありうる。

豆 納豆菌 自給自足 生活 農家 納豆をつくる

徳島県上勝町の とある農家さん宅では、豆を畑で育てて、納豆菌を使い、納豆をつくっていた。その他、このテーブルにあるものは全て自給自足の品々。自身で生活に欠かせない食べ物をプロデュースする。それは都会ではできないが田舎ではできる

しかも、蜂蜜まで自給していた。“田舎の知恵”というのは、これよりもっと深い。

食料や水は、生活するための根本的な資源だ。

海外からの食料輸入に賛否しているわけではないが、「海外の食料を輸入すると、日本の第一次産業が、海外の商品価格に負けて、破たんしてなくなってしまうから、規制緩和することに反対し、海外企業を入れたくない。緩和すると、国内独自で食料供給ができなくなってしまう」という考え方がある。

難しい議論だが、ぼくはこれについてどうかと思ってしまう。

これまで、第一次産業は、国やみんなに守られ過ぎたのでは…っとも思うわけだ。ぼくは昔、どちらかと言うと、海外の大企業から国内の農家を守るべきなど…そんな考えだった。

しかし…

今では第一・二次産業は、“新しい後継者”システム含め、“あらゆる新しい世代の工夫”を取り入れていけば、新たな発展や改善を図ることができるのではないかと思う自分もいる。

第三・四次のスキルやアイディア力を活用するというやり方である。

人生 いろどり ロケ地 竹中ファーム tokushima kamikatsu takenaka jinsei irodori

【徳島県上勝町「樫原の棚田」 竹中ファーム 竹中さん宅の入口の坂が、映画「人生、いろどり」で都会の中学校用務員を退職して上勝へ戻ってきた尾関路子(中尾ミエさん)の母親が元気よく、ニコニコと笑顔で、一人乗り電動車両のシニアカーで葉っぱを運ぶシーンが撮られた場所だ】

「後継者=他族」で田舎は、地域外で「農業をやりたい人たち」を“本格的”に募集して、その人材を本気で受け入れ、後継者をつくることが必要だ。それと同時に、今のぼくらもぼくらで、「田舎=仕事がない」という考え方を、そろそろ捨てなければいけない

パソコン・編集作業・書き物・美容・料理・旅・営業・マーケ・広報などなど「自分はどんなスキルを持っているだろうか…そしてどこで活かせるのか」と考え、第三次産業のスキルを、そのまま第一・二次産業にダイレクトで持ち込み活かせば、仕事は創りだせる。

タブレットやデスクトップPCを活用した上勝のいろどりやその農家さん、最近、香ばしい上勝晩茶をペットボトル化した「いろどり晩茶」を“創った”人が、良い事例である。

これまでの田舎の地域資源を活かした商品を残しつつ、田舎をもっとオープンにして、「田舎=第三・四次産業で学んだスキルを第一次産業で活かせば、仕事を創りだせる。田舎は発展できる」に考え方をシフトしていかなければ、田舎は存続しないだろう。

徳島県上勝町 樫原の棚田 歩く バックパッカー 旅行 tokushima kamikatsu rice terrace walking

【徳島県上勝町 – 「樫原の棚田」 歩くバックパッカー旅には出会いと発見が日々ある】

ただ、スキルを活かせるエリアを知るには、まず“旅”をして、田舎を実感しないとわからないことが多々ある。“葉っぱ”ビジネスがそうだったように、田舎には“なぞの地域資源”が沢山眠っている。

しかし、実際、田舎に足を運ばないと「そうだ!葉っぱを売ろう!」のような発想は出てこない。それを旅先で感じて、新たな考え方を生み出す必要があると思う。

また、この社会も、田舎にもっともっと目を向ける必要があるのではないだろうか。“畑“や身の回りの物を活用し、自然と共存する生活など、そんなライフスタイルの選択肢を、より身近で見られる世の中が必要になってきているのではないだろうか。

たまに、「田舎に泊まろう!」のようなテレビ番組など、田舎/地方に関する内容が取り上げられるが、ほんの少しだけだ。

kamikatsu-kashihara-tanada-039L

ぼくらは日々、サラリーマンに囲まれたライフスタイルを見て、毎日を過ごしている。

小学校のときの卒業アルバムなどを見ると、「どこか都会の会社の社長になる」「サラリーマンになる」という夢を書いていた生徒もいた。ぼくもその一人だった。

良い学校や就職先は都心にある」という、それが当たり前のような基本を教える学校の「故郷を捨てる教育」の影響も大きいのではないだろうか。

愛媛県の怒和島(ぬわじま)の田中政利(たなか まさとし)さんとの話しを思い出す。(その話しはこちら

っと…そんなことを考えながら樫原の棚田へ向かった。(続きはこちら

<次回のストーリー: 『映画「人生、いろどり」ロケ地 上勝町の「樫原の棚田」 最終話』>

<前回のストーリー: 『映画「人生、いろどり」ロケ地 上勝町の「樫原の棚田」で「田舎で仕事を創る」について“ふと”考える – 二話目』>

 
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1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

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