ぼくら田舎バックパッカー夫婦は2012年4月下旬、バックパック+スクーター(原付)で、徳島県神山町(とくしまけん かみやまちょう)へと向かった。
鎌倉から徳島までの原付旅
ちなみに関東の神奈川県鎌倉から、四国の徳島県 神山町(かみやまちょう)では、約600キロも離れている。
※風力発電に関する動画は、このコンテンツ内の「そして、また神山へ…」で公開中。是非、様々な意見/コメントを載せてほしい。
徳島県に向けて出発したぼくら田舎バックパッカー夫婦 + スクーター(原付)。
その他多々ミッションはあったのだが今回は「風力発電 建設 & 自然と共存する人たち」を中心に紹介したい。
出発1.5週間前、結花に冗談半分で「徳島まで原付で行ってみようかー」と、ニヤニヤしながら問う。
ぼくはおもしろそうなので原付を活用した旅をやってみたい気で満々だったが、さすがに結花はバスで行きたいだろうなぁ…と思っていた。
しかし…返答が…予想外だった。
「当たり前でしょ」と強気モードの回答が戻ってくる。
こりゃ、いつもどおりの得意の“はったり”だろうなぁ…と思い、後で文句言われるのも困る…
「いや、冗談で言ったつもりなんだけど、本当やってみる?」と、何度か同じような質問をしても…
「うん!試しに原付で行ってみようよ!」と、バックパッカー“+スクーター”旅が決定した。
なぜ徳島県 神山町へ向かうのか
ぼくらはバックパックを背負い、全国の田舎を駆け巡っている。
徳島県神山町へ行くのは今回で3回目。初めて行ったのは2010年12月。
ぼくは約30キロ、結花は約10キロあるバックパックを担いで、神山町から山を越えて隣に位置する“彩りの葉っぱビジネス”で有名な上勝町(かみかつちょう)まで、山を越えて歩いたのだ。
両町合わせると…ここ1年半で6回も来ている。(その時の出来事はこちらから)
2010年12月、ぼくらは神山町に初めて足を踏み入れ“勢いで”上勝町まで山越えに挑んだ。
疲れは限界…山越えをし始め標高約1290メートル地点で、水筒の水がなくなり、山の湧水を汲み、持っていた小型ガスと飯盒でご飯を炊いた。
山奥…いやはっきり言うと…崖崩れ手前約10メートルでテントも張り、2日間かかった山越えだった…
【神山や上勝町の境の山から流れるダイナミックな川(鮎喰川や勝浦川)】
過酷な山越えだったが、「雨で写真を思う存分撮れなかったし…また行きたいなぁ」と、ぼくは思っていた。
ぼくがそう思う一方、結花は「もう徳島県に行きたくない…」と思うほど疲れ果てていた。
この上りで約10時間、下りは約12時間かかった“山越え”で、徳島県にはもう懲りたと思ったぼくらだったが、神山から上勝への山、山越えで見たダイナミックな岩、ちょろちょろと流れる小さな川や滝、町々を流れる勝浦川や鮎喰川(あくいがわ)など、ダイナミックな“自然”が印象に残っていた。
この印象から…徳島とは今後もつながることになる…
自然の中にあるサテライトオフィス
そんな“ちょっと変わったこと”をやってしまうぼくらだが、神山と上勝の自然が深く印象に残り、2011年6月にまた神山へ行くことになった。
2011年6月、再び神山町へ…サテライトオフィスを構えるSansan(東京)の人々や…自然と共存する“ある人たち”と出会う…
ここから神山での出来事は始まった。
その時、神山を歩いていると、名刺管理システムを開発・販売するSansan株式会社(東京)に勤める人たちと出会った。
Sansanでは、自然が豊かな神山にサテライトオフィスを構え、ソフトウェア開発などをすすめている。
このような環境だと、頭の中もオープンになり、きっと開発も進むんだと思う。
【名刺管理システムを開発・販売するSansan株式会社(東京)に勤める人たち。自然が豊かな神山のサテライトオフィス】
彼らからもろもろSansanや“最近の神山動向”について聞く機会があった。
「会ったことや見かけたこともないけど、この神山には“ヒッピーの親玉”がいる」という話しを聞いた。
この興味深い一言…これは…なんとかして会わなければいけない…
「なに!!これは面白くなりそうだ…」と思い、彼らと別れた。
ぼくは学生時代をヒッピーが多い環境で過ごしたので、あらゆる想像をし始めていた。
会ってみたいなというぼくの願いが通じたのか、道の駅「温泉の里 神山」に行くと…
一目瞭然…“噂のヒッピーの親玉”らしき人たちをたまたま見かけたのだ!
彼らのうちの一人が無性にシュークリームを食べたくなり、道の駅で買いものをしていたらしい。
噂のヒッピーたちとの出会い
【彼らが噂の…彼らとのつながりの始まりはこの神山 (徳島県 神山町 道の駅「温泉の里 神山」)】
これは話しかけるしかない!と思ったぼくは…唐突だったが…
「こんにちは~!もしかして、この辺の“噂のヒッピーの親玉”ですか?」と直球な質問をする…
いつも元気があって、フレンドリーな結花だが…結花にとっては“初めて見る人たち”で…彼らに“びっくり”で黙ってしまっていた…
「え~!おれたちってそんな噂になってるんだ?!」と、みんな笑いながら会話が始まったのだ。
神山の自然と共存する彼ら
その夜、サダさん家族、ホズさん家族と一緒にご飯を食べ、彼らの生活スタイルについて聞いたり、彼らのつくった“心休まる”音楽も聴かせてくれた。(ぼくらはその時の曲がすごく好きで、曲の一部をこの映像の最後に入れている)
その翌日、サダさん、ホズさん、洋大さん、笑吾さん、雄二さん、宮城さんたちと、ぼくらは一緒に、素手で田植えをする関係にまで発展していた…
田植えを楽しくやるために、畑の横では、太鼓「ジャンべ」が鳴り響く…実にユニークで楽しい田植えである。
ぼくらから見ると、彼らは、半自給自足の生活スタイルを送っている。
可能な範囲で、自分たちが必要とする食料を自分たちでつくり、薪で火をおこし料理をしたり、夜は自分たちがつくる音楽で自分たちをエンターテインする。
ぼくらと同じようにパソコンや携帯電話も使うし、必要に応じて、電気やガスも使っている。
ただ“無駄”がない生活を送っているように見える。
まさかここに来て田植えをすることになるとは…しかも楽しい。
自分で食べるものを自分たちでつくる。
【こんな自然を活かした生活スタイルがここにある風力発電により、このような生活スタイルはどうなってしまうのか(徳島県 神山町)】
“原始的(極端に言えば)な生活をベース”に、現代のテクノロジーも取り入れた生活、自然と上手く融合・共存して毎日を過ごしているなぁ、とぼくらは感じていた。
これはまさにぼくらが理想としている生活スタイルかもしれない…っと。
気になる彼らの生活スタイルについては別途、紹介していきたいと思う。
約10か月後また神山町を訪れた
彼らと今後、いろいろと取り組みたいと思う背景から…
2012年4月下旬、また神山を訪れた。相変わらず、自然と現在のテクノロジーを上手く活かした生活スタイルを送っている。
ぼくらが神山に到着した翌日、「みんなで風力発電(風車)の建設予定地の視察へ行く」と言う。
「風力発電かぁ…自然なエネルギーを使っていて環境に優しいんだろう…なんで視察に行くんだろう…」と思い…ぼくらも同行させてもらった。
その様子がこの映像である。私たちは“風力”の専門家ではないが…この映像が少しでも風力発電や、日々過ごす生活での電気の在り方 根本を“考えるきっかけ”になってくれればうれしい。
<田舎のライフスタイルin神山町 編 第1話> – 風力発電&自然と共存する人たち – (約10分の短編動画)
神山の風力発電施設 予定地の視察に同行
ここ神山町では現在、風力発電の建設が開始されようとしている。
風力発電大手のユーラス・エナジー・ホールディングス(東京)(豊田通商が60%、東京電力が40%を出資)が企画・運営し、6年後の2018年(平成30年)までに、高さ最大約150メートルの風車を20基 建設する予定。
建設に要する年数はわずか2年と言われている。
最近、ここ神山では、風車建設計画をきっかけに、エネルギーや環境のこと、子どもたちに残したい神山の未来について考えようと…神山を愛する住民によって「神山の未来」が結成された。
その彼らとぼくらは風力発電の建設予定地の視察に同行した。
再生エネルギーの固定価格買取制度
建設の大きな背景の一つには、固定価格買取制度という新しい法律がある。
この固定価格買取制度とは、風力やソーラーなどの自然エネルギーで発電された電気を一定の期間・価格で、電力会社が買い取ることを義務付ける法律だ。
この法律は、平成24年(2012年)7月から施行される。
この法律に従い、風力発電事業者は、風力発電でつくった電気を、一定の価格で大手電力会社に売ることができる。
一定の価格で、収入は安定する。その利益で基本、風力発電は運営されることになるのだろう。
ちなみに、風力発電から大手電気事業者が電気を買い取るわけだが、その買い取り費用を負担するのは普段電気を使っているぼくら国民側。(詳しくは、経済産業省 資源エネルギー庁のページ)
おそらくだが、「電気ご使用料金のお知らせ」の内訳に、新たな項目と負担料金が追加されるのだろうかと思う。
しかし、風力発電で電気をつくることは、そう簡単ではないと聞いた。
まず、風力発電の風車の羽根は電気で動いていることをぼくらは今回の視察で初めて耳にした。
どうやら、安定した電気供給はそう簡単ではないそうだ。
【この景観はどうなってしまうのだろうか…(徳島県 神山町)】
てっきり、風力発電の風車は、純粋に風の力だけで動くのかと思っていた。 風の強弱問わず、電力を使い、羽根を回している。
風が弱い時、当然のことながら風の力がないため、羽根は電力のみで回っている。
羽根の重さは“トン級”なので、そう簡単には回らない。電気蓄電よりも羽根を回す電気代がかかる。
風が強すぎる時、強風で風車が壊れる可能性があるので、電気で風車の動きを制御して風車を停止させる。
電気を使って羽根を回してでも、1ワットの電気で風車をまわし、10ワットの電気をつくれれば良いのかもしれないが、大量の待機電力も必要そうで…「ん?!」と思ってしまう疑問だ。
自然や普段の生活を犠牲にして建てた風力発電だが…耐久年数にも疑問があるのでは…と思ってしまう事例もある。
【このあたり一帯に高さ最大150メートルの風車が20基 建設される。ぼくらは子どもたちに同じような生活スタイルを残せるのか…(徳島県 神山町)】
少し話しの“場所”が変わるが…
ぼくらは2011年2月、“海底が見える!”と言いたくなるぐらい透明度が高く綺麗な海で人が温かい五島列島の一つの島“宇久島(うくじま)”へ行った。
そこにも風力発電があり、島の至る所で「風力発電反対」の看板を見かけた。
2001年に約3億円かけ、建設された風力発電。高さ約60メートル、羽根の重量は1枚約5トン。
2度の故障による 長期の稼働停止。
修復したが…、その後、2010年12月の落雷でまた破損した。
それ以降、放置状態となっている風力発電。解体で1億円以上の費用がかかるそうだ。
一部報道によると、今後、修理しても、安定稼働が見込めないことから、撤去する予定でいる。結果、3,400万円の赤字で終わった。
【2010年12月の落雷で風車は故障(長崎県 五島列島の宇久島)】
宇久島では、新たに50基の建設が計画されている。しかし、これまであった風力発電の低周波による、健康被害、漁獲の減少、家畜への影響などを島民が懸念していることから、約7~9割以上が反対しているそうだ。
そんな話を現地の島民から聞いたことがあった。
【徳島県 佐那河内村(さなごうちそん)大河さなごうちそん原ウィンドファーム。風力発電…考えさせられる存在となってしまった。】
神山町 隣の佐那河内村(さなごうちそん)の大河原高原(大河原ウィンドファーム)では2008年から、高さ約60メートルの風車が15基稼働している。
それ以前に、佐那河内では、風力発電があったが、(一部報道によると)「風向きが不安定で過重な負担がかかったため」故障した。
簡単に言いかえると、“風力発電が風で壊れた”ということだ。
結果、売電による収入もあったが維持管理費や建設費などのほうが上回り損失 約6000万円で終わったそうだ。
【徳島県 佐那河内村 大河原ウィンドファーム。2008年から15基の風車が稼働した。現在、なんらか影響はないのだろうか…】
このような背景もあり、佐那河内村ではなぜ、2008年以後、風車を新たに15基も建設したのかは…わからない。
いずれ、佐那河内村へ行ったら、聞いてみたい話しだ。
ちなみに、神山町、上勝町、佐那河内村は山を境に、三方に分かれた地域となる。
佐那河内村の大河原高原と神山に建つ風車を合わせると、計35基となり、この地域は風力発電“連峰”となる。
【自然を活用した生活を送る…この山の自然に変化があると…ここでのライフスタイルにどのような変化があるのだろうか】
建設される場所は、神山町、上勝町、佐那河内村の山の境/山の尾根だ。
この建設から利益を得る人たちがいたり、多少のメリットもあるだろう。
地元の道路整備や建設を請け負う企業の収入、設備維持による雇用もある。
神山町には、年間700万円以上の固定資産税も入る。
国的には…原子力発電所より安全なエネルギー施設の建設ができ、原子力依存からも脱却できる。
しかし、神山や上勝含め、田舎に行けば行くほど、自然をベースに生活をしている人たちがいる。
どんな影響が考えられるのだろうか?地元の住民は、そこを一番懸念しているのだ。
【山の沢から水をひき、タンクに水を貯めて自宅の水道にひく(徳島県 神山町)】
沢から水をひいて、それを飲み水やお風呂、畑に活用している…そこに風力発電が建つ…彼らの生活にとって重要な水源なのだ。
自然を犠牲することになれば、そこに住む動物たちの住みかはどうなるのか?
住処や食べ物がなければ、町へ降りるしかない…そうなると「悪者」扱いされる。
自然ありきの第一産業の漁業、家畜、農業などへの影響は?健康被害も懸念されている。
また、風車の素材は、リサイクルできない…ということも聞いたこともある。
そうなる、もし壊れたら、放置状態になるのだろうか。
本当にエコなのだろうか…?
ここに住む人たちにとっては重要な問題だ。
ぼくらは、再生エネルギー買い取り制度で、金額を負担していることから、間接的/直接的に関わっている。
【子どもたちに残したいありのままの自然環境とそれを活用した生活は…(徳島県 神山町)】
田舎では過疎が進んでいるが、「本当に良い場所だ~」と感じるところが沢山ある。
最近では、若者含めあらゆる世代が田舎へ移住する動きもある。
彼らもそんな居心地の良さやそこでの生活スタイルの良さを感じて移住しているのではないだろうか…
ここには「剣山スーパー林道」や「四国の道」などの自然の素晴らしさを体感できるアウトドアスポットも沢山ある。
「電気を欠かせない人たち」と「自然を普段の生活で欠かせない人たち」…お互いをリスペクトしながら進めてほしいものだ。
新たに風力発電が建つ山の尾根には3つの町・村が。法律上、神山の敷地だが…山はみんなで共有していると言っても過言ではない。
“彩りの葉っぱビジネス”の上勝町へも3回行っているが、ほとんどの人たちが自然をベースにした生活スタイルを送っている。
風力発電が建設される場所は、神山町内で、法律上の境界線はある。
しかし、この山は、いくつかの町の生活に深くつながっている山で、彩りの葉っぱビジネスで有名な上勝町にも大きく関わってくるだろう。
両町の話し合いも必要となってくるかと思う。
また、佐那河内村には既に15基もの風力発電が建設され稼働している。
風力発電による、なんらかのインパクトもあるのではないだろうか…メリットやデメリット含め、経験ある地元地域の事例も参考にしたい。
【みんな自然を日々の生活で活用しているのだ(徳島県 上勝町)】
山を共有する地元同士、住民ではないが…神山、上勝、佐那河内が好きで深くつながっている人たち、この環境をありのまま残したいと思っている人たちとも連携して、あらゆる情報を共有して、みんなで議論をして、最適な方向へ進むことを願う。
まとめ ”そもそも新たなエネルギー施設が必要だろうか…
上記以外に…ぼくには根本的な疑問がある。
ぼくらも携帯電話、パソコン、冷蔵庫など、電気を必要とする機器を使っている。
バックパッカー旅をしていても、「携帯電話やパソコンの充電はどうする?」「なんとか上手く自家発電できないだろうか…」という課題にいつもひっかかる。
電気は欠かせない必需品だ。なので、“電気が必要”ということに対してぼくは、否定するつもりは全くない。
【家の水の重要な水源は山の上から…山からの水によってあらゆる生活が支えられている(徳島県 上勝町)】
「そこまでの電気が必要?」「自然やそこに住む人たちのなにかを壊してまで、新たに沢山の電力施設をつくるほど、電気が必要なのだろうか」という根本的な疑問が頭を過る。
(例が極端かもしれないが)「一日、数時間だけでも、(安全で火事が起きない新しいタイプの(?))ロウソクで過ごしたらどうだろうか?」「自家発電できる手回し電力機器開発に投資をする?」「もう少しリラックスして毎日を過ごし、電力なしで、休めるような生活スタイルを過ごす?」など、山、川、動物などの生態系や自然、それを活用する地域の生活に何らかの影響がありそうな人工的で大規模なエネルギー施設を開発するだけでなく、もう少し原点に戻って議論ができないのだろうか。
【七輪と薪を活用して料理。その薪も山の自然からのめぐみ(徳島県 神山町)】
今後、ぼくら含め、自然と共存する生活スタイルを目指す人々に、この風力発電やエネルギー問題はどのようなインパクトがあるのか…
彼らの議論はまだ始まったばかり…
※写真や動画はぼくらが撮影したものです。音楽はHOZUさん、神山に住む宮城愛さん、サダさんに協力してもらったものです。
【お知らせ】牡蠣<かき>販売のサポート開始! 水揚げ直後の牡蠣<かき>があなたの手元に最速翌日届く!能登半島の“奥” 石川県穴水町岩車の牡蠣<かき>を購入!鮮度抜群なので、牡蠣ならではの臭みなし!ぜひぜひ、ご注文くださいね!^^ |
【お知らせ】『田舎バックパッカーハウス』をオープン!日本初の“住める駐車場” 能登半島にある小さな田舎町<石川県穴水町川尻>にシェアハウスとオフィス、コワーキングスペース、そして、住める駐車場・長期間滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も! |
風力発電と聞くと自然の力で電気を生み出すことができるというイメージがありましたが、その裏では住民の方々の生活や自然界で暮らす動物、植物にマイナス面があることを初めて知りました。原発に変わるエネルギーを考えると、人間に害がないであろう自然エネルギーが良いのではないかと考えていましたが、自然エネルギーを作り出す行程の中で人間にも自然と共存するもの達にもなんらかのマイナスな面があることを知りました。<br />やっぱり現地の人の声や実情を知らないと隠された現実を知ることはできないのだと思いました。
個人的には、そもそも地元住民が望まない建設を行なうことに反対だし、マイナスがプラス面より多いのだと思うが、当然、建設により恩恵を受ける面 (原子力依存からの脱却と代替エネルギーへの活路)や利益を享受する人びと(道路整地や建設を請け負う地元企業、設備維持による若干の雇用)もい るわけで、そっちの意見も若干入れたほうが建設の是非について衡平な議論に繋がるんじゃないかなと思った。<br /><br />こういう投稿を見ないと日常的に思うテーマではないが、地元住民にとっては大変な死活問題で、ばらまき財政と税金の使われ方について政府(つまり は自分を含む国民)が真剣に把握すべき現実だな。
吉村です。先日スマートグリッド関連の講演でフランス政府の人のプレゼン。今や世界のエネルギーの総量の半分は自然エネルギーになっていると。日本にいると、全くそれは感じられないですが、統計はそのようです。<br /><br />例えば水力発電は世界に無数にあって小規模なものを含めるとその実態がわからないくらいなので。しかしダムは自然を破壊して建設されている。山の、川の姿形を変えてしまっている。その影響は計り知れない。それを「自然エネルギー」といっていいのか?<br /><br />ダムは夏の雨不足危機を和らげたりまた治水の目的があるから建設が進んできたのでしょう。自然破壊するけど、人間にとってメリットはある、という理屈で。<br /><br />ところが風力は付随したメリットがない。電力を作るだけのもの。<br />メガソーラーだって、広大な土地を必要とする。パネルの下は太陽の陽が当たらない
イクマ、ごぶさた〜!<br />相変わらず、楽しそうな毎日だね。<br />文章も秀逸!ぜひ、紙媒体でも読みたくなるね。ソトコトとか。<br /><br />徳島は大学時代の友人が阿南に住んでいて、<br />阿波踊りとか,見に行ったよ。<br />村上春樹『海辺のカフカ』じゃないけど<br />神秘的なものがあるよね。森が多いから?<br /><br />エネルギーの問題は難しいよね。<br />個人的経験では、<br />最近の省エネ技術スゴイナって思う。<br />LEDとか感動的だし、エアコンも相当進化してるよね。<br /><br />進化してないのは、むしろ住まい方の方で<br />いくら省エネ3割進んでも、<br />4人家族で、一人一台になれば4倍なんだから、<br />追っつかない…この辺は自分のテーマです。<br /><br />また、色々聞かせて下され。<br />
※以下、上勝町のホームページから抜粋した内容です<br /><br />2012年5月30日<br /><br />■上勝町・神山町ウインドファーム設置計画に係る環境影響評価方法書説明会開催のお知らせ<br /><br /><br />上勝町・神山町にまたがる稜線沿いにおいて事業者が計画中の風力発電所の建設に関し、「環境影響評価方法書」の説明会が事業者の主催で下記の通り、開催されます。<br /><br />なお、本風力発電所の建設は、計画段階であり、確定したものではありません。<br /><br />●第1回 <br />・日時:平成24年6月30日(土) 19:30~21:30<br />・場所:上勝町コミュニティセンター<br /><br />●第2回<br />・日時:平成24年7月1日(日) 10:30~12:30<br />・場所:佐那河内村農業振興センター<br /><br
すみません。知らない人に突然:FBでガーナに行かれたSONYとやらの吉村さんと知り合いになり(面識はありませんが)、徳島のヒッピーとやらの話で思わず懐かしくなって書き込みしましたあ。徳島って真言系もあるし、ヒッピーの元祖藩みたいです。・・・それはそうと、私も遊び半分で36年前の22才の時、サハラ越え(ヒッチハイク)のついでに西アフリカを回った関係で吉村さんと知り合いになりました。その後、企業コースから外れ、ヒマラヤの無電化地帯(電気も水道もトイレもない日本とは比べ物にならない山奥)に30代前半に数年滞在して、小規模水力発電のPMをしたのですが、非常に仕事は面白かったのですが、果たして電気を通して良かったのだろうかと、その時迷いながら仕事してました。その訳:日本での報道と違い、現地に入ってしまえばそれほど貧困というのはないのです。それより農業のでかせぎ問題とか別な問題の方が深刻でした。(=
宇久島の者です。ブログ拝見させて頂きました。島内の殆どの人が反対する中、島内に唯一あった風車は3月に撤去されました。グリーンエネルギーとしては賛否両論有る「風力発電」ですが、主たる目的は風車の建設であり、従たる目的として、クリーンなエネルギーの供給となってる、と言う方もいらっしゃいます。
拝見しましたー。この風力発電によって世の中の総電力が増えることに貢献してるんじゃなくて、政策での買い取り価格の差額で利益を見込んでいるのは、ちょっと厳しいことだね。再生エネルギー=美化しすぎは禁物ということ。。
再生エネルギーの全量買い取り制度の動き…正しいんだかわからなくなってきているような気がします。環境問題…地元の生活に悪影響になれば…それは人権問題じゃないかなぁ… <br />「もう少し原点に戻ろうよ」という議論があってもいいのではないか…っと最近思いますね。
たしかに。結局だれが過剰に利してるのか、ということだとおもいます。
いろいろな生き方がありますが、今回の風力…そもそも新たな場所に新たな電力施設が必要なのだろうか…逆に“無駄”が多くないだろうか…“これ以上必要なものがあるのだろうか…”と最近、“根本を見つめなおす”“見直すべき部分を改めるべきでは…”と思ったりしますね。
※一部補足ですが、宇久島の風車はようやく撤廃されたそうです。