2011-03-04 Backpacking Kyushu Kumamoto - 九州 熊本へのバックパッカー旅

day 99.6 牛深で…北海道の旅人 二階堂さんの“自宅”100系ハイエース訪問

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
100系ハイエース クルマ旅

2011年4月1日、熊本県天草市牛深町 – さて、ぼくらはまだ牛深(うしぶか)にいて、二階堂隆夫さんとの会話はまだまだ続いている。(前回の話しはこちら

二階堂さんは100系のハイエースを“家”として活用し、全国を旅する北海道出身の58歳だ。

ぼくら田舎バックパッカーと二階堂さんは、牛深ハイヤ大橋の高架下で出会い、話しが弾み、ぼくらは二階堂さんのクルマ旅スタイルを探っているところだ。

二階堂さんから「うち(クルマ)の釜 見てみる?」と言われ、二階堂さんのクルマへ向かった。

100系ハイエース クルマ旅

世の中には、本当にあらゆる旅人がいる…と思ったこの日だった。

二階堂さんのクルマであるこのハイエース、運転席と助手席より後ろは、完全にカスタマイズされている。

ぼくらバックパッカーとは完全に違う旅スタイルで面白い。

100系ハイエース クルマ旅

 

クルマに釜だぁ?!

ご飯釜が…クルマに設置された木の棚の上に“ひょい”っと置いてある。

見た目、立派な釜っぽい。

100系ハイエース クルマ旅

1480円なんですよ」と二階堂さん。

ぼくの反応は…

この釜はさすがに重すぎて、ぼくらは歩きなので、持ち運べないなぁ

いやいや…釜の金額や…重さより…

「クルマに釜~~?!」ってところでしょ。

そして、そんな釜の価格よりも気になるのは…このモノ溢れたクルマの中だ。

 

一体なんなんだこのハイエースの中は?

「どこで寝てるんですか?」と尋ねると「ここで」と後ろのベットを見せてくれた。ベットの上にはギターが置いてある。

100系ハイエース クルマ旅 ギター 二階堂隆夫

「でも、失敗したのが、このベットを高くしすぎて、(ベットに)座れないのさ。(北海道に)帰ったとき、修理しようと思ってるの」と、二階堂さん。

このハイエース内で…十分生活できるかもなぁっと考えながら、もろもろ話しを聞く。

しかし…クルマの中は整理されているようには見えず…

“そこそこ”きったないが、とにかくこの…自作スタイルがいい!

だが…バックパッカー旅をして必要最低限のものを持ち歩いているぼくからすると、必要ないものが多そうだなぁという印象も受ける。

ハイエースの中には緊急時のためにポータブルトイレもあるが、一度も使っていないらしい。

「一応、積んでおくか」という感覚で荷物を積んでいくと、クルマの中が満タン状態になる。

旅に出ると、生きていく上でが不要で、次回必要そうなアイテムがわかってくる。

新たに作るものなど、毎回“宿題”がでる。ぼくらは重い荷物を背に担いでいることから、話していることがよくわかる。

 

電気はどうしているのだろか?

バックパッカー旅で困ることは電気だ。

カメラ、スマートフォン、パソコン、ICレコーダーなど、あらゆる電機機器の充電で電気が必要となる。

クルマの場合、エンジンにバッテリーを積んでいるわけだが...このハイエースには3台のバッテリーを積んでいると言うのだ!

この“業界”では、サブバッテリーと呼んでいる。

詳しいことは分からないが…「3台のバッテリーにプラスの線をつなげて、マイナスの線は、車体につなげれば充電できるのよ」と...

100系ハイエース クルマ旅 バッテリー

エンジンとつなげて、走りながら充電する“走行充電”というやつだ。

エンジンのバッテリーが万が一弱ってしまっては困る。そこで、クルマの後部座席、二階堂さんのクルマの場合、「うしろの寝床」下にバッテリーを積んで工夫しているのだ。

バッテリーを積んで、旅に不自由はないそうだ。発電機は騒音がひどいので、バッテリーが一番とのこと。

旅の最中、困ることは、“充電”できるスポットなのでこのバッテリーは実に便利だ...素晴らしい。

ハイエース ポータブルトイレ

また、万が一のため、ポータブルトイレも積んでいる。

しかし、まだ一度も使用してない。「あ~良かったぁ~」となぜかほっとする自分...

クルマの“後ろ”を作るのが楽しみなんだ」と、笑いながら解説を続けてくれる二階堂さん。秘密基地みたいな感じで楽しそうだ!(続きはこちら

 
<前回のストーリー 『day 99.5 旅のトイレ…仕上げに綺麗なお湯を使えば風呂はいらない…という新しい“旅人”的発想』>

<次回のストーリー 『day 99.7 熊本県天草市牛深で…“スゴイ”クルマ旅人との出会い ~ 『万が一グッズ』ばかりの100系ハイエース ~』>

 
●関連するストーリー:

  • 旅の背景はこちらから
  • 【2010年10月】能登半島へのバックパッカー田舎旅こちらから
  • 【2010年11月】四国“左周り”のバックパッカー田舎旅こちらから
  • 【2010年12月】四国“右周り”のバックパッカー田舎旅こちらから
  • 【2011年1月】能登・穴水町岩車椿崎での田舎暮らし体験はこちらから
  • 【2011年2月~3月】福岡県 小呂島、長崎県 五島列島や池島の島々へのバックパッカー田舎旅はこちらから
  • 【2011年3月~4月】熊本県天草へのバックパッカー田舎旅はこちらから

 

IKU - INAKA Backpacker

投稿者の記事一覧

1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

関連記事

  1. 天草 下田温泉 テント 車中泊 day 100.2 熊本県天草市 田舎の“噂”話し ~ 白鶴浜海…
  2. 天草 本渡町 公園 テント泊 day 98 熊本県天草の公園でテント泊した田舎バックパッカー、…
  3. 富岡城 跡 3D映像 テレビ 天草 海中 day 102.2 熊本県天草郡苓北町の富岡城で“懐かしの”3D…
  4. 天草 さくら公園 川 day 101 熊本県天草市下田温泉 バックパッカー歩き旅とクル…
  5. 熊本県 天草 苓北町 松野さん Kumamoto Amakusa Reihoku Matsuno 熊本県苓北町でアリューシャン列島 “超”遠洋漁業のお話し
  6. バックパッカー 天草 若宮海水浴場 テント 野宿 キャンプ day 103.1 熊本県天草市五和町 若宮海水浴場での綺麗な海…
  7. 中川生馬 day 100 田舎バックパッカーとクルマ旅人、天草のお万ヶ池公…
  8. モバイルハウス 動く家 ハイエース クルマ旅 車中泊 “動く拠点”『ファミリーワゴンC』導入 移動型定住『モバイル・ハ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


VANLIFE特集 バン・車に暮らすとは?

VANLIFE Feature article バンライフ 特集 車上生活 車中生活

Pickup Post

Lunch spot Georgian restaurant in Anamizu Ryu Cru リゥ・クリゥ ジョージア 穴水町 【田舎体験 最終日】ジョージア“風”料理「リゥ・クリゥ」へ ワインかノンアル・サングリア付で950円! day 7 石川県穴水町で岩本さん、倉本さんとの出会い 観音寺 伊吹島 藤代 day 27.1 香川県 観音寺駅での“とんでもない”偶然 ~ 藤代さん家族との縁 その2 ~ 石川県 穴水町 スーパー お店 どんたく ishikawa anamizu supermarket dontaku 【能登での田舎暮らし】“ほどよい”田舎・能登穴水町のスーパー『どんたく』の“魚”事情 ~ “あさとれ”アジ10尾以上で200円?! ~ 穴水町 岩車 キリコ祭り 【メディア掲載】北國新聞と中日新聞にキリコ祭りの田舎体験の記事

日本初の住める駐車場・車中泊スポット「バンライフ・ステーション」併設型 シェアハウス in 能登・石川県穴水町

能登・石川県穴水町岩車の牡蠣<かき>販売サポート中!

Selling Oyster from Noto Anamizu Iwaguruma Ishikawa 能登 穴水町 岩車 牡蠣販売
田舎暮らし, バックパッカー, 生き方, ライフスタイル, キャンピングカー, バンライフ, 車中泊, 能登, 人生の選択, 移住, 自由な働き方
  1. 道の駅湘南ちがさき,車中泊,キャンピングカー,湘南,茅ヶ崎,バンライフ,道の駅,オープン情報,神奈川県,旅,休憩スポット
  2. 能登町,あばれ祭り,キャンピングカー,車中泊,バンライフ,田舎バックパッカーハウス,宿不足,イベント送迎,Carstay,奥能登,能登半島地震,能登旅行
  3. キャンピングカー,仕事,ハイエース
  4. 田舎バックパッカーハウス,穴水町,キャンピングカー,夏休み体験,CATSアウトドアクラブ,能登半島,ワイルドキャンプ体験,アウトドア教育"
  5. 石川県 子育て,石川県 移住,石川県 移住者,穴水町 子育て,穴水町 小学校,穴水町 川尻,穴水町 移住者,能登 田舎, 能登 移住者, 田舎 学校, 田舎 小学校, 地方 暮らし, 地方 小学校, 向洋小学校
  6. 車中ワーク,便利な道具,アイテム,タブレット,スマホ,車中泊 インターネット

車中泊スポットを探す!

vanlife RV station バンライフ 車中泊 車旅

Pickup Post

  1. 鎌倉 樹ガーデン 穴場 カフェ
  2. 旅の背景 理由 田舎旅 バックパッカー backpacker background in Japan
  3. 中津川

ランキング

人気の投稿とページ

【バンライフ/キャンピングカーで立ち寄りたい】湘南の道の駅「湘南ちがさき」で、海の香りと地元グルメに癒される車中泊旅
能登半島・石川県穴水町のシェアハウス、長期間 車中泊滞在“バンライフ移住”可能な“住める駐車場”『田舎バックパッカーハウス』について
【田舎でITレビュー】DSDAスマホを使う理由
デルのノートパソコン 購入半年で三度目の修理、デルの最悪なサポート対応を暴露
一般人のテレビ出演、どれぐらいお金をもらえるのか?
【能登での田舎暮らし】草刈機で足の指を切ったってお話し(痛々しい写真あり)
田舎体験:オレゴン大の友人ファミリー 初の能登で『洋上パーティー』
田舎バックパッカーハウスの概要とご利用料金について
スズキ 軽ワゴン「エブリイ」をほんの5つのアイテム・約6万円、瞬で簡単に車中泊仕様「軽キャンピングカー」風にする方法
day 33.3 愛媛県 八幡浜 大島 民宿を営む木村さんとの出会い
PAGE TOP