2011-03-04 Backpacking Kyushu Kumamoto - 九州 熊本へのバックパッカー旅

day 96 熊本県三角町で“戦争”と“震災”の違いについて語る75歳のおばさん

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三角みかん 坂園


 

熊本県宇城市三角町 – おばさんは、ステージでの演劇や歌のための、ドレスを補修している。(前回の話しはこちら

昔は、剣士関連の関ヶ原、伊達正宗など、剣を使って歴史的な演劇をしていたそうだが、足を悪くして、今では歌うのみ。

子育てが終わってから、演劇や歌などを始めたそうだ。

「もうそろそろあの世生きよー」と、おばさんは冗談で笑いながらぼくらに言い、「私いくつに見える?」と笑顔で聞いた。

三角みかん 坂園

「ん~~50代ぐらいですか?!」と答えると、「うまいね~」と皆でげらげら笑うが、ホント…それぐらいに見えたわけだ。

このおばさん、実は既に75歳。名前は坂園さん、出身は関西エリア。

坂園さんは戦争の経験者だ。坂園さんが小学校2年生の時に終戦した…などなど、話していると、東北沖大震災の話になった。

「東北沖地震は大変だが、戦争のころはもっとひどかった」の一言から…戦争に関する話しが始まった。

戦争の被害状況は今震災現場で起きている大震災の被害状況に似ているところがあるが、当時 戦争で被害を受けた場所には、“支援”がなかった

と話す。戦争当時、坂園さんは疎開して、九州へ移住したそうだ。

ぼくらもいずれ、田舎移住を検討しているが、ぼくらの“移住”とはわけが違う。

震災や戦争が起きたとき、現在では、国内外の支援システムが整っているが、当時の戦争では支援なんて存在しなかった

お風呂も入れず、頭には虱(しらみ)がわき、白い粉のようなものを頭につけて、タオルで頭を巻いて、虱を殺して、死んだ虱を頭から落としていたそうだ。

常にB29戦闘機の恐怖もあった。

三角みかん 坂園

空襲があるときは、全身を畑の泥に沈めて、息を殺して撃たれないように死んだふりをしていた。

お金には価値がなく、田舎では物々交換が基本

農作物と着物などを交換していたそうだ。衣類と食べ物が生きるために重要だった。

たまに、災害と戦争の違いについて、人に聞かれるそうだが、坂園さんは

災害/震災があった場所に、“敵の弾がばらばらと落ちてくる恐怖”と、“支援がない”をイメージしてほしい

と回答するそうだ。

人生の中で“苦労”があると、その教訓からか…“楽”になったとき、ありがたく感じるだろう」と…締めくくった。

坂園さんから、ミカンに似た果物のデコポンと飴をいただいた。

皮が厚くなったミカンのようだが、かなり甘くて美味しい。この前食べた愛媛県の興居島(ごごしま)みかんより甘いかもしれない。

ところであなたたちどこに泊るの?」と、おばあさんに聞かれた。

「ぼくらは、テントと寝袋で寝泊まりしてるんですよ」と答える。

それは安いわね。ホテルとかもったいないしね。あなたたち利口ね。そんな旅経験も貴重ね」と言われる。

そう言われたのは初めてだ。

このあたり周辺で、テントを張れそうな場所について相談すると、「近くの公園で張っても大丈夫だろうし、早く片付ければ、お店の側でも大丈夫だろうよ。特産物店前の屋根があるところでも大丈夫じゃない?」とアドバイスをもらった。

坂園さんは17:00ごろ、お店を閉めて、家に帰って行った。毎日、9:00ごろ、お店はオープンするそうだ。

お店を出た後、売店で、黒糖パン、たこの姿焼き煎餅を買う。

瓶からペットボトルに入れ替えたウィスキーと一緒に食べた。瓶のままお酒を持ち歩くと…重いのだ。

この黒糖パンは手作りで、中に何粒もの大きい黒糖が入っている。このパンは美味しかったので、2つも買ってしまった。

熊本県 三角町 テント泊

さすがにお店の側/すぐ隣でのテント泊は気が引けるので…

今日はこの近くの海辺の公園でテントを張って、翌日を迎えることにした。

明日は天草だ。

ぼくらの今後の人生を変える一つの“きっかけ”となる人との奇妙で“微妙な出会い”が天草で待っている…(続きはこちら

 
<前回のストーリー: day 95-96 バックパッカー、夜行バスで横浜から博多経由 天草へ

<次回のストーリー: day 97 熊本県天草 朝から公園でドライカレー作るバックパッカー夫婦

 
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●関連するストーリー:

  • 旅の背景はこちらから
  • 【2010年10月】能登半島へのバックパッカー田舎旅こちらから
  • 【2010年11月】四国“左周り”のバックパッカー田舎旅こちらから
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  • 【2011年1月】能登・穴水町椿崎での田舎暮らし体験はこちらから
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  • 【2011年3月~4月】熊本県天草へのバックパッカー田舎旅はこちらから

 
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1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

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