2011-02 Backpacking Kyushu - 九州へのバックパッカー旅

day 90 鹿400頭が住む五島列島の野崎島 ~ 無人島で船旅人との出会い ~

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2011年2月9日(水)- ぼくらバックパッカーは現在、小値賀島(おぢかじま)のぶうさんこと、今田光弘さんと、美保さん宅で民泊中。(前回のお話しはこちら

deer island in Nagasaki 鹿の島 小値賀 長崎県

五島列島 野崎島へ。バックパッカー田舎旅はまだまだ続くよ。この島は無人だけど、島には400頭の鹿が住みついているという。400頭の鹿がギッシリ?!イメージしにくいね。

一昨日から、ぶうさん宅で移住の秘訣や田舎暮らしなど、小値賀でのライフスタイルについて話しを聞かせてもらった。



貴重な経験を聞くことができ、自分の中にある理想についていろいろ考えることができた。旅先での話しは、自分の考えが整理されたり、中で眠っているものを引き出してくれるね。

そして、この日、ぼくらは、宇久島(うくじま)にいたときから、いろんな人たちに薦められていた西海国立公園(さいかいこくりつこうえん)の一つ「野崎島(のざきじま)」へと出発した。

この日、6:00前に起きて、野崎島へ出航する船がある港まで、美保さんに車で乗せてもらった。ぶうさんや美保さんには本当に感謝。

そして港でまたまた更なる驚き&偶然が!

なんと!偶然にも、5日前に宇久島で出会った、観光協会の埼玉出身の猪鼻聡(いのはな さとし)さんと佐世保出身の木山憲太郎(きやま けんたろう)さんがいたのだ。(彼らとの出会いはこちら

猪鼻さんと木山さんは野崎島の観光動向などを視察しに来たそうだ。

deer island in Nagasaki 鹿の島 小値賀 長崎県

五島列島 野崎島について。船を降りると、若干古い概要かと思われる看板がたっている。その隣にはトイレがあるが、少し行くのを拒みたい。水を飲んだりはしないほうが良いとのことだった。

ちなみに野崎島への町営船は、1日往復2便のみ運航。乗船料500円。

野崎島は実質、無人島のため、渡航の際、NPO法人おぢかアイランドツーリズム協会(IT協会)Tel 0959-56-2646)に事前連絡が必要だ。

7:45ごろ、野崎島に到着。島では、林道が整備されている。

観光のためだろうか。

到着早々、人慣れしている2頭の鹿が船の音とともに、港へとやってきた。

さっそく鹿のお出ましだ。

鹿がそこらにいるとは聞いていたが、まさか、こんな身近で沢山の鹿を見られるとは思ってもいなかった。

少しは探さなければいけないものかと思っていたが、港にいるではないか!

deer island ojika in Nagasaki 鹿の島 小値賀 長崎県

五島列島 無人の野崎島。住民登録をしているのは一人だけ。この島には400頭の鹿だけが住んでいる。うち2頭は人慣れしている。こんなに近づいても離れていかないんだよね

船のエンジン音にひかれ、ぼくらをウェルカムしてくれた2頭の鹿は近くに寄っても逃げない。その他の鹿は、ぼくらが20メートルでも近寄ると走って逃げてしまう。

おそらく餌付けされ、人慣れしていると思われる。

猪鼻さんと木山さんは、小値賀の観光協会のツアーガイド(IT協会)に、野崎島を案内してもらっている。申し込めば、ガイドをつけることができ、野崎島の概要や歴史などを説明しながら、島を案内してくれる。

野崎島の周囲は19.24キロ。小中学校は、1985年(昭和60年)3月に廃校。

2003年(平成15年)から、人口は1人だが、住民登録しているのみで、実際は小値賀に住んでいるらしい。

なので、実質、野崎島に住んでいるのは、野生の鹿 約400頭のみ。

deer island ojika in Nagasaki 鹿の島 小値賀 長崎県

五島列島 野崎島 – 今はもう無人。家の中は荒れていて、鹿の糞がそこらに転がっていた。

港付近にある家をみる。廃屋がそこらに沢山ある。そして鹿の糞がそこらじゅうに転がっている。鹿の糞は、パチンコ玉と同じぐらい小さい。家の中にも、糞が転がっていて、鹿が入った形跡がある。

糞がそこらにあるが、別に臭いわけではない。無臭だ。

それよりも野崎島の港にあるトイレの方が、とんでもないことになっていた。正直、このトイレに入ってまで用を足したくない。それぐらいのレベルだった。

宇久島観光協会の猪鼻さん、木山さん、彼らをツアーしているIT協会の人たちは、島のアウトドア施設「野崎島ワイルドパーク自然学塾村(がくじゅくそん)」に向かって歩いて行った。

deer island ojika in Nagasaki 鹿の島 小値賀 長崎県

五島列島 野崎島へ乗船者を迎え入れてくれた野生の鹿2頭。

今朝の野崎島への乗船者は、さっきまで一緒だった猪鼻さんたちだけ。

そして、「野崎島ワイルドパーク自然学塾村」には館長さんと従業員さんのみしかいないそうだが…歩いていると、港に船がもう1隻。

プライベートのヨットだ。そして、そこには人の気配が。ヨットで、なぜ野崎島に?この人は一体誰なんだ?!

deer island ojika in Nagasaki 鹿の島 小値賀 長崎県 船旅

五島列島 野崎島の港に浮かぶ“ミステリアスなヨット” 早朝、小値賀から野崎島への船に乗っていたのは、ぼくらバックパッカー夫婦、宇久観光協会の猪鼻さんと木山さん、そしておぢかアイランドツーリズム協会のガイドさんだけだったよね。一体誰なのか…よし!まずは挨拶からだ!

ぼくらがそんな人を気にならないわけがない。近寄ってみる。どうもこのヨット、生活感がある。

つい昨日、理想のライフスタイルは“移動型”と考えていたが、そんな想いが強かったのか、もう次の“理想”なライフスタイルを送っている人と巡り合うことができたのか。

しかも無人島の野崎島でだ。

ぼくらは、どれだけ人との出会いについているんだ。

話しかけてみようじゃないか (続きはこちら

deer island ojika in Nagasaki 鹿の島 小値賀 長崎県 船旅

<前回のストーリー 『day 89 五島列島 小値賀 野崎島へ行けるのか?!理想的なライフスタイルを考えた二日酔いの朝~小値賀での薪割りとオレゴンでの高校時代…』>

<次回のストーリー 『day 90.1 五島列島 野崎島 風を操る“遊船人”的ライフスタイルの菊池さんとの出会い 人口実質0人・鹿400頭が住む無人島で』>

deer island ojika in Nagasaki 鹿の島 小値賀 長崎県

【関連する「冒険する人生の記録」in 五島列島 編】

● バックパッカー田舎旅 in 五島列島 宇久島でのストーリーはこちら

● 「バックパッカーが参加した…牛の競り『牛市』」のストーリーはこちら

● 「交番でのテント泊から始まったバックパッカー田舎旅 in 五島列島 小値賀」でのストーリーはこちら

● 「バックパッカー meets ブロッコリー農家のぶうさん&美保さんin五島列島 小値賀」はこちら

● 「『飲んじょるか?!』 in 五島列島 小値賀」はこちら

● 「オレゴンでの高校時代と“薪割り”」はこちら

 

 
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投稿者の記事一覧

1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

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