2011年2月3日(木) – 今日、ぼくらは一日中、宇久島を散策した。
キムチ雑炊の晩御飯後、大変ありがたいことに今晩も重村重信さんのお宅でお世話になるのだが、19:00過ぎに、重村さんが宇久に移住したとき以来、お世話になっている酒屋「八番」(畠中酒店)の畠中茂雄(はたけなか しげお)さんを紹介いただき、畠中さんのお宅でお風呂に入れさせてもらうことになった。(重村さんとの出会いはこちら)
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五島列島・宇久島(長崎県)酒屋「八番」の畠中さん夫妻と結花 |
これも実にありがたい!池島以来…ぼくらはお風呂に入っておらず…頭が若干痒い。炭鉱で栄えた池島の銭湯以来の…またも…お風呂からの出会いだ。(その時の話しはこちら)
“お風呂”というのは、“温かい人との出会い”へとつなげてくれるのだろうか…
畠中さんは、宇久町商工会の会長でもある。家には、奥さん、娘さんの絵美さんもいた。絵美さんは、「八番」の小店舗で港前の大通りにある煙草と酒屋「エトワール」のお店を経営している。畠中さん家族は明るくてフレンドリー。
ぼくらはもろもろバックパッカー旅の理由について話し始め、手短に自己紹介。
「ここは海もきれい、畑もあるし、みんなゆとりある暮らしをしたいけど、現金を稼ぐことが難しいよね」と絵美さん。物々交換が多いだからだろうか…。いや、田舎では、就職先を見つけることが難しい。現実、現金を稼がないと、暮らしていけない。今の時代、完全自給自足型の生活ができたとしても、多少の税金、保険、公共料金などを支払う“お金”が必要となる。
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五島列島・宇久島(長崎県) 酒屋「八番」の 畠中絵美さんと愛犬トイプードル |
絵美さんは18歳~20歳まで、都内の鎌田で仕事をしていた。交通事故にあってしまい、4ヶ月間、宇久島で安静にしていた。それ以来、宇久島に住んでいるそうだ。「東京には一度、憧れで行く程度。混んでるしねぇ…」と重村さん。確かに東京には、なにもかも一極集中していて、混雑しすぎている。
混雑を楽しむこともあるが、もう少しスペースが欲しいと思うことは多々あった。
絵美さんは旅人慣れしている雰囲気だった。以前、女性の旅人を泊めてあげたことがあったそうで、それ以来、毎年、絵美さんのところに泊りにくるそうだ。出会いはシンプル。その旅人は宇久島で薬屋さんを探していて、その時に絵美さんと出会い、家でお茶をして仲良くなった。その流れで、絵美さん宅に泊まり、二人の“つながり”がはじまったそうだ。
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五島列島・宇久島(長崎県) 畠中絵美さんの愛犬トイプードル |
ぼくらは、宇久島の次に、小値賀(おぢか)に行き、五島列島を南へと下っていくことを話すと、皆から野崎島(のざきじま)に行くことを薦められた。
野崎島がきれいらしいが…一体その島になにがあるんだろうか。
あまり遅くまでいるのも悪いので、畠中さんにお礼を言い…重村さん宅へと戻って行った。
「明日、絵美さんのところに遊びに行こうかね~」と結花に話す。
ちなみに今晩で、5日連続の田舎バックパッカーによる“民泊(みんぱく)”となる。(翌朝へと続く)
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