2011年2月3日(木) – ぼくらは、重村重信さんに車で宇久島(長崎県五島列島・最北端の島)を案内いただき、島散策をしていた。(前回のストーリーはこちら)
行ったところは、スゲ浜海水浴場、大浜海水浴場・キャンプ場、蘇鉄(ソテツ)の巨樹がある三浦神社、乙女ヶ鼻園地、火焚崎、神の浦港。宇久島の一連の観光スポットへと連れて行ってもらった。
ときには縄文時代…平清盛の弟 平家盛について…深すぎて解明できない内容に陥りながら。(重村さんとの出会いはこちら)
ぼくらは宇久平の重村さんの自宅へと戻る。
重村さんは真夜中の釣りに備えて、休まなければいけないので、ぼくらはこれから独自で歩いて宇久島を散策する。テント、寝袋、自炊道具が入ったバックパックは重村さんの自宅に置かせてもらっている。
ちなみに、重村さんに連れて行ってもらったルートは、宇久観光バスでも回ることが可能。
フェリーや高速船の発着所「宇久ターミナル(宇久平)」から、小値賀(おぢか)の柳港への定期船が発着する港がある「神の浦」(宇久平の港からももちろん小値賀へ行ける)、「本飯良」バス停で降りれば(少し歩かなければいけないようだが)平家盛(平清盛の弟)が船を隠して上陸したと言われている「火焚崎」へも行ける。
もうすぐお昼。大瀬戸の岡﨑製パン所の岡﨑好昭(おかざき よしあき)さんからもらったパンが残っていたので、パンを食べる。
1日たっても美味しいけど、やっぱりパンは焼き立てがうまい!(岡﨑製パン所の岡﨑好昭さんとの出会いはこちら)
さて、どうするか…
ぼくらは宇久島で一番標高が高いと思われる“山”へと向かって歩くことにした。
山へのルートは適当…まぁ、山は高いから見える。歩いていればそのうち着くだろう。ちなみに、その山は、“城ヶ岳(しろがだけ)”と呼ばれる。
宇久高校内をのぞいてみると、高校の校庭では、塩化カリウムがまかれ、グラウンド整備がされていた。なんか懐かしい光景だなぁ。
この宇久高校には、64名の学生がいるそうだ。
とにかく、適当なルートを進み、城ヶ岳へと引き続き進む。
どこを歩いても、“スペース感”がある。混雑していないなぁ~。
ぼくらには、住む場所のあらゆる選択があったわけだけど、「なぜ首都圏で仕事をすることを、選んだのだろうか。仕事が都内にしかないと思っていたから?出身地が都内近辺だから?都内以外には就職先がないと思っていたから?でも、昔の人たちは、場所問わず会社を創ったり…自分たちで仕事を創ってきたんだよなぁ。ぼくらにも昔の人たちと同じように選択肢がある」と、そんなことを考えながら、宇久を散策を続ける。
それにしても、この島には、牛が多い。牛は…のんびり暮らしている。
山へと向かい、畑のそばを通る。1人のおじさんが畑で何かをしている。畑…というよりも芝生が生えた畑?!この芝生で…何をやっているのか気になる…
おじさんにもっと近づいてから挨拶すればいいものの、「こんにちは~!」と、遠くから大声で挨拶。
「何をされているんですか?」と話しかけた。
おじさんは、牛の堆肥(たいひ)を“牧草となる畑”に蒔いている最中、ここで“牛用の草”…牛の飼料となる牧草を育てている。
この育てた草で自身の牛を飼養しているのだ。おじさんの畑は約数十枚。畑1枚の大きさは、約40メートル×10メートル。畑3枚が、約1~2匹の牛の飼料となる。
どんだけ、牛たちは食べるんだ!
牛用の草をこんなに“しっかりと”育てているとは知らなかった。その辺に生えている雑草や芝生を単純に食べさせているだけかと思っていた。
牛の飼料は、「燕麦(えんばく)」と呼ばれるそうだ。刈り取らないと、文字通り、麦の実がなるらしい。この燕麦、実はオートミールなどの原料にもなる。
この田んぼの、燕麦以外に、農協から購入した飼料を混ぜて、牛を飼養する。1枚の畑にある草は、約10日間もつそうだ。燕麦が牛の餌になる高さまで成長するまで約6カ月かかる。
ぼくらが草に寝られる程度の大きさ10~15センチぐらい?になるまでは、約2カ月。
おじさんは、5匹の牛を育てていて、おじさんの子牛は宇久で育てられた後、競りにかけられて島外の酪農に売られる。
兵庫県の有名ブランド牛「但馬牛」の“牛”になることが多いらしい。要するに、ここ宇久では、有名ブランド牛の“元”となる種牛が売られているのだ。
日本の西にある遥か遠くの五島列島の“宇久島”で、全国の有名牛の“元”となる牛を育てていたとは。
但馬牛、神戸牛、松坂牛など…有名な牛のブランドの“元”が、別の地域で育てられているとは知らなかった。(続きはこちら)
<前回のストーリー 『day 84.2 五島列島 最北端 宇久島まで 平清盛の弟・家盛も手漕ぎ舟で!? ~ 宇久島の風力発電 ~』>
<次回のストーリー 『day 84.4 うろうろと散策…「なんで結花は“ひょこひょこ”と付いてくるんだ」と、ふっと…考える』>
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