2010年12月18日(土) – 今日、ぼくら“田舎バックパッカー”は日振島に向けて、11:30の定期船で宇和島港を出発した。(前回の話しはこちら)
日振島(ひぶりしま)の明海(あこ)の港に到着すると、釣人の二人と出会った。彼らは今夜、明海の待合所で寝るらしい。「あぁー、さき越された…」
ぼくらは朝から何も食べてなかったので、港の待合所で飯盒を使ってご飯を炊き、ふりかけご飯を食べた。
夕方まで、重いバックパックを待合所に置いて、喜路(きろ)方面へと行ってみることにした。喜路までの道のりは、約6キロあるそうだ。
日振島では鯛(タイ)、縞鰺(シマアジ)、カンパチ、マグロなどを養殖している。
まず、ここで出会った二人の釣り人と、喜路とは逆方面の日崎海水浴場まで行ってみた。
保育園を通り過ぎて、日崎海水浴場に到着。海水浴場の施設のグラウンドは、イノシシに荒らされ畑が耕されたかのようだった。
海水浴場にあった建物も…「ここ毎年オープンしてるのかなぁ…」と思うほどの静けさだった。まぁ、12月中旬だし、静かか… 釣人と別れ、喜路へと向かった。
ちなみに、この島では、グレ、タイなどが釣れるそうだ。
喜路まであと1キロ手前あたりで、ナインティナインの岡村似の人が犬の散歩をしていた。
濱孝明さんと犬のモンローだ。濱さんは、とにかく岡村に似ている。ナインティナインの岡村氏が少し…おじさんになった感じだろうか。
自分でも「岡村似コンテストで準優勝した」と言っているぐらいだ。これが事実か冗談なのかは知らないが、とにかく似ていた。
濱さんは中学卒業後、日振島を一度出た。その後、日振島に戻り漁師をして、現在養殖の生簀(いけす)掃除の仕事をしている。
一台を掃除するのに約3時間かかり、毎朝7:00から開始する。日振島で養殖している魚は、魬(はまち)、カンパチ、真鯛などで、これら魚の生簀は四角い。鮪(まぐろ)も養殖している。鮪は円をかいて泳ぐので、鮪の生簀は丸い。
直径33メートルぐらいあるそうだ。冬は、6.5ミリの厚さ、夏は5.5ミリのウェットスーツを着て一日中掃除をする。
生簀につく海藻などを取り除くなどして、掃除することにより、魚は、常に新鮮な海水でストレスなく成長できる。
この島での夫婦の暮らし方は、旦那さんは島に残り漁をする。そして奥さんは、子どもの学校教育のために、町に出ることが多いそうだ。結婚していない女性は、都会で就職することが多いとのこと。
島で結婚式が開催されることは少ないらしい。仕事の取引先が島外にあるため、宇和島など四国本土で開催されることが多い。島内での出会いは少なく、男性の独身が多かったりするなどで、島での結婚が難しい。現在、消防団には25歳から60歳までの約60人の男性がいる。うち、25人が独身だそうだ。
濱さんによると、7月から8月末まで、海水浴場がオープンになる。1980年ごろは、日振島も賑わっていたそうだ。神戸薬科大学のワンダーフォゲールというアウトドア系のサークルとも3年間ぐらい合宿交流をしていたそうだ。(今、交流があるかはわからない)
「島や田舎はいいよ。自由に暮らせる。好きなときに仕事をして、時間に縛られることなくね。都会のサラリーマンは9:00~18:00まで会社に『ぎゅっと』自分の時間を縛らて暮らす」と濱さんは言う。
確かに、常に時間に縛られているし、毎日18:00 過ぎるまで仕事をする。18:00で終わったらラッキーなほうかもしれない。リラックスでき「気軽だ」と感じる日は滅多にない。
濱さんは軽トラックで喜路へと戻っていた。ぼくらは歩いて、喜路へと向かった。喜路に入ると、廃屋となったぼろぼろの旅館が建っていた。今にも屋根や塀が崩れ落ちそうなので、黄色のテープで囲ってある。
日振島の人口は、約400人弱。小学校には8人、小学6年生は1人。中学校はない。運動会は、子どもから大人までみんな参加して、楽しむスタイル。日振島ではお祭りが、毎年6月15日に開催されるそうだ。
さて、ようやく日振島の喜路に到着する。日振島はどんなところなのだろうか…(続きはこちら)
< 前回のストーリー 『day 54 愛媛県日振島へ ~「なにがあるかわからないけど、とにかく行ってみっか」~』 >
< 次回のストーリー 『day 54.2 愛媛県 日振島の若手ハンサム養殖業者の笠岡彰さんと元気な子どもたちとの出会い』 >
【お知らせ】牡蠣<かき>販売のサポート開始! 水揚げ直後の牡蠣<かき>があなたの手元に最速翌日届く!能登半島の“奥” 石川県穴水町岩車の牡蠣<かき>を購入!鮮度抜群なので、牡蠣ならではの臭みなし!ぜひぜひ、ご注文くださいね!^^ |
【お知らせ】『田舎バックパッカーハウス』をオープン!日本初の“住める駐車場” 能登半島にある小さな田舎町<石川県穴水町川尻>にシェアハウスとオフィス、コワーキングスペース、そして、住める駐車場・長期間滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も! |
キャンピングカーレンタル、車中泊スポットの検索や予約ならバンライフのプラットフォーム「Carstay(カーステイ)」が便利! |
ありがとうございます!<br />日振島で猪について書いているなんて、そうとうな「猪」特集を書いているんでしょうね。<br />日振島には猪がたくさんいるようです。ぼくらが行った時期はここに書いている通り、12月だったからでしょうか、猪の被害がすぐにわかる雰囲気でした。12月で、海水浴場は閉まってますし、だれも整備をしてなかったので、海水浴場のグラウンドが、「耕された状態」になっていました…。<br />日振島だけでなく、四国の島々は、猪対策にかなり困っているようですよ。(特に11月に行った怒和島で猪被害について良く聞きました)<br />ただ猪も食べ物に困っている、猪の土地でもあった…ことなどを考えると、全て猪のせいにすることは難しいところです。<br /><br />また、これから、日振島の続編を載せていきますので、是非見てってください!次は養殖現場についてです。ぼくは養殖に関して、
facebook へシェアさせて頂きました。<br /><br />Mixiでは猪の記事を書いている日振島在住の男性と友達です。<br /><br />先月、ジャズライブで初対面でした。