2010-12 Backpacking Shikoku Islands - 四国へのバックパッカー旅

day 50.4 サントリーニ島の“和風”バージョン 高知県 沖の島

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Okinoshima island in Kochi Japan 高知県 沖の島 人口200人 石造り 島 サントリーニ島

2010年12月14日(火) – ぼくらが、どでかいバックパックを担いでいるので、会う人会う人に「どこからきたの?」と聞かれるが多い。

Okinoshima island in Kochi Japan 高知県 沖の島 人口200人 石造り 島 サントリーニ島

「鎌倉から来ました」と返答すると、「沖の島は、鎌倉と関係しているんだよ」と言われる。沖の島は鎌倉とつながっている。

鎌倉時代、幕府の重臣だった三浦大助の孫に、三浦則久がいた。

事情はよくわからない、三浦則久はなんらかの罪で政敵の北条家に追われ、一族と家来とともに三浦半島から西へと逃れたそうだ。

三浦一族は、沖の島の「仏が峠」に住居を構え、生活していた。



三浦家一族の墓 数十基の石碑は、沖の島の中央部の妹背山より、登山道を800メートル弘瀬側に下った場所にある。

そんな背景から、三浦家が沖の島の最初の定住者とされている。

三浦家は島民から「ご先祖様」と呼ばれているそうだ。沖の島で出会う人たちから、鎌倉との関係をよく耳にした。

高知県 沖の島 石造りの道の外壁、家には干棚(ひだな)がついてる。道や家の造りなど、村全体が本土の造りとは違う。外壁などが石で造られ、どっしりと“頑固”そうで頑丈そうな土台に、家がゆったりと“胡坐(あぐら)”をかいている。家には文字や絵が描いてあったり、カラフルに色をつけていたりと、個性があり、優しさと穏やかな雰囲気が感じられる。

磯釣り、ダイビングの他、沖の島では、だるま朝日と夕日の両方を見ることができる。光の屈折により、太陽が水平線にとけ込んで、その景色が「ダルマ」のように見えるため「だるま朝日・夕日」と呼ばれている。

Okinoshima island in Kochi Japan 高知県 沖の島 人口200人 石造り 島 サントリーニ島

だるま朝日・夕日は、冬場の大気と海水の温度差が大きく、冷え込みが激しい晴れた日に、海面から立ち上がる水蒸気によって光が屈折して発生する。

11月から2月ごろに、見ることができるそうだ。

Okinoshima island in Kochi Japan 高知県 沖の島 人口200人 石造り 島 サントリーニ島

村の造りは…

弘瀬や母島の村の通りは、古風な岩・石で造られている。そんな、石段や石垣を見ていると、(別に行ったことはないが)東洋のギリシャ・サントリーニ島のような風景の石造りの島だ。

Okinoshima island in Kochi Japan 高知県 沖の島 人口200人 石造り 島 サントリーニ島

そして、ほとんどの家に、干棚(ひだな)と呼ばれるバルコニーがついている。こんな風景をみていると、ギリシャのサントリーニ島の和風バージョン。

Okinoshima island in Kochi Japan 高知県 沖の島 人口200人 石造り 島 サントリーニ島

2009年(平成21年)3月、この石段は、「島の宝100景」に選定されている。

その後、弘瀬の定期便の待合所となりにテントを張ったのだが。とにかく風がものすごいことになっている。

テントを張るのも苦労した。まずテントを地面に敷いていられないのだ。テントをそのままにしておくと風に飛ばされてしまうので、合計で約40キロ弱あるぼくらの荷物を中に置くのだが、それでもテント半分が浮いてしまう。

待合室は24時間開いているので、携帯電話やカメラの電池を充電して、寝るまでそこで待機した。

寝るときに、テントに入る。しかし、何度も言うが、とにかく強風がものすごい。ぼくらが沖の島に来た昼ごろは風速18メートル弱だった。

定期船の欠航ボーダーラインぎりぎりだ。今夜もおそらくそれぐらいの風速はありそうだ。

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1時間ほどテントの中で寝ていたが、風が止まない。この強風でテントが引っ張られ、壊れてしまうことを心配して、夜中過ぎに待合所の中にテントを持っていくことにした。

テントから荷物をだして、待合所にあった、畳一畳の机、椅子をずらして、待合室内にテントを無理やり入れて、テント内で寝たぼくらだった。(続きはこちら

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<前回のストーリー 『day 50.3 高知県沖の島で「入浴交渉中」 ~ぼくらの救世主『市原商店』との出会い~』>

<次回のストーリー 『day 51 高知県沖の島を散策 ~ 市原知佳さん勤務の「あったかふれあいセンター」 ~』>

<おまけ情報: 高知県 沖の島磯釣り・宿泊・ダイビング 連絡先情報

 

 

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1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

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