2010年12月7日(火) – ぼくら田舎バックパッカーは徳島県の神山町(かみやまちょう)から上勝町(かみかつちょう)へ向かっている。
どのルートで?山越えルートだ…
土砂崩れなどがあり、下りの道が永遠と続き、ようやく一つ目の集落に着いたところだった。安心したぼくらの前に一台のパトカーが止まった。
大北橋のバス停で休憩しているぼくらに声をかけてくれたのは警察官だった。
【徳島県 上勝町 親切な警察官が「乗ってくか?」と声をかけてくれた…足の裏が痛くなってきていたが、「ここまできたら自力で町まで行く」と決心した】
心優しい田舎の警察官
ぼくらは大きなバックパックを担いだただの二人組だぞ…。2か月前の2010年10月、能登半島を歩いてるときもそんな出来事があった。(その時の話はこちら)
警察官に「どこまで行くの?」と聞かれ、「次の温泉まで」と返答すると、「乗ってくか?」と聞かれた。
パトカーに乗ったことがないし、疲れていたので、「あーどうしようかな。乗っちゃおうかな…」という気持ちもあったが、「せっかくここまできたら温泉まで頑張るしかない…」と思い、丁重に断った。
止まってくれた親切な警察官によると、温泉までは大北橋のバス停から、約7キロとのことだった。
【徳島県 上勝町 勝浦川沿いを歩き上勝町へ…】
鎌倉の実家から鎌倉駅ぐらいまでだと思い、また先へと進む。
そして、警察官によると、途中には商店もあるとのことだったので、水、お酒、チョコレートなどを想像し始めた。
【徳島県 上勝町 勝浦川沿いを歩くぼくら。「山犬嶽(やまいぬだけ)」の標識があったがそっちに行く余力はない…苔が生え神秘的な山とのことを後から聞いたが、名前だけ最初に見たぼくらは「山に野犬でもいるのだろうか…」と思っていた】
ぼくらは朝から何も食べてない。水は昨日小さな滝で汲んだが、もうあと少ししかない。
【徳島県 上勝町 勝浦川】
【徳島県 上勝町 勝浦川】
【徳島県 上勝町 勝浦川】
【徳島県 上勝町 神山町“界”までは16.8キロと書いてあるが神山温泉から上勝の温泉までは、40キロ以上あるだろう…歩くととんでもない“距離”なのだ】
上勝町の中学校へと行く道を通りすぎ、しばらくすると、商店があった。
【徳島県 上勝町 やっと標識や家が並ぶ道に辿り着いた…】
温泉まではもうすぐ側だ。この商店で、キットカット、麒麟淡麗生、ストロングオフ2本を購入。
商店のおばさんから、「大きな荷物を持ってどこからきたの?これからどこへ?」ときかれた。
神山温泉から山を越えて約40キロ弱を歩き月ヶ谷温泉へ向かっていることを伝えた。
【徳島県 上勝町 この気になる「スーパー林道」の“起点”がここにある】
「40キロ」と聞くと大した距離じゃなさそうに聞こえるが、これが上りと下りになると、それ以上歩いた感じになる。
この辺りの山には鹿、猿、猪が多いらしい。おそらく、早朝、聞こえた荒い息は、猪か…
【徳島県 上勝町】
お店のおばさんは請求書を「月ヶ谷温泉 月の宿」に届けなければいけないらしく、ぼくらを約1キロ先の月ヶ谷温泉まで乗せてくれた。
月ヶ谷温泉にはキャンプサイトもあるそうだ。今日はここでテントを張ることにした。
テントを張るのは後にして…とにかく…まずはこの温泉でご飯だ…
これから、月ヶ谷温泉の人と、豚カツでバトルをするぼくら…
そう。まだそんな余力があった…<続きはこちら>
<前回のストーリー 『day 43.5 徳島県 神山町から上勝町への『やばい』山越え…11 ダイナミックな『勝浦川』。ようやく一つ目の集落に到着すると…ぼくらの前でパトカーが止まった』>
<次回のストーリー 『day 43.7 徳島県 上勝町 山越え後…上勝町「月ヶ谷温泉 月の宿」の豚カツ定食でバトル』>
この記事へのコメントはありません。