2010年12月6日(月) – ぼくら田舎バックパッカーは現在、徳島県の神山町(かみやまちょう)(以下、かみやま)から、上勝町(かみかつちょう)(以下、上勝)へ行く途中。
“行く途中”と簡単に言っているが…神山から上勝へは、“山を越えて”向かっているところ。
わかりにくい道の最初のポイントを左へ曲がり、さらに上った。
【徳島県 神山町から、山を越えて上勝町へ。イクちゃん、ホント、この道でいいんかなぁ…】
ソフトバンクの携帯もつうじないし、Google Mapsも見られない。ローカルの地図もないし、現在地はわからない。
電波がない山道を歩き続ける…
結花はかなり疲れ始めていた…。今日は、昼ごろから永遠と歩いている。
ぼくは結花の10キロ~12キロのバックパックを前に担ぎ、自分のバックパックを合わせて約40キロの荷物を担いで、しばらく先へと進んだ。
かなり重たかったが、何とか運べる範囲内だった。
【徳島県 神山町から、山を越えて上勝町へ。柴小屋にあった看板「四国のみち」(四国自然歩道)】
とうとう水がなくなってしまった田舎バックパッカー
ぼくらは各自1リットルの水ボトルを持っていたが、とうとう底を突いた。
水が、ちょろちょろと流れている場所をたまに見る。ぼくらは、万が一に備えて、ここまで上流にくれば、水は飲めるだろうと思い、山中で水を汲み始めた。
ようやく、休憩所が見えた。ここは、標高1,249メートルの休憩所「柴小屋」。
ここにあった看板によると、おそらくぼくらは旭丸峠の一部にいるんだと思う。峠を探していたおじさんは、「休憩所をとおり過ぎる」と言っていた。
とりあえず、ここまでの道は間違ってないと確信し、ぼくらは安心した。
【徳島県 神山町から、山を越えて上勝町へ。柴小屋にあった看板「柴小屋の植生(しょくせい)」】
だけど…まだのぼり道が続く。とにかく続くのだ。この休憩所あたりで、雲行きが怪しくなってきた。
しかし、峠のおじさんによると、このあたりでは夜になると気温が「氷点下」になるという話だ。
しかも、雨が降りそう。先を進むしかない。ぼくの中には、“先”という言葉しか頭にない。
【徳島県 神山町から、山を越えて上勝町へ。アサヒビール 「神山の森」】
ようやく芝小屋へ到着
徳島県 神山町から、山を越えて上勝町へ。この柴小屋が標高1249メートル地点。「やっと柴小屋まで付いたじゃんか。あと少しだろ、きっと…」
時間は18:00を過ぎた。登り…下り…と、道は繰り返される…とにかく終わらない道。
何度も「まだかな、イクちゃん」という結花に、ぼくは「もう頂上が見えないから、これで登りは最後だろ」と何度発言しただろうか…。
ようやく、次の分かりにくい分れ道と思われる道に着いた。
実は、峠のおじさんの後に、ぼくらが道を聞いた人がいた。
ぼくらは14:45分、峠を探しているおじさんの後に、最後に木を伐採していた林業のおじさんと出会い、「最初の分かれ道を左、そしてまた左へ行きなさい」と言われていた。
林業のおじさんが、教えてくれたとおり、ぼくらはこの分れ道を「左」へと進んだ。
ここからは、ようやく下り坂の道になり、「そうそう…そろそろ下ってもいいだろ。もういいでしょう」と言いながら下る。
砂利道が続き、道横には、小さな土砂崩れ跡が多くある。
地面には、大きな岩が転がり、道にごろごろと落ちている。
「土砂崩れが結構ひどそうな道を進んでいるけど、果たして、ここを車は通れるのだろうか…」と思いつつも進む。
もう既に18:00を過ぎているので、ぼくらの周りは真っ暗だった。
懐中電灯なしでは、先が見えない状況だった。
ようやく、下り始めたが、ぼくの頭には、「暗い」、「ちょっとした崖崩れ」、「山」、「動物がいるかも」、「水がない」、「疲れた」、「歩く先に灯りが見えない」、「車が全く通らない」などの、キーワードが頭を過っていた。
こんなことを、少し考えるようになったり、猪などの夜行性の動物や小さな崖崩れをかなり気にしていたが、「まぁ、でも行くしかないな」と先を進むしかなかった。
体力的な疲れを担ぎながら歩く暗闇の山道…
この道は、ぼくらを上勝に、導いてくれるのか。先へと進む… <続きはこちら>
<前回のストーリー 『day 42.1 徳島県 神山町から上勝町への『やばい』山越え…2 最初の別れ道。終わらない峠』>
<次回のストーリー 『day 42.3 徳島県 神山町から上勝町への『やばい』山越え…4 『町の灯り』と『星空』が見えた時の余裕から…』>
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