2010-12 Backpacking Shikoku Islands - 四国へのバックパッカー旅

day 38.2 四国への旅再開 ~ 静岡方面行きの電車で「東京立川に向かってる」と言いきるおじさん ~

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田舎バックパッカー 夫婦 田舎旅 夫婦 地方への旅

2010年12月2日(木) – ぼくら田舎バックパッカーは11月に続き、四国の田舎/地方へ行くことを決めた。

とりあえず、いつものように鈍行で静岡に入り、ここから四国へと向かう。

まず沼津での出来事だ。毎回、旅の出発初日、ぼくらはいろんな人に絡まれる。

田舎バックパッカー

【今日から四国への旅が再開。鎌倉の実家の前で一枚】

 

田舎バックパッカー四国への旅ふたたび…

まず、沼津駅付近で、酔っぱらいのおじさんが電車に乗ってきて、ぼくの隣、左側に座った。

同時に、若い男性が、この酔っぱらいのおじさんの左側に座った。おじさんが、「いくつ?学生?」などと若者に話しかけ始めた。

彼ら二人の会話から、この若者は15歳で、現在ドトールで働いていることがわかった。

彼は、疲れていて、おじさんが話しかけてくるところを、何度も避けようとする。

若者は二回ほど、「おじさん、すんません。ぼく、疲れてるから寝たいんですよ」と言っている。

こんなおじさんを無視する人が多い中、彼はおじさんを無視せずに、言葉で丁寧に返答する。

おじさんは、それでも何度も話しかける。おじさんがフレンドリーに話しかけることは良いが、若者が丁重に返答したのだから、少しは尊重すべきだな、と思ったぼく。

おじさんのしつこさのせいか、若者は、「このおじさんには参ったな」という感じの表情で、電車を降りてしまった。

そして、次に、疲れてそうなサラリーマンが、この酔っ払ったおじさんの隣に座る。

彼に「疲れましたねー」とおじさんが話しかけてくる。ビジネスマンは、「そうですねー。はっはっは」と返答する。

今度は独り言をぶつぶつと言うおじさん。そして、ビジネスマンは、一駅で降りてしまった。おじさんの隣には次に誰も乗ってこなかった。

しかし…

 

酔っ払いにからまれる田舎バックパッカー

おじさんの右側にはぼくが座っている。「やっぱりくるかー!?」と思ったら、案の定、隣に座っていたぼくに話しかけてきた。

ぼくは、「どこから来たんですか?どこで降りるんですか」と尋ねる。

すると「東京立川」と言う。とんでもなく逆方向に、おじさんは進んでいる…。

しかし、おじさんは、「合ってる。合ってる」と繰り返し自信を持ってぼくらに言う。

結花を「べっぴんさんだねー」と、ぼくには「『あの歌手』に似てるね」と。「『あの歌手』って誰だ?」と思ったが、結局誰だかよくわからない。

途中何度か、おじさんは、ポケットに入っていた日本酒を出して、数回ぼくらに勧めてきたが、断った。

せっかく勧めてくれたのに申し訳ないが、ちょっとおじさんの息が臭い…

 同じ瓶から口をつけてダイレクトに飲みたくない、というのが正直な気持ちだった。

「あれをみてよ」と、疲れきったサラリーマンをおじさんが指で指した。「なんか嫌だよね、話してた方が楽しいでしょ」と続けて話す。

ぼくは個人的に電車に乗っている疲れきったビジネスマンの雰囲気が好きではないので、「何か寂しいですよね」と返答する。

なぜか二人とも「でも、生き方は人それぞれ自由ですからね」という発言になる…。

酔っ払ったおじさんと、話が合い始めた。確かに皆誰でも生き方は自由。日本の場合、小学校6年間、中学校3年間は義務教育。

この9年間、この「社会に溶け込んで生きるために」社会から教え込まれる。

都会にいると、都会での暮らし方しか見ないから無理ないのかなぁ…

おじさんの自宅は立川のはずだった…「おじさん、逆方向に進んでるけど、本当はどこに住んでいるんですか?」と再度尋ねると、「八王子」と…住処が変わった。

「九州をグルッと廻って、帰るんだよ」と笑いながら言う。

ぼくは、素直に「時間があれば、それもありか」と思い、「まぁ、そういう帰り方もありますよね」と返答する。

他に、おじさんが若いころ、標高日本一の富士山頂上でおもいっきり小便をした、という話しもあった…。

もろもろ話していると、おじさんは、静岡県の富士駅で降りていった。

ホームでは、よろよろして、「ここはどこだ?」という疑問を顔に浮かばせ、階段を上っていった。

おじさんは結局、家に帰れたのだろうか…

 

今日はどこへテントを張ろうか

その後、米原駅行きの電車に乗り込み、手持ちのマグカップでハイボールをつくり飲み始めた。

旅の途中、商店などでお酒を買うとお金がかかるので、地元のディスカウント酒店で700mlのバランタインとソーダ500mlを二本購入してバックパックに入れてきた。

ぼくら田舎バックパッカーは、23:00前に、滋賀県の静かそうな醒ヶ井駅(さめがいえき)で降りた。

醒ヶ井 道の駅

【醒井水の宿駅周辺】

終点の米原駅まで行くこともできたのだが、米原は大きな駅で、テントを張りにくそうなので、手前の割りと小さく静かそうな駅で降りた。

醒ケ井駅 旅 滋賀県

【醒ヶ井でのテント泊(翌朝撮影)】

今夜は残念ながら雨。けっこう降っている。

ぼくらは駅周辺で、屋根がありそうな場所を探したのだが、23:00と時間は遅くあたりが暗かったため、中々見つからない。

しばらく、周辺を散策して、駅となりのレストランが並ぶ施設「醒井水の宿駅」の敷地内にあった、屋根付きのステージ上でテントを張ることにした。<続きはこちら

<前回のストーリー 『day 38.1 四国へと再出発する当日に届いた「林檎」と「手紙」』>

<次回のストーリー 『day 39 香川県 讃岐相生 二日の鈍行列車で四国へ『入国』 ~ 星空の下で、ハイボールと微妙なカルボナーラ ~』>

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1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

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