2010年11月17日(水) – 最近、ここ怒和島では、猪が大発生している。
猪に関する被害については、怒和島で初めて聞いた。
ものすごく甘~いミカンを食べた興居島ではイノシシの話題に触れることはなかったがきっと被害はあるだろう。
猪が、ミカンやミカンの木の根っこを食い荒らしているそうだ。
ぼくらが見学をしにいったミカン農園や周辺をみても、小さな岩がごろごろと転がっていて、明らかに土が掘り起こされていた。
ミカン農園は、約80m×約100m。約1,200本のミカンの木を植えており、約25%が猪の被害を受けているそうだ。
【愛媛県 怒和島 猪対策のための電流柵を導入】
イノシシからミカン農園を守るために…
田中政利(たなか まさとし)さんは、猪対策として、ニュージーランド製の電流柵を農園の回りに張っている。
猪からミカンを守り、何とか工夫してミカンを育てようとしている。
柵の電流を弱くして触ってみたが、(当たり前だが)指にビリっとくる。
電流には軽トラックのバッテリーを使用、普通車の3倍のバッテリーだそうだ。
ちなみに、このあたりでは、マンダリン種のミカンも作っているそうだ。
【愛媛県 怒和島 ミカン畑に行く道は猪によって荒らされていた】
【愛媛県 怒和島の田中さん 猪の被害について誰かに話していた】
農家は、自分たちが今後食べていくための稼ぎを、猪から守っている。
【愛媛県 怒和島 ミカン畑】
しかし、猪も食べ物に困っている。「人は動物が住む自然を荒らしている」ということもあり、一概に「猪が悪い」とは言いにくい。
昔から気になっていたが、JR駅構内には、(主に鳩からだと思うが)鳥の糞による校内の汚れを防ぐために、蛍光灯や電光掲示板の笠に尖った鉄の針が設置されている。
JRは鳥の糞の掃除に困っている…。
もし針が設置されず…、その電灯にとまる鳥が、通行人に糞を落としたら、通行人は、鳥の糞に対応しないJRにクレームするという大変なことになるかもしれない?!
動物が邪魔だからと言って、動物を檻に入れることもおかしな話だ。
動物園の目的は、人間の動物教育や研究のために、生きた動物を檻の中で管理している…とされている。
だが、やはりそれは、間違っていると感じる。人間と同じように、動物にも動物ならではの生活がある。
野生動物には野生動物の生活がある
野生にいる動物も居場所や食べ物に困っている。
ぼくがこれに対してベストアンサーをもっているわけではないが、力ずくで動物を檻に閉じ込めたり、鉄の針を電灯の笠に設置して、鳥がとまることをさけようとするのは、残酷な解決策と感じる。
「自然にしておきたい。『何とか』共存すべき」というのがぼくの想い。
昔の人々は、槍などの道具で動物を狩っていたし、共存しようと思えばできるのでは…
動物の行き場はあるのだろうか…と考えてしまう。
そして、そんなことを思っていると…人が飼っている犬や猫…、昔はどんな風に自然の中で暮らしていたのだろう…と思ってしまう。
田中さんのもう一つのミカン畑へと行く。そこでは、田中さんの奥さんも、猪の被害やミカンのでき具合をみていた。<続きはこちら>
<前回のストーリー 『day 31.3 愛媛県 怒和島の田中さんが語る…“怒和島”と“忽那水軍”』>
<次回のストーリー 『day 31.5 愛媛県 怒和島 田舎バックパッカー結花子、『釣りガール』デビュ ~夕飯に40匹の鰺(あじ)を釣る生活スタイル~』>
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